有馬記念の過去10年(2016〜2025年)を振り返ると、サトノダイヤモンド、キタサンブラック、イクイノックスなどの名馬がグランプリを制してきました。JRAの公式競走成績とJRA-VANの2026年向けデータ分析を照らし合わせると、1番人気は5勝、3歳馬は6勝と、予想に役立つ傾向が浮かび上がります。
一方、2025年は3番人気のミュージアムマイルが優勝したものの、2着には12番人気のコスモキュランダが入りました。上位人気の信頼度が高い一方で、伏兵の食い込みも注目です。2026年12月27日に予定される第71回有馬記念に向けて、歴代優勝馬一覧、3着以内の好走馬、人気・枠順・年齢・前走別の成績、過去10年の配当を整理します。
【2016〜2025年】有馬記念の歴代優勝馬と過去10年の結果一覧

有馬記念は、JRAが中山競馬場の芝2500メートルで実施するGⅠ競走です。年末の大一番として知られ、3歳馬から実績豊富な古馬までが集結します。
JRAの「過去GⅠ成績」で確認できる歴代優勝馬と、JRA-VANなどの公開競走データを基に、2016〜2025年の1〜3着馬、各馬の単勝人気、主要な払戻金をまとめました。配当はすべて100円購入時の金額です。
| 年 | 1着(人気) | 2着(人気) | 3着(人気) | 単勝 | 馬連 | 3連複 | 3連単 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2016年 | サトノダイヤモンド(1) | キタサンブラック(2) | ゴールドアクター(3) | 260円 | 440円 | 1,050円 | 3,940円 |
| 2017年 | キタサンブラック(1) | クイーンズリング(8) | シュヴァルグラン(3) | 190円 | 3,170円 | 5,420円 | 25,040円 |
| 2018年 | ブラストワンピース(3) | レイデオロ(1) | シュヴァルグラン(9) | 890円 | 940円 | 4,910円 | 25,340円 |
| 2019年 | リスグラシュー(2) | サートゥルナーリア(3) | ワールドプレミア(4) | 670円 | 2,990円 | 10,750円 | 57,860円 |
| 2020年 | クロノジェネシス(1) | サラキア(11) | フィエールマン(2) | 250円 | 10,330円 | 7,370円 | 50,150円 |
| 2021年 | エフフォーリア(1) | ディープボンド(5) | クロノジェネシス(2) | 210円 | 1,740円 | 1,440円 | 7,180円 |
| 2022年 | イクイノックス(1) | ボルドグフーシュ(6) | ジェラルディーナ(3) | 230円 | 1,320円 | 2,520円 | 9,740円 |
| 2023年 | ドウデュース(2) | スターズオンアース(7) | タイトルホルダー(6) | 520円 | 2,730円 | 8,050円 | 42,110円 |
| 2024年 | レガレイラ(5) | シャフリヤール(10) | ダノンデサイル(2) | 1,090円 | 20,470円 | 20,850円 | 196,520円 |
| 2025年 | ミュージアムマイル(3) | コスモキュランダ(12) | ダノンデサイル(2) | 380円 | 22,520円 | 16,580円 | 131,710円 |
歴代優勝馬の要点は、2016年のサトノダイヤモンドから2025年のミュージアムマイルまで、勝ち馬が毎年異なることです。 2017年のキタサンブラックは前年の2着から巻き返して優勝。2020年のクロノジェネシスは翌2021年にも3着に入り、連続して馬券圏内を確保しました。
2022年にはイクイノックスが1番人気に応えて勝利し、2023年はドウデュースが2番人気で優勝。2024年は5番人気のレガレイラ、2025年は3番人気のミュージアムマイルが勝ち、上位人気の馬が結果を残しています。
なお、過去10年の配当で特に目立つのが2024年と2025年です。2024年の3連単は19万6520円、2025年は13万1710円でした。勝ち馬の単勝配当はそれぞれ1090円、380円と極端な高配当ではありませんが、2着に人気薄が入ったことで3連単の払戻金が大きくなっています。
【人気別成績】有馬記念の1番人気は本当に強い?
