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馬の毛色は何種類?サラブレッド8種類と日本馬事協会の14種類を徹底解説

新見 沙耶香 新見 沙耶香 • 更新: • 公開: • 読了約 22 分
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馬の毛色は何種類あるのでしょうか。競馬中継や牧場で馬を観察すると、茶色や黒色、白色、灰色、さらにはクリーム色や白い斑点が入った馬まで、実にさまざまな姿を目にします。実は、馬の毛色は分類する基準によって数が異なり、サラブレッドでは8種類、日本馬事協会の「馬の毛色及び特徴の記載要領」では14種類に分類されています。

この違いは、単に色の種類が多いか少ないかという問題ではありません。競走馬の血統登録で使われる分類と、幅広い馬の個体識別に用いられる分類では、対象とする毛色の範囲が異なります。鹿毛と栗毛、黒鹿毛と青鹿毛、芦毛と白毛など、見た目が似ていても判定基準は明確です。2026年10月現在の公式資料をもとに、14種類の一覧から遺伝の仕組み、写真で見分けるコツまで詳しく解説します。

【まず結論】馬の毛色は8種類?14種類?分類が異なる理由

馬の毛色

馬の毛色について調べると、「8種類」と「14種類」という2つの数字が出てきます。どちらかが間違っているわけではありません。それぞれ異なる登録・記載基準に基づいた正しい数字です。

JRA(日本中央競馬会)のサラブレッド講座によると、サラブレッドの毛色は公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナルが認める8種類に分類されています。競走馬も、この分類に合わせて登録されています。

一方、公益社団法人日本馬事協会が定める「馬の毛色及び特徴の記載要領」では、毛色を14種類に分類しています。

こちらには、競走馬の8種類には含まれない粕毛、駁毛、月毛、河原毛、佐目毛、薄墨毛が加わっています。

サラブレッドの毛色8種類

サラブレッドの8種類は次のとおりです。

  • 鹿毛(かげ)
  • 黒鹿毛(くろかげ)
  • 青鹿毛(あおかげ)
  • 青毛(あおげ)
  • 栗毛(くりげ)
  • 栃栗毛(とちくりげ)
  • 芦毛(あしげ)
  • 白毛(しろげ)

競馬ファンが出馬表で目にする毛色も、基本的にはこの8種類です。

日本馬事協会が定める14種類

日本馬事協会の第8版「馬の毛色及び特徴の記載要領」では、以下の14種類を定めています。

  • 栗毛
  • 栃栗毛
  • 鹿毛
  • 黒鹿毛
  • 青鹿毛
  • 青毛
  • 芦毛
  • 粕毛
  • 駁毛
  • 月毛
  • 河原毛
  • 佐目毛
  • 薄墨毛
  • 白毛

この記載要領は昭和51年(1976年)に制定され、その後複数回の改訂を経ています。公開されている第8版の改訂日は平成31年(2019年)2月15日です。

つまり、2026年時点でも押さえておきたい基本は、サラブレッドの競走馬登録では8種類、より幅広い馬の毛色の記載基準では14種類という区別です。

【完全一覧】馬の毛色14種類の特徴と見分け方

14種類を理解するには、単純な色の違いだけでなく、体のどの部分に何色の毛が生えているかを確認する必要があります。

日本馬事協会の記載要領とJRAの競馬用語辞典をもとに、それぞれの特徴を整理しました。

毛色 読み方 主な特徴・見分け方
栗毛 くりげ 黄褐色。たてがみや尾は濃色から淡色まで幅があり、黒くならない。
栃栗毛 とちくりげ 黒みがかった黄褐色。非常に濃い色でも黒色にはならない。
鹿毛 かげ 赤褐色の胴体に黒いたてがみ・尾・四肢の下部。
黒鹿毛 くろかげ 黒みの強い赤褐色。目の周辺や腋、腹部などに褐色が見られる。
青鹿毛 あおかげ 全身の大部分が黒色で、目や鼻の周辺などにわずかな褐色がある。
青毛 あおげ 被毛も長毛も黒色。季節によって毛先が褐色になることがある。
芦毛 あしげ 白い毛が全身に混じり、年齢とともに白さが増していく。
粕毛 かすげ 原毛色に白い毛が混じる。白い毛の分布が主に頸・胴体・四肢上部に限られる。
駁毛 ぶちげ 体に大きな白い斑点・斑紋がある。
月毛 つきげ クリーム色から淡い黄白色。パロミノもこの毛色に属する。
河原毛 かわらげ 淡い黄褐色から亜麻色。たてがみ・尾・四肢下部は黒色。
佐目毛 さめげ 被毛と長毛が象牙色。魚目と呼ばれる目とピンク色の皮膚が特徴。
薄墨毛 うすずみげ 被毛が薄墨色で、たてがみ・尾・四肢下部が黒色。
白毛 しろげ 生まれたときから被毛の大部分が白色。皮膚はピンク色が基本。

