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ホロライブ中国の現在は?台湾発言炎上から全員卒業・撤退の経緯を徹底解説

藤崎 智也 藤崎 智也 • 更新: • 公開: • 読了約 17 分
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2026年現在、「ホロライブ中国(ホロライブCN)」は、かつてのような独立した所属グループとして活動していません。中国向けに展開していた6人のメンバーは2020年11月から12月にかけて卒業が発表され、グループとしての活動は終わりを迎えました。その背景には、桐生ココと赤井はあとの台湾発言騒動、中国語圏のファンとの関係悪化、運営上の問題など、複数の要因が重なっています。

ただし、「台湾に言及したことだけが原因でホロライブ中国が解散した」「カバー株式会社が中国事業の全面撤退を一度の発表で決定した」と単純化するのは正確ではありません。2019年の中国展開開始から、2020年の炎上、ホロライブCN全員卒業、そして2026年の現在までを時系列で整理し、公式発表と当時の報道をもとに騒動の実態を解説します。

【2026年現在】ホロライブ中国はどうなった?活動終了と中国展開の実態

ホロライブ中国現在

最初に結論を整理すると、ホロライブCNはすでに活動を終えたグループです。2026年10月現在、ホロライブの公式所属タレント一覧には日本、インドネシア、英語圏などの現行グループが掲載されていますが、ホロライブ中国は現役の所属グループとして掲載されていません。

ホロライブCNは、中国語圏のファンに向けて活動することを目的に設けられたグループでした。主な活動基盤は、中国の動画共有サービス「bilibili」です。日本のホロライブ所属タレントが中国語圏のファンと交流するための公式展開と、中国語を主に使用する現地向けメンバーの活動が並行していました。

カバー株式会社は2019年1月8日、bilibiliの運営会社と正式に契約し、中国での展開を本格化すると発表しています。当初はホロライブ所属タレント14人と公式チャンネルを合わせた計15チャンネルを開設し、中国語字幕付き動画の投稿、YouTubeとの同時配信、bilibili独自の動画投稿などを計画していました。

つまり、中国市場への進出そのものが最初から失敗していたわけではありません。中国語圏での人気を事業機会と捉え、現地プラットフォームと連携してファン層を広げようとしていたのです。

一方、2020年の騒動を経て、ホロライブCNのメンバーは全員卒業しました。現在の状況を理解するうえで重要なのは、「ホロライブCNという所属グループの終了」と「カバー株式会社による中国事業の全面撤退という公式発表」は、同じ意味ではないという点です。確認できる公式資料ではメンバーの卒業が告知されていますが、それをそのまま、あらゆる中国向け活動を一斉に終了すると宣言した発表と同一視することはできません。

【歴史を整理】ホロライブCNのメンバー歴代一覧と全員卒業までの時系列

ホロライブCNには1期生と2期生があり、所属していたメンバーは合計6人です。カバー株式会社は2020年11月12日に5人の卒業予定を発表し、同月16日にはSpade Echoの卒業も発表しました。これによって、グループの全メンバーが卒業することになりました。

期生 メンバー名 公式発表上の卒業日程
1期生 夜霧(Yogiri) 2020年12月20日
1期生 希薇娅(Civia) 2020年11月18日
1期生 黒桃影(Spade Echo) 2020年11月21日
2期生 朵莉丝(Doris) 2020年12月26日
2期生 阿媂娅(Artia) 2020年11月19日(変更後)
2期生 罗莎琳(Rosalyn) 2020年12月27日

上表は、カバー株式会社が公表した卒業予定日を基準に整理したものです。Artiaについては、11月12日の発表時点では12月19日とされていましたが、11月16日の追加発表で11月19日に変更されました。同じ追加発表でSpade Echoの卒業も告知されています。

この一連の発表は、2020年秋の炎上から間もない時期に行われました。そのため、台湾発言騒動とホロライブCNの全員卒業を結び付けて理解する人が多くなりました。ただし、公式の卒業告知は各メンバーの卒業を伝えるものであり、6人それぞれの卒業理由を個別に詳述したものではありません。

ホロライブ中国の歴史をたどる際には、騒動が起きた時期と卒業が発表された時期が近いことと、運営側が公表した個別の理由を分けて考える必要があります。

【炎上の真相】桐生ココ・赤井はあとの台湾発言で何が起きたのか

2020年9月の騒動は、YouTubeの視聴者データを配信で紹介したことから始まりました。赤井はあとは9月24日、桐生ココは9月25日の配信で、自身のチャンネルの視聴者層に関する統計情報を取り上げました。その画面には、視聴者の多い国・地域の項目として「台湾」が表示されていました。

この表示が中国語圏の一部の視聴者から政治的な問題として受け止められ、批判が広がりました。台湾の位置付けは、中国と台湾の政治的な対立に関わる極めて敏感な問題です。配信画面上の地域表示であっても、それをどのように扱うかが政治的な立場の表明と結び付けられ、騒動が拡大しました。