過去10年の有馬記念では、1番人気が5勝、2番人気と3番人気がそれぞれ2勝を挙げています。JRA-VANの2016〜2025年を対象とした集計では、1番人気の成績は5勝・2着1回・3着0回・着外4回。勝率は50%、連対率と3着内率はともに60%です。
1番人気は2回に1回の割合で優勝しており、軸馬の候補としては有力です。ただし、過去10年で4回は4着以下に敗れているため、人気だけを理由に信頼し切るのは危険です。
2番人気は2勝・2着1回・3着4回で、3着内率は70%。3番人気は2勝・2着1回・3着3回で、3着内率は60%です。勝ち切る確率だけなら1番人気が優勢ですが、2番人気も安定して上位に食い込んでいます。
また、2016〜2025年の優勝馬はすべて5番人気以内でした。2018年のブラストワンピースは3番人気、2024年のレガレイラは5番人気、2025年のミュージアムマイルは3番人気です。勝ち馬を探す際には、まず上位5番人気以内の馬を中心に実績や適性を比較する方法が、過去の結果に沿った考え方になります。
一方で、2着・3着には人気薄が入り込んでいます。2020年の2着サラキアは11番人気、2024年の2着シャフリヤールは10番人気、2025年の2着コスモキュランダは12番人気でした。JRA-VANの分析でも、過去10年は2着に12番人気までの馬が入っており、人気上位だけで上位3頭を独占できるとは限りません。
つまり、人気別成績から導ける要点は「1番人気を無条件に買う」ことではなく、「上位人気を勝ち馬候補に据えつつ、2・3着候補には人気薄も残す」という考え方です。特に3連複や3連単では、人気薄が1頭入るだけで配当が大きく変わる可能性があります。
【枠順・年齢・性別】過去10年の好走傾向を分析
有馬記念は中山競馬場の芝2500メートルで行われ、コーナーを何度も回るコース形態が特徴です。距離適性や位置取りだけでなく、枠順によってレース運びの難しさが変わる可能性があります。
枠順では、2016〜2025年の優勝馬は1〜6枠に集中し、7・8枠からは勝ち馬が出ていません。 10年の内訳を見ると、1〜3枠から4勝、4〜6枠から6勝です。外枠からの勝利がない点は注目できますが、これだけで外枠の馬をすべて消すのは早計です。出走頭数、馬の脚質、当日の馬場状態、先行馬の数などを合わせて評価する必要があります。
また、枠番と馬番は別の指標です。JRA-VANの馬番別分析では、8番と9番がそれぞれ2勝を記録し、10番は連対率30%、3着内率40%と良好な成績でした。枠順の傾向を調べる際には、枠番だけでなく馬番別のデータも区別して確認したいところです。
年齢別では3歳馬が最も好調です。 JRA-VANの2016〜2025年集計によると、3歳馬は6勝、4歳馬と5歳馬はそれぞれ2勝。6歳馬は勝利がなく、7歳以上も3着以内に入っていません。
3歳馬の好走率が高い背景には、世代上位の実力馬が古馬との初対戦でも高い能力を発揮することや、古馬に比べて負担重量が軽いことなどが考えられます。実際に、2016年のサトノダイヤモンド、2021年のエフフォーリア、2022年のイクイノックス、2025年のミュージアムマイルは、いずれも3歳で優勝しています。
一方、4歳馬にも2020年のクロノジェネシス、2023年のドウデュースといった優勝馬がいます。5歳馬では2017年のキタサンブラックと2019年のリスグラシューが勝利しました。年齢だけで判断するのではなく、前年までのGⅠ実績や中山芝2500メートルへの適性を併せて見ることが大切です。
性別では、過去10年に牝馬が3勝しています。2019年のリスグラシュー、2020年のクロノジェネシス、2024年のレガレイラです。牝馬だからという理由だけで評価を下げる必要はありません。牡馬・牝馬の区別よりも、能力、距離適性、前走の内容、当日の状態を重視する方が合理的です。
【前走別成績】天皇賞(秋)・ジャパンカップ・菊花賞に注目
