2026年現在も親しまれている「ベビースターラーメン」。そのパッケージを彩ってきたキャラクターは、発売当初の女の子のイラストから、ベイちゃんとビーちゃん、そしてホシオくんへと変わってきました。世代によって思い浮かべる顔が異なるのは、約30年ごとにブランドのマスコットが交代してきたためです。
一方、ベビースターラーメンの歴史には、もう一つ気になる謎があります。前身の「ベビーラーメン」から現在の商品名へ変更された年について、株式会社おやつカンパニーの公式資料は1973年としていますが、1971年と記載する資料も存在します。キャラクターの交代と商品名の変更を分けて整理すると、長寿ブランドの歩みがより鮮明になります。
> 【この記事の重要ポイントまとめ】
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> - 歴代キャラクターは大きく3代。 初代の女の子のイラスト、2代目のベイちゃんとビーちゃん、3代目のホシオくんへと受け継がれてきました。
> - ベビースターラーメンへの名称変更は、公式資料では1973年。 1971年説も複数の二次資料に見られ、両者を区別して理解する必要があります。
> - 2026年現在の公式キャラクターはホシオくん。 2017年の交代を機に、歌やダンス、イベントなどを通じたブランドの楽しさの発信にも力が注がれています。
【歴代キャラクター一覧】初代からホシオくんまでの変遷

ベビースターのキャラクターは、単にイラストが新しくなっただけではありません。時代ごとに、パッケージに求められる役割やブランドの見せ方が変化してきました。
| 世代・時期 | キャラクター | 特徴と主な出来事 |
|---|---|---|
| 初代・1959年〜1988年ごろ | オレンジ色の背景に描かれた女の子 | 商品発売当初から約30年間、パッケージを彩った。固有名が定着したキャラクターというより、