緑系ヘアカラーは、赤みを抑えたオリーブやカーキから、鮮やかなグリーン、透明感のあるミントまで、幅広い色味を楽しめるカラーです。一方で、染めた直後の美しい緑色がいつまで続くのか、色落ちすると何色になるのか、黄ばみやくすみをどう防げばよいのかと悩む人も少なくありません。
南町田のQ - beauty salonは、ヘアカラー剤「edol(エドル)」のマット9(M9)を使用し、緑系カラーの色落ちを8週間にわたって検証した事例を公開しています。加えて、ホットペッパービューティーマガジンや、2026年時点のイロモチプラスの美容師解説では、退色の仕組みやホームケア、インナーカラーの色持ちについて実践的な情報が紹介されています。
【まず結論】緑系ヘアカラーの色落ち過程はどう変化する?

緑系ヘアカラーの色落ちを考えるとき、まず知っておきたいのは、退色後の髪色が必ずしも茶色や金髪になるわけではないということです。緑の染料が薄くなるにつれ、髪に残っている黄色みや、染める前の髪色が見えやすくなります。そのため、黄緑、カーキ、オリーブベージュ、黄色みのあるベージュなど、複数の色合いへ変化する可能性があります。
特にブリーチをした髪では、もともとのメラニン色素が減っているため、緑の染料が抜けると黄色みが目立ちやすくなります。一方、ブリーチをしていない暗めの髪では、地毛の色素やブラウン系の染料が残りやすく、緑がかったブラウンや落ち着いたカーキに見えることがあります。
一般的な色落ちの流れは、次のように整理できます。ただし、これは緑系カラー全般の目安であり、すべての髪が同じ順番で変化するわけではありません。
- 染めた直後:グリーン、オリーブ、マット系など、サロンで仕上げた色味がはっきり見える。
- 色落ちの初期:緑の鮮やかさが弱まり、やや淡いグリーンや黄緑に見えることがある。
- 退色が進んだ段階:カーキやオリーブベージュなど、くすみを含んだ色味に変化する場合がある。
- さらに退色した段階:ベージュや黄色みのあるブラウン、ブリーチ毛では明るい黄色系の色味が目立ちやすくなる。
ここで重要なのは、緑色が完全に消えるまでの期間と、色が変わり始める時期は別だという点です。染めた色味が薄くなったからといって、すぐに緑がなくなるとは限りません。わずかに残った青みと、髪本来の黄色みが重なることで、緑とは違う黄緑やくすんだ色に見えることもあります。
【8週間検証を読む】edol マット9(M9)で見る緑髪の色落ち
緑系ヘアカラーの経過を考えるうえで参考になるのが、Q - beauty salonによる「edol マット9(M9)」の8週間検証です。同サロンは2022年11月9日公開の動画で、M9を使用した緑系カラーの色落ちによる髪色の変化を、8週間にわたって追跡しています。
マット系は、髪の赤みを抑えながら、オリーブやカーキのような落ち着いた色味を表現する際に使われるカラー系統です。ただし、仕上がりや退色後の色は、薬剤名だけで決まるものではありません。施術前の明るさ、ブリーチ履歴、髪のダメージ、カラー剤の配合によっても変わります。
この8週間検証を参考にする際は、染めた直後の色だけでなく、その後の変化まで見越してカラーを選ぶという視点が大切です。以下は、同検証の週別実測結果を再現したものではなく、緑系カラー全般について、日常の髪色管理に役立つよう整理した経過の目安です。
| 時期の目安 | 見た目の変化 | 確認したいポイント |
|---|---|---|
| 染めた直後 | 緑やマット系の色味が比較的はっきりしている | 仕上がりの明るさ、色の濃さ、髪の状態を記録する |
| 1〜2週間 | 色味が薄れ、黄緑やカーキに見え始める場合がある | 洗髪頻度やカラーシャンプーの使用状況を見直す |
| 3〜4週間 | 緑の印象が弱まり、ベージュや黄色みが目立つ場合がある | 黄ばみを抑えたいのか、緑を補いたいのかを判断する |
| 5〜8週間 | 明るさや地毛の色が目立ち、当初とは異なる色味になる場合がある | 退色を楽しむか、色味を補充するか、サロンで染め直すかを検討する |