有馬記念の予想では、前走のレース名と着順が重要な判断材料になります。JRA-VANの2016〜2025年の分析によると、前走が天皇賞(秋)だった馬は4勝、ジャパンカップ組と菊花賞組はそれぞれ2勝を挙げています。
最も勝ち星が多いのは天皇賞(秋)組です。 成績は4勝・2着2回・3着1回・着外13回で、3着内率は35.0%。2025年のミュージアムマイルも天皇賞(秋)で2着に入った後、有馬記念を制しました。前走で上位争いを演じた実力馬は、年末のグランプリでも注目すべき存在です。
ジャパンカップ組は2勝・2着3回・3着5回で、出走数が多い一方、3着内率は20.8%です。ただし、前走ジャパンカップで4着以内だった馬に絞ると3着内率は57.1%まで上がっています。前走の着順を単純に見るだけでなく、どの位置で競馬をし、どれだけ力を出せたかも判断材料になります。
菊花賞組は2勝・2着1回・3着2回で、3着内率は33.3%です。2016年のサトノダイヤモンドは菊花賞1着から有馬記念も勝利。2018年のブラストワンピースは菊花賞4着から巻き返しました。長距離GⅠで培ったスタミナが生きるケースがあります。
そのほか、エリザベス女王杯組からは2024年のレガレイラが優勝。海外レースを前走とした馬では、2019年のリスグラシューがオーストラリアのコックスプレートを勝った後に有馬記念を制しています。国内GⅠだけでなく、海外での実績も評価対象になります。
前走の人気や着順については、優勝馬の多くが前走でも上位評価を受けていた点に注目したいところです。ただし、前走で大敗した馬を一律に除外するのも適切ではありません。コース適性や展開、距離変更、レース間隔などを確認し、敗因が有馬記念でも再現するのかを見極める必要があります。
【2025年の結果を検証】ミュージアムマイルと12番人気の激走
2025年12月28日に行われた第70回有馬記念は、3歳馬ミュージアムマイルが勝利しました。JRAの公式成績によると、勝ちタイムは2分31秒5。単勝3番人気で、単勝払戻金は380円でした。
ミュージアムマイルは前走の天皇賞(秋)で2着に入り、有馬記念でも末脚を発揮。2着には12番人気のコスモキュランダ、3着には2番人気のダノンデサイルが入りました。2着のコスモキュランダはジャパンカップ9着からの参戦で、前走の着順だけでは拾いにくい存在でした。
この結果は、過去10年の傾向を読み解くうえで大切です。勝ち馬は上位人気から出る一方、2着には人気薄が入り込む余地があります。実際に2025年の馬連は2万2520円、3連単は13万1710円でした。単勝の人気と3連単の配当が必ずしも連動しないことを示しています。
また、2025年の上位3頭はいずれも牡馬でしたが、2024年には牝馬のレガレイラが優勝しています。特定の性別や前走の着順だけに判断を寄せず、複数の条件を組み合わせることが予想の精度を高めるうえで大切です。
【2026年最新データ】有馬記念の予想で押さえたい5つの基準
2026年の有馬記念は12月27日に中山競馬場で開催される予定です。10月25日時点では、出走馬や枠順、当日オッズなど、レース直前に確定する情報はまだ揃っていません。JRAの2026年向けデータ分析ページは、2026年版の分析情報を12月13日に公開する予定と案内しています。
なお、JRAの現行データ分析ページに掲載されている人気別・年齢別の表は2015〜2024年を対象としています。2016〜2025年の10年間を分析する場合は、JRAの各年公式競走成績に加え、JRA-VANの2026年向け過去10年データを参照すると、2025年の結果を含めた傾向を確認できます。
過去10年の実績から、2026年の予想で優先して確認したい条件は次の5つです。
- 1.上位5番人気以内に優勝候補がいるか:2016〜2025年の勝ち馬はすべて5番人気以内でした。ただし、最終的な人気は能力の代わりではなく、評価の目安として使います。