ここで重要なのは、14種類が14通りの単純な色見本というわけではないことです。

例えば、栗毛と栃栗毛はどちらも黄褐色系ですが、栃栗毛のほうが黒みを帯びています。また、芦毛と粕毛はいずれも白い毛が混じりますが、白毛の分布と年齢による変化が異なります。

以下では、特に間違えやすい毛色を詳しく見ていきます。

【写真で判別】鹿毛・栗毛・黒鹿毛・青鹿毛・青毛の違い

競馬場や牧場で馬を見たとき、最初に迷いやすいのが茶色系と黒色系の毛色です。胴体の色だけを見ても正確に判断できない場合があります。

要点は、たてがみ、尾、四肢の下部、目や鼻の周辺を確認することです。

鹿毛(かげ)の特徴|茶色い胴体と黒い四肢が目印

鹿毛は、明るい赤褐色から暗い赤褐色までの被毛を持つ毛色です。

特徴的なのは、たてがみ、尾、四肢の下部が黒色になることです。

JRAの競馬用語辞典でも、鹿毛の定義には胴体の赤褐色と長毛・四肢下部の黒色が示されています。

代表的な競走馬には、ディープインパクト、ウオッカ、キタサンブラックなどがいます。

鹿毛は競馬でよく見かける毛色の一つで、一般的な茶色の馬をイメージすると理解しやすいでしょう。

栗毛と鹿毛の違い|たてがみと脚を確認する

栗毛と鹿毛の最大の違いは、長毛と四肢の下部が黒くなるかどうかです。

栗毛は黄褐色の被毛を持ち、たてがみや尾は胴体より濃い色になることがあります。ただし、黒色にはなりません。

一方、鹿毛はたてがみや尾、四肢の下部が黒色です。

写真で判断する場合は、次のように確認すると分かりやすくなります。

  • 胴体:両方とも茶色系なので、ここだけでは判断しにくい。
  • たてがみ:黒くなっていれば鹿毛の可能性が高い。
  • 尾:黒色か、胴体より濃い黄褐色かを確認する。
  • 四肢:下部が黒くなっているかを確認する。

特に、四肢の下部まで黒色になるかどうかは重要な判断材料です。

栃栗毛の特徴|黒っぽくても黒毛ではない

栃栗毛は、栗毛の中でも黒みが非常に強い毛色です。

被毛は黒みがかった黄褐色から、かなり濃い茶色まで幅があります。しかし、日本馬事協会の定義では、どれほど黒く見えても黒色にはなりません。

代表的な競走馬にはサッカーボーイ、サクラローレル、ノンコノユメなどがいます。

海外の毛色分類では、栗毛と栃栗毛を同じChestnutとして扱う場合があります。日本独自の細かな分類を理解するうえで、覚えておきたいポイントです。

黒鹿毛と青鹿毛の見分け方

黒鹿毛と青鹿毛は、どちらも非常に黒っぽく見えるため、写真では判別が難しい組み合わせです。

黒鹿毛は、黒みがかった赤褐色の被毛が特徴です。全体が黒く見える個体でも、目の周辺、腋、下腹、内股などには褐色が残ります。

青鹿毛は、全身のほとんどが黒色で、目や鼻の周辺、腋などにわずかな褐色が見られます。

代表的な競走馬として、黒鹿毛にはナリタブライアンやスペシャルウィーク、青鹿毛にはマンハッタンカフェやフェノーメノがいます。

写真で見分ける際は、次のポイントを意識してください。

  • 黒鹿毛:黒みの強い赤褐色が胴体に残る。
  • 青鹿毛:全身の大部分が黒く、褐色部分がごくわずか。
  • 確認部位:目元、鼻先、腋、腹部など。

ただし、照明や毛並み、季節によって色の見え方は変わります。1枚の写真だけで断定するのは避けたいところです。

青毛(あおげ)の特徴|全身が黒い毛色

青毛は、被毛と長毛の両方が黒色になる毛色です。

青鹿毛との違いは、体の各部に褐色が残るかどうかという点にあります。

JRAによると、青毛は軽種馬には比較的少なく、季節によって毛先が褐色になることがあります。そのため、青毛であっても黒鹿毛や青鹿毛のように見える場合があります。

代表的な競走馬にはシーザリオ、ヴィルシーナ、ヴィブロスなどがいます。

青毛を判別する際には、目や鼻の周辺を注意深く観察することが大切です。

【白い馬の謎】芦毛と白毛、粕毛と駁毛は何が違う?