この表から分かるように、緑系カラーは「何週間で必ず何色になる」と一律には説明できません。8週間という期間も、すべての人が緑色を維持できる期間を意味するわけではありません。明るいブリーチ毛では比較的早く変化が見え、暗めのマット系カラーでは緑の印象が長く残る場合があります。
ホットペッパービューティーマガジンの2025年7月17日更新記事も、カラーの色落ちは染料だけでなく、髪のダメージや日常のケアに左右されると解説しています。Q - beauty salonの8週間検証と併せて考えると、カラー選びでは染めた直後の発色に加え、数週間後の色味までイメージしておくことが実用的です。
【原因を解説】緑髪が黄ばむ・くすむ理由と色落ちの仕組み
緑髪の色落ちを理解するには、ヘアカラーの仕組みを知る必要があります。一般的な酸化染毛剤では、薬剤によって髪内部のメラニン色素を減らしながら染料を形成し、髪色を変えます。染めた後も、洗髪や摩擦、熱、紫外線などの影響を受けることで染料が徐々に失われ、見た目の色が変化します。
一方、カラーシャンプーなどの着色製品は、一般的な酸化染毛剤とは仕組みが異なり、主に髪の表面やその近くに色素を補うことで色味を調整します。そのため、すでに抜けてしまった染料を完全に元どおりにすることは難しく、色を補うケアと髪そのもののダメージ対策を分けて考える必要があります。
緑髪の黄ばみやくすみが目立つ主な理由は、次の3つです。
- 緑の染料が薄くなる:染めたときの緑色が弱まると、下地に残っていた黄色みが相対的に目立ちやすくなります。
- 青みと黄色みのバランスが変わる:緑は青と黄色の組み合わせで表現される色です。色素の残り方が変わると、黄緑やカーキ、グレーがかった色に見えることがあります。
- 髪のダメージが進んでいる:ブリーチや熱、摩擦などで髪が傷むと、染料を保持しにくくなり、退色が目立ちやすくなります。
イロモチプラスの美容師解説でも、緑髪は黄色みが強くなることで黄緑やくすんだカーキに見えやすく、色味を維持するには緑の色素補充と黄ばみ対策の両方が必要だと紹介されています。
ここで注意したいのは、くすんで見える髪に、むやみに別の寒色を重ねないことです。例えば、青みが残った髪に黄色みが出ている状態で、さらに青系やシルバー系の色素を重ねると、緑っぽさが強まる場合があります。髪色の原因が緑の退色なのか、青系カラーの残留なのかによって、選ぶべきケアは異なります。
また、髪が濡れている時間が長いことや、洗浄力の強いシャンプーを頻繁に使うこと、高温のアイロンを繰り返し当てることも、色持ちに影響します。ホットペッパービューティーマガジンでは、洗髪時の摩擦や熱、紫外線などが退色を早める要因として挙げられています。
【色落ち期間の目安】緑系カラーとインナーカラーでは何が違う?
緑ヘアカラーの色落ち期間は、ブリーチの有無と回数、カラー剤の濃さ、髪質、ホームケアによって大きく変わります。鮮やかな緑を発色させるためにブリーチを行った髪は、暗めのマット系カラーをブリーチなしで入れた髪よりも、色味の変化が目立ちやすい傾向があります。
イロモチプラスのインナーカラー解説では、ブリーチ1回程度のインナーカラーは1〜2週間で色落ちを感じ始めることがあり、ブリーチ2回以上ではさらに早く変化が見える場合があるとされています。ブリーチなしのカラーでは、変化を実感するまで3〜4週間ほどかかるケースも紹介されています。これらは個々の髪の状態を踏まえて判断するための目安であり、すべての緑系カラーに共通する保証期間ではありません。
インナーカラーは、表面の髪と内側の髪で明るさやダメージが違うため、色落ちの見え方にも特徴があります。
- ブリーチ1回程度:内側の緑が薄れ、黄緑や黄色みが目立ち始めることがある。表面との明るさの差が気になりやすい。
- ブリーチ2回以上:下地の黄色みが強く出ることがあり、染料が薄くなると黄ばみが目立ちやすい。
- ブリーチなし:鮮やかな緑よりも、オリーブや緑がかったブラウンに仕上がることが多い。色落ち後も暗めの印象が残る場合がある。
インナーカラーのメリットは、色落ちが進んでも、内側の髪を下ろした表面の髪で隠せることです。全頭ブリーチに比べて明るい部分が目立ちにくく、耳にかける、髪を結ぶ、ハーフアップにするなど、見せ方を調整できます。
一方、毛先にダメージが蓄積している場合は、根元よりも毛先の色が先に抜けることがあります。内側だけ黄色くなったからといって、必ずしも施術に失敗したわけではありません。髪の状態を見ながら、色味を補充するか、そのまま明るいインナーカラーとして楽しむかを決めるとよいでしょう。
東中野の美容室mahorobaが2025年7月18日に公開したヘアカラーの色落ちに関するコラムでも、ブリーチの有無によって退色後の明るさや色味が異なることが説明されています。色落ち期間を考えるときは、カラー名だけで判断せず、施術前の髪の明るさや履歴まで美容師に伝えることが大切です。
【2026年最新ケア】緑系ヘアカラーの色持ちをよくする方法
緑系カラーを長持ちさせるには、色素を補うケアと、退色を早めるダメージを減らすケアを組み合わせることが基本です。カラーシャンプーだけに頼るのではなく、洗い方、乾かし方、熱対策まで見直すことで、髪色の変化を緩やかにしやすくなります。
1. グリーン系カラーシャンプーで色味を補う
緑色をできるだけ長く楽しみたい場合は、グリーン系のカラーシャンプーやカラートリートメントが選択肢になります。通常のシャンプーで洗うだけでは失われた色素は補えませんが、着色成分を含む製品を使えば、薄くなった緑の印象を補いやすくなります。
イロモチプラスでは、ミルボンのカラーガジェット「ピスタチオグリーン」など、緑系の色素を補う製品が紹介されています。実際の仕上がりは、元の髪色やダメージ、使用頻度、放置時間によって変わるため、製品の使用方法に従い、少量から色の入り方を確認するのが安心です。
なお、カラーシャンプーは色落ちを完全に止めるものではありません。退色を緩やかに見せたり、色味を補ったりするためのアイテムとして活用しましょう。
2. 紫シャンプーは黄ばみが気になるときに使う
紫シャンプーは、黄色の反対側に位置する紫の色素を利用して、黄色みを目立ちにくくするための製品です。緑を補うグリーン系カラーシャンプーとは役割が異なります。
緑の色味そのものを維持したいならグリーン系、黄色みが強くなり、明るいベージュやブロンドに近づいた髪の黄ばみを抑えたいなら紫系というように、目的に応じて使い分けることがポイントです。ただし、緑色がまだ濃く残っている髪に紫系の色素を重ねると、想定と異なるくすみ方をすることもあります。最初から複数のカラーシャンプーを重ねず、髪の状態を確認しながら調整してください。
3. 洗浄力が強すぎないシャンプーを選ぶ
洗髪は、色素が少しずつ失われる大きなきっかけのひとつです。カラー後は、髪の状態に合った洗浄力がマイルドなシャンプーを選び、強くこすらずに洗いましょう。アミノ酸系などの洗浄成分を使った製品も選択肢になりますが、成分名だけでなく、頭皮との相性や製品全体の洗浄力も確認することが大切です。
染めた当日は、可能であればシャンプーを控え、施術した美容室から案内されたケア方法を優先しましょう。お湯は熱くしすぎず、髪と頭皮をやさしく洗い、すすぎ残しを防ぎます。
4. 洗髪後は早めに乾かし、熱と摩擦を抑える
濡れた髪は摩擦の影響を受けやすいため、タオルで強くこすらず、やさしく水分を取り除きます。その後は、ドライヤーを適切な距離から当てて根元から毛先まで乾かしましょう。洗い流さないトリートメントなどを活用し、髪の状態に合わせて保湿や熱対策を行うことも役立ちます。
ヘアアイロンは必要以上に高温にせず、同じ部分に何度も当てないことがポイントです。また、屋外で過ごす時間が長い日は、帽子や髪用の紫外線対策製品を取り入れるなど、紫外線によるダメージも意識しましょう。
5. 緑が薄くなった段階で次のケアを決める
色落ちしてから慌てて対処するよりも、緑の鮮やかさが弱まり始めた段階で、次の方向性を決めるほうが失敗を減らせます。緑を残したいなら色素補充、黄ばみを抑えたいなら黄色みへの対策、明るいベージュに移行したいなら退色を活かすケアが考えられます。
ただし、髪が緑っぽくなった原因が青系カラーの残留やカラーシャンプーの色素沈着である場合は、緑系カラーを補充すると意図しない色に近づく可能性があります。原因が分からない場合や、ムラが目立つ場合は、セルフカラーを重ねる前に美容師へ相談しましょう。
【プロの結論】退色後を設計すれば、緑髪はもっと長く楽しめる
緑系ヘアカラーで満足度を高めるために大切なのは、染めた直後の色だけでなく、数週間後にどのような色へ変わっていくかまで考えておくことです。色持ちを優先するのか、色落ちによる変化を楽しむのかによって、適したカラーやケア方法は変わります。
緑を長く維持したい人には、比較的濃い色味で染め、グリーン系カラーシャンプーを使いながら髪のダメージを抑える方法が向いています。鮮やかな色を維持するためには、日常のケアを継続する必要があります。
色落ち後も自然な髪色を楽しみたい人には、オリーブベージュやカーキブラウンなど、退色後の黄色みとなじみやすい色味が選択肢になります。染める前に美容師へ「色が抜けたらベージュ寄りにしたい」「黄ばみをできるだけ抑えたい」と伝えると、仕上がりだけでなく、その後の色味も含めて相談できます。
インナーカラーでさりげなく楽しみたい人は、内側の髪の明るさと表面の髪の色を組み合わせて考えるのがおすすめです。色落ちした部分を隠したり、あえて見せたりできるため、全頭カラーとは違った楽しみ方があります。
一方、ブリーチによるダメージが強い人や、色ムラが出やすい人は、頻繁なセルフカラーや強い洗浄による無理な色落としを避けたほうがよいでしょう。色素を補うだけでは解決できない場合もあり、必要に応じてサロンでのカラー補正やトリートメントを検討することが大切です。
色落ちの過程を理解すれば、緑から黄緑、カーキ、ベージュへと変化する髪色も、単なる失敗ではなく次のカラーにつながる選択肢になります。色を長持ちさせることと、退色後の髪色を美しく見せること。その両方を意識することが、緑系カラーを上手に楽しむための判断基準です。
【ヘアカラー緑色落ち過程】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:緑髪の色落ち後は何色になりますか?
A1:髪の状態によって異なりますが、黄緑、カーキ、オリーブベージュ、黄色みのあるブラウンなどに変化する傾向があります。ブリーチ毛では黄色みが目立ちやすく、ブリーチなしの暗めの髪では緑がかったブラウンに落ち着く場合があります。
Q2:緑系ヘアカラーは何週間くらいで色落ちしますか?
A2:一律の期間はありません。ブリーチした髪では1〜2週間ほどで色味の変化を感じ始めるケースがあり、ブリーチなしのカラーでは3〜4週間ほどで変化が目立つこともあります。染料の濃さや髪のダメージ、洗髪頻度によって差が出ます。
Q3:緑髪の黄ばみを抑えるには紫シャンプーと緑シャンプーのどちらがよいですか?
A3:緑色そのものを補いたい場合はグリーン系、黄色みを目立ちにくくしたい場合は紫系が選択肢になります。ただし、髪に残っている色素によって仕上がりが異なるため、緑がまだ強い髪に紫系を重ねる場合は慎重に使用しましょう。
まとめ:2026年も緑系ヘアカラーは色落ち後まで考えて楽しもう
緑系ヘアカラーは、染めた直後の鮮やかな発色だけでなく、黄緑、カーキ、オリーブベージュなどへ変化する過程も魅力のひとつです。ただし、退色後の色はブリーチ履歴、髪のダメージ、染料の濃さ、日々のケアによって変わります。
Q - beauty salonによるedol マット9(M9)の8週間検証は、緑系カラーを時間の経過とともに捉える参考事例です。ホットペッパービューティーマガジンやmahorobaの解説も踏まえ、色落ちの仕組みを理解し、イロモチプラスなどで紹介されているカラーシャンプーやホームケアの考え方を、自分の髪に合わせて取り入れることが大切です。
緑をできるだけ長く維持したいなら、色素の補充とダメージ対策を優先しましょう。退色後の色味を楽しみたいなら、染める段階から次の髪色まで考えておくと安心です。自分の髪質やブリーチ履歴に合った方法を選び、緑系カラーならではの色の変化を楽しんでください。