ここで押さえておきたいのは、問題の発端は視聴者データの表示とその扱いであり、2人が政治的な主張を目的として台湾の独立を宣言した、という話ではないことです。ITmedia NEWSの2020年9月28日付報道でも、視聴者統計に台湾が表示されたことと、運営会社が「一部地域在住の方に対する配慮に欠けた発言があった」と説明したことが報じられています。

カバー株式会社は2020年9月27日、両名の活動を3週間自粛させると発表しました。会社側は、意図的な行為ではなかったと説明する一方、機密情報にあたる統計データの開示や、地域への配慮に欠けた言動を問題として扱いました。

さらに議論を複雑にしたのが、日本語圏と中国語圏に向けた説明の違いです。中国向けの発表では、中国の主権と領土保全を尊重し、「一つの中国」の原則を支持する旨が示されました。一方、日本向けの説明では、本人たちの意図しない状況だったことなどが説明されました。

カバー株式会社は9月30日、日本と中国で説明に食い違いが生じ、混乱を招いたことを謝罪しました。ITmedia NEWSの同日付報道によると、会社側は、中国向けの対応について、動画削除後もタレントへの中傷が続いたことや、現地の協力会社との協議を踏まえた判断だったと説明しています。また、経営責任を明確にするための対応や、コンプライアンス体制の強化についても報じられました。

結果として、騒動は単なる配信上のミスにとどまりませんでした。中国語圏では政治的な配慮が不十分だという批判が起き、日本語圏では中国向けの声明が政治的な譲歩と受け止められ、運営会社の対応そのものにも批判が集まりました。異なる地域のファンを同時に抱える事業において、同じ出来事への説明が異なる受け取られ方を生み、信頼関係を損なった事例です。

【撤退理由】ホロライブCN全員卒業は台湾発言だけが原因だったのか

ホロライブCNの終了を台湾発言騒動だけで説明すると、当時の事業環境や運営上の問題を見落とします。少なくとも、公式発表と報道から読み取れるのは、政治的な対立、プラットフォームをまたぐ運営の難しさ、ファンとの信頼関係、そして中国展開を支える企業間関係が重なった状況です。

第一の要因は、中国と台湾をめぐる政治的な問題が、VTuberの通常の配信活動にも波及したことです。視聴者データの一項目が政治的な立場の問題として受け止められたことで、個人の意図だけでは収拾しにくい対立が発生しました。中国向けプラットフォームと日本向けプラットフォームでは、利用者の受け止め方や政治的な前提も異なります。

第二の要因は、運営会社の危機対応が日本語圏と中国語圏の双方で問題視されたことです。中国向けには政治的立場を明示する表現が使われ、日本向けには本人たちの意図を説明する表現が使われました。運営側にはタレントや社員の安全を守る意図があったと説明されていますが、説明の差そのものが新たな批判を招きました。

第三の要因は、中国展開に以前から運営上の課題があったことです。カバー株式会社は2019年7月、中国展開を支援していた提携企業との契約解消を発表しています。これは京都アニメーションの事件をめぐる提携先担当者の不適切な発言を受けた対応でした。ただし、この発表は提携企業との契約解消に関するものであり、中国事業そのものを全面終了するという発表ではありません。

こうした経緯を踏まえると、2020年の炎上は、中国向け事業にとって大きな転機となった出来事と考えられます。しかし、カバー株式会社が公表した資料だけから、6人全員の卒業が台湾発言騒動だけによって決定されたと断定することはできません。卒業時期が近接していることと、個々の卒業の直接的な理由が公表されていることは別だからです。

また、「中国事業撤退」という表現にも注意が必要です。ホロライブCNの活動終了は明確ですが、メンバー全員の卒業告知と、企業が中国市場から全面撤退すると宣言することは同じではありません。中国向けの配信や事業展開が当時の形では続かなかったという実態と、会社が公表した決定事項を区別することが、騒動の経緯を正しく理解する鍵になります。

【元メンバーの現在】ホロライブCN卒業後の活動と転生先の噂

ホロライブCNの卒業後、6人はホロライブの所属タレントとしての活動を終えました。ただし、卒業はVTuberとしての活動人生そのものが必ず終わることを意味するわけではありません。VTuber業界では、個人勢として活動を続けたり、別の名義で配信を行ったりするケースがあります。

一方で、元ホロライブCNメンバーの現在を調べると、卒業後の名義や活動場所を紹介するファン発の情報も多く見られます。本人が公式に公表した情報と、声や配信スタイル、イラストなどの類似性を根拠に推測された情報が混在している点には注意が必要です。

2026年現在、6人全員の卒業後の活動を一括して説明する、現行のホロライブ公式プロフィールや公式の活動一覧はありません。そのため、特定の配信者を元メンバー本人だと断定したり、全員が同じプラットフォームで活動を継続していると説明したりするのは適切ではありません。

メンバーごとの現状を調べる場合は、次の基準で情報を見分けると理解しやすくなります。

  • 本人による公表:本人が新しい活動名や活動再開について明言している場合は、直接的な根拠になります。
  • 公式な活動告知:本人が管理する配信チャンネルやSNSで、継続的な活動が確認できるかを見ます。
  • ファンによる推測:声やイラスト、配信内容が似ているという理由だけでは、同一人物であることの確証にはなりません。