- 2.3歳馬に有力候補がいるか:3歳馬は過去10年で6勝。年齢別の実績では最も目立つ存在です。古馬との対戦成績や距離適性も確認しましょう。
- 3.芝2000メートル以上のGⅠ実績があるか:JRAの2015〜2024年を対象とする分析では、過去10年の3着以内馬30頭のうち29頭が、芝2000メートル以上のJRA・GⅠで3着以内に入った実績を持っていました。対象期間が異なるため2016〜2025年の集計とは分けて見る必要がありますが、GⅠ実績を重視する根拠になります。
- 4.前走のレースと内容が評価できるか:天皇賞(秋)、ジャパンカップ、菊花賞などの主要GⅠ組を中心に、前走着順、相手関係、レース内容を確認します。
- 5.人気薄を2・3着候補に残せるか:2024年は10番人気のシャフリヤール、2025年は12番人気のコスモキュランダが2着に入りました。人気上位だけで買い目を組み立てないことも検討材料です。
この5項目は、過去の結果から導ける判断基準です。すべての条件に当てはまる馬が必ず好走するわけではありませんが、人気や話題性だけに左右されず、実績と適性を比較する助けになります。
また、枠順確定後は馬番や脚質、先行争いの構図も確認したいところです。中山芝2500メートルはコーナーが多いため、外枠の馬がどのように位置を取るか、内枠の馬が進路を確保できるかといった展開面も、最終的な評価を左右します。
【有馬記念過去10年】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:有馬記念の過去10年で最も勝っている人気は何番人気ですか? A1:2016〜2025年では1番人気が5勝で最多です。2番人気と3番人気はそれぞれ2勝、5番人気は1勝でした。
Q2:有馬記念の過去10年で最も高かった3連単の配当はいくらですか? A2:2016〜2025年では、2024年の19万6520円が最高です。5番人気のレガレイラが勝ち、10番人気のシャフリヤールが2着に入った結果でした。
Q3:有馬記念は何歳の馬が強いですか? A3:JRA-VANの2016〜2025年集計では、3歳馬が6勝で最多です。4歳馬と5歳馬はそれぞれ2勝。6歳以上は優勝していませんが、年齢だけで評価を決めず、実績や状態も確認しましょう。
Q4:有馬記念では外枠の馬を避けるべきですか? A4:過去10年の優勝馬は1〜6枠から出ており、7・8枠からは勝ち馬が出ていません。ただし、10年分の結果だけで外枠を一律に消すのは適切ではありません。脚質、馬番、展開、当日の馬場状態も合わせて判断してください。
Q5:2026年の有馬記念はいつ開催されますか? A5:JRAの開催案内では、2026年12月27日(日)に中山競馬場で開催される予定です。出走馬や枠順などの確定情報は、開催が近づいてから確認する必要があります。
まとめ:有馬記念の過去10年から2026年の予想に生かすポイント
2016〜2025年の有馬記念を振り返ると、1番人気が5勝、3歳馬が6勝を挙げ、優勝馬はすべて5番人気以内から出ています。前走別では天皇賞(秋)組が4勝と最多で、ジャパンカップ組と菊花賞組もそれぞれ2勝を記録しました。
一方で、2024年は10番人気のシャフリヤール、2025年は12番人気のコスモキュランダが2着に入り、3連単はそれぞれ19万6520円、13万1710円となりました。勝ち馬の候補を上位人気から選ぶ考え方と、2・3着には伏兵を残す考え方を組み合わせることが、過去の傾向に沿った予想につながります。
2026年の予想では、年齢や人気だけで結論を出すのではなく、芝2000メートル以上のGⅠ実績、前走の内容、枠順、脚質、当日の馬場状態を総合的に比較することが大切です。JRAの公式競走成績やJRA-VANの最新分析を確認しながら、確定した出走馬と枠順に合わせて評価を更新していきましょう。