白っぽい馬をすべて白毛と呼ぶのは正確ではありません。

馬の毛色には、成長とともに白くなるもの、特定の部分だけに白い毛が混じるもの、体に大きな白斑があるものなどがあります。

見た目が似ていても、それぞれ異なる特徴を持っています。

芦毛と白毛の違い|生まれたときの姿が決め手

芦毛と白毛は、馬の毛色の中でも特に混同されやすい組み合わせです。

芦毛は、もともとの毛色に白い毛が全身に混じり、年齢を重ねるにつれて白色の割合が増えていきます。

生まれたばかりの芦毛は、鹿毛や栗毛などの原毛色が比較的強く残っている場合があります。

代表的な芦毛の競走馬には、オグリキャップ、メジロマックイーン、ゴールドシップなどがいます。

一方、白毛は生まれた時点で被毛の大部分が白色です。

代表的な競走馬としては、ユキチャンやブチコが知られています。

白毛は、ピンク色の皮膚や有色の斑点を持つことがあります。また、眼には色素があるため、アルビノとは異なります。

見分ける際の最も重要な基準は、次のとおりです。

  • 芦毛:生まれたときは原毛色が残り、成長とともに白くなる。
  • 白毛:生まれたときから体の大部分が白い。

つまり、成馬になったときの色だけではなく、出生時の写真や記録が重要になります。

粕毛(かすげ)の特徴|白い毛が混ざる範囲に注目

粕毛は、栗毛、鹿毛、青毛などの原毛色に白い毛が混じる毛色です。

特徴は、白い毛が全身に均一に広がるのではなく、主に頸、胴体、四肢の上部などに現れることです。

また、日本馬事協会の記載要領では、年齢が進んでも白色の割合が変わらない点が示されています。

芦毛との違いは明確です。

芦毛は年齢とともに白くなるのに対し、粕毛は白い毛の分布が比較的限定され、基本的な色合いも年齢によって大きく変化しません。

原毛色に応じて、栗粕毛、鹿粕毛、青粕毛などに分類されます。

駁毛(ぶちげ)の特徴|大きな白斑が目立つ

駁毛は、体に大きな白い斑紋がある毛色です。

白い部分と有色部分がはっきり分かれていることが多く、写真でも比較的見分けやすい種類です。

原毛色によって、栗駁毛、鹿駁毛、青駁毛などに区分されます。

JRAの競馬用語辞典では、駁毛はポニーやペイントホースに多い毛色として紹介されています。

粕毛との違いは、白色部分の現れ方です。

粕毛は細かな白い毛が混じるのに対し、駁毛は大きな白斑が現れます。

月毛・河原毛・佐目毛・薄墨毛の特徴

日本馬事協会の14種類の中には、一般的な競馬中継ではあまり見かけない毛色も含まれています。

月毛(つきげ)は、クリーム色から淡い黄白色の被毛が特徴です。たてがみや尾は被毛と同じ色、またはそれより白っぽくなることがあります。海外でパロミノと呼ばれる毛色も、この分類に属します。

河原毛(かわらげ)は、淡い黄褐色から艶のない亜麻色の被毛を持ちます。たてがみ、尾、四肢の下部が黒色になる点が特徴です。

佐目毛(さめげ)は、被毛と長毛が象牙色です。魚目と呼ばれる特徴的な目とピンク色の皮膚を持ちます。

薄墨毛(うすずみげ)は、被毛が薄墨色で、たてがみ、尾、四肢の下部が黒色になる毛色です。

これらの毛色は、胴体の色だけでなく、長毛や目、皮膚の色まで確認すると特徴を理解しやすくなります。

【遺伝の仕組み】馬の毛色は親からどのように受け継がれる?