「元ホロライブ中国メンバーの転生先」という検索語には、卒業後も応援したいというファンの関心が表れています。しかし、卒業後の活動名を特定することだけに注目するよりも、本人が公に発信している活動や、現在の配信内容を確認するほうが、誤った情報に振り回されずに済みます。

【2026年最新動向】ホロライブと中国の関係で誤解されやすい3つのポイント

2026年現在、ホロライブCNは現行の公式所属グループとして活動していません。一方、過去の中国展開をめぐる情報は、まとめ記事やSNS上で繰り返し紹介されており、出来事の順序や因果関係が単純化されることがあります。特に、次の3点は区別して理解する必要があります。

誤解1:桐生ココと赤井はあとは、台湾の独立を主張したために処分された。

実際に問題となったのは、YouTubeの視聴者統計を配信で示した際に「台湾」が表示され、その扱いが政治的な問題として批判されたことです。運営会社は地域への配慮に欠ける言動などを理由に3週間の活動自粛を発表しました。統計画面の表示と、本人が政治的主張を意図して発言したという説明は同じではありません。

誤解2:ホロライブCNは、公式に中国事業全面撤退が発表された日に解散した。

カバー株式会社が公表したのは、2020年11月12日の5人の卒業告知と、11月16日のSpade Echoを含む追加告知です。これらの発表によって6人全員の卒業が明らかになりましたが、メンバーの卒業と会社全体の中国事業に関する決定は区別する必要があります。

誤解3:桐生ココの卒業は、台湾発言騒動が直接の理由だったと公式に発表されている。

カバー株式会社は2021年6月9日に桐生ココの卒業を発表し、7月1日に卒業ライブを開催することを告知しました。しかし、公式の卒業告知は台湾発言騒動を卒業の直接的な理由として明記したものではありません。騒動の発生と卒業の時系列がつながっていることだけで、直接の因果関係まで確定したと考えるのは早計です。

これらの誤解に共通するのは、実際に起きた出来事と、その後に広がった解釈が混同されていることです。過去の炎上を振り返る際は、公式発表の日付、報道された事実、ファンの推測を分けて読むことで、騒動の背景をより正確に理解できます。

【ホロライブ中国現在】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:ホロライブ中国は2026年現在も活動していますか? A1:ホロライブCNは2020年にメンバー全員の卒業が発表され、グループとしての活動を終えています。2026年10月現在、現行の公式所属タレント一覧にもホロライブCNは掲載されていません。

Q2:ホロライブCNの全員卒業は、桐生ココと赤井はあとの台湾発言が原因ですか? A2:台湾発言騒動は、中国語圏との関係が悪化した重要な出来事です。ただし、公式の卒業告知はメンバーの卒業を伝えたもので、6人全員の卒業理由を台湾発言だけに限定して説明しているわけではありません。政治的な問題、運営上の難しさ、ファンとの信頼関係など、複数の背景を考慮する必要があります。

Q3:ホロライブCNの元メンバーは現在どこで活動していますか? A3:卒業後の活動名や配信先については、本人の公表情報とファンの推測が混在しています。6人全員の2026年の活動状況をまとめた現行の公式一覧はないため、本人が公表した新しい活動名や公式チャンネルなどを基準に確認するのが確実です。

まとめ:ホロライブ中国の歴史から見える今後の判断基準

ホロライブ中国の歴史は、中国市場での公式展開が始まり、台湾発言騒動を経て、2020年末までに所属メンバー6人全員の卒業が発表されるまでの経緯です。2026年現在、ホロライブCNは現役の公式グループとして活動していません。

騒動の中心となったのは、桐生ココと赤井はあとの配信で視聴者データに台湾が表示されたことでした。しかし、炎上の拡大には、政治的な対立だけでなく、日本語圏と中国語圏で異なる説明を行った運営会社への反応や、国・地域をまたいでファンを抱える事業の難しさも影響しました。

一方、ホロライブCN全員卒業と中国事業の全面撤退を同じものとして扱うことや、元メンバーの転生先を推測だけで断定することは、事実関係を見誤る原因になります。公式発表が伝えた内容と、報道で説明された背景、ネット上で広がった推測を分けることが大切です。

【プロの結論】 ホロライブ中国の現在を理解するうえで最も大切なのは、「台湾発言があったからすべてが終わった」という単純な物語に置き換えないことです。確認できる出来事の順序と、公式に説明された理由を押さえれば、炎上がどのように事業やファンコミュニティに波及したのかが見えてきます。過去の騒動を調べる際にも、発表日と内容を照合し、因果関係の断定や未公表の個人情報の拡散を避ける姿勢が、正確な理解につながります。

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藤崎 智也

アニメ・漫画の情報を担当。制作会社と出版社の公式告知、雑誌の最新号情報を確認して、放送日と単行本の発売日を整理します。

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