馬の毛色は、親から受け継ぐ遺伝情報によって決まります。

ただし、単純に父親と母親の毛色を組み合わせれば子馬の毛色が決まるという仕組みではありません。複数の遺伝子が関係し、色素の種類や分布、白色化の程度などに影響します。

基本となる3つの毛色と2つの遺伝子

カリフォルニア大学デービス校の獣医遺伝学研究所(Veterinary Genetics Laboratory)によると、馬の基本となる毛色は次の3種類です。

  • 栗毛(Chestnut)
  • 鹿毛(Bay)
  • 黒毛(Black)

これらの基本色には、主にMC1R遺伝子とASIP遺伝子が関係しています。

MC1R遺伝子は、赤色系と黒色系の色素の生成に関わります。ASIP遺伝子は、黒色系の色素が体のどこに分布するかを調整します。

例えば、鹿毛では黒い色素がたてがみや尾、四肢の下部などに分布します。一方、ASIPの働きによって黒い色素が全身に分布すると、黒毛の表現型になります。

栗毛では、MC1Rの劣性型がそろうことで、基本的に赤色系の色素が生成されます。

このように、毛色は遺伝子の組み合わせによって決まります。

芦毛や白毛は別の遺伝的要素が関係する

基本色以外にも、馬の毛色にはさまざまな遺伝的要素が関わっています。

芦毛は、もともとの毛色に対して年齢とともに毛の色素が減少していく性質を持っています。

白毛については、JRAの説明でも、優性白やサビノ白といった発現機序が紹介されています。これらにはKIT遺伝子の変異が関係しています。

また、月毛などの淡色系の毛色には、色素を薄める遺伝子が関係する場合があります。

毛色が同じ両親から異なる色の子馬が生まれる理由

両親が同じ毛色であっても、子馬が必ず同じ毛色になるとは限りません。

両親が外見上は同じ毛色でも、保有する遺伝子の組み合わせが異なる場合があるからです。

カリフォルニア大学デービス校の遺伝学研究所が示す交配例では、アグーチ遺伝子とレッドファクター遺伝子の両方についてヘテロ接合型である鹿毛同士を交配すると、理論上、子馬の基本毛色は次の割合になります。

  • 鹿毛:56.25%
  • 栗毛:25%
  • 黒毛:18.75%

これは特定の遺伝子型を仮定した交配例であり、すべての鹿毛同士の交配に当てはまる数字ではありません。

実際の毛色の遺伝には、ほかの遺伝子も関係します。外見だけで子馬の毛色や遺伝子型を完全に予測することはできず、必要に応じてDNA検査が利用されます。

【写真判別の実践】馬の毛色を間違えずに見分ける6つのポイント

馬の毛色は、写真の撮影条件によって見え方が大きく変わります。特に黒鹿毛、青鹿毛、青毛などは、照明や毛づやによって印象が異なります。

写真から毛色を判断するときには、次の6つを意識すると精度を高められます。

1. 胴体だけでなく全身を見る

胴体の色だけで毛色を決めると、鹿毛と栗毛、黒鹿毛と青鹿毛などを取り違える可能性があります。

たてがみ、尾、四肢まで含めて観察してください。

2. たてがみと尾の色を確認する

栗毛と鹿毛を区別するうえで要点です。

栗毛は黒くならず、鹿毛は黒色になります。

3. 目元と鼻先を観察する

黒鹿毛、青鹿毛、青毛の見分けには、目や鼻の周辺に褐色が残っているかが参考になります。

青毛は季節によって毛先が褐色になることもあるため、局所的な色だけで判断しないことが大切です。

4. 生まれたときの写真と比較する

芦毛と白毛を区別する際には、出生時の姿が大切です。

芦毛は原毛色が残った状態で生まれ、成長とともに白さが増します。白毛は出生時から体の大部分が白色です。

5. 白い毛の分布を確認する

粕毛と駁毛では、白い部分の現れ方が異なります。

細かな白い毛が特定の部位に混じる場合は粕毛、大きな白い斑紋がある場合は駁毛が判別の候補になります。

6. 撮影環境と季節による違いを考慮する

逆光や夕方の光、カメラのホワイトバランスによって、茶色が赤く見えたり、黒色が青みを帯びて見えたりすることがあります。

また、冬毛と夏毛では毛並みや光沢が変化します。

そのため、写真だけで確実に判定する必要がある場合は、公式の血統登録情報や馬の個体識別情報と照合するのが確実です。

【プロの結論】馬の毛色は色の濃淡ではなく、毛の分布と変化で見極める

馬の毛色を理解するうえで、最も大切なのは、色の見た目だけに頼らないことです。

鹿毛と栗毛の違いは黒い長毛と四肢下部の有無、黒鹿毛と青鹿毛の違いは胴体や顔周辺に残る褐色の程度、芦毛と白毛の違いは出生時からの色の状態が重要になります。

つまり、馬の毛色を見分ける基準は、大きく3つに整理できます。

  • 色素の種類と濃淡:赤褐色、黄褐色、黒色などの違い。
  • 色素の分布:胴体、四肢、長毛、目や鼻の周辺の色の違い。
  • 時間による変化:年齢とともに白くなるか、白い毛の割合が変わらないか。

また、8種類と14種類の違いは、分類の目的を理解すれば整理できます。

競馬ファンがサラブレッドの毛色を覚えるなら、まず8種類を押さえるのが効率的です。一方、乗馬や在来馬、ポニーなどを幅広く観察するなら、日本馬事協会の14種類を知っておくと、より多くの毛色を正確に理解できます。

馬の毛色に関するよくある質問(FAQ)

Q1:馬の毛色は全部で何種類ありますか?
A1:サラブレッドでは8種類、日本馬事協会の「馬の毛色及び特徴の記載要領」では14種類です。対象とする馬や分類基準が異なるため、数字に違いがあります。

Q2:サラブレッドの毛色8種類を教えてください。
A2:鹿毛、黒鹿毛、青鹿毛、青毛、栗毛、栃栗毛、芦毛、白毛の8種類です。JRAのサラブレッド講座でも、この分類が紹介されています。

Q3:鹿毛と栗毛はどこで見分けられますか?
A3:たてがみ、尾、四肢の下部を確認します。鹿毛はこれらが黒色になりますが、栗毛は黒色になりません。

Q4:黒鹿毛と青鹿毛はどちらが黒いですか?
A4:一般的には青鹿毛のほうが全身の黒色の割合が高く見えます。黒鹿毛は黒みがかった赤褐色で、目の周辺や腋、下腹などに褐色が残ります。

Q5:芦毛はなぜ年を取ると白くなるのですか?
A5:芦毛は、毛の色素が年齢とともに減少する遺伝的性質を持つためです。生まれたときは原毛色が残っていることが多く、成長とともに白い毛が増えていきます。

Q6:白毛と芦毛はどう見分ければよいですか?
A6:出生時の毛色を確認するのが最も分かりやすい方法です。白毛は生まれたときから体の大部分が白色ですが、芦毛は原毛色を残した状態で生まれ、成長とともに白くなります。

Q7:青毛と青鹿毛は同じ毛色ですか?
A7:異なる毛色です。青毛は被毛と長毛の両方が黒色で、青鹿毛は全身のほとんどが黒色ですが、目や鼻の周辺などにわずかな褐色が見られます。

Q8:月毛とパロミノは同じですか?
A8:日本馬事協会の分類では、パロミノは月毛に属します。月毛はクリーム色から淡い黄白色の被毛を持つ毛色です。

Q9:馬の毛色は遺伝で決まりますか?
A9:はい。MC1RやASIPなど複数の遺伝子が関係します。さらに芦毛や白毛などには別の遺伝的要素も関係するため、両親と同じ毛色の子馬が必ず生まれるわけではありません。

まとめ:馬の毛色は8種類と14種類の違いを理解すれば迷わない

馬の毛色は、サラブレッドの8種類と日本馬事協会の14種類という2つの分類を押さえることで、体系的に理解できます。

特に覚えておきたいのは、鹿毛と栗毛は黒い長毛と脚の色、黒鹿毛と青鹿毛は褐色部分の残り方、芦毛と白毛は出生時の色と成長による変化が判断のポイントになることです。

また、粕毛は白い毛の分布、駁毛は大きな白斑、月毛や河原毛は被毛と長毛の色の組み合わせに注目すると、それぞれの特徴が見えてきます。

馬の毛色は単なる外見上の違いではありません。遺伝子による色素の生成や分布、成長による変化が反映されたものです。

競馬中継でお気に入りの馬を見つけたときも、牧場で馬と触れ合うときも、胴体だけでなく、たてがみ、尾、脚、目元まで観察してみてください。これまで一括りに見えていた馬の色が、より細かな違いを持つ個性として見えてくるはずです。

参照した主な公式・学術資料

- JRA「サラブレッド講座 毛色の種類」「競馬用語辞典」
- 公益社団法人日本馬事協会「馬の毛色及び特徴の記載要領(第8版)」
- 公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル「馬の毛色と特徴」
- カリフォルニア大学デービス校 獣医遺伝学研究所「Equine Coat Color Genetics」

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新見 沙耶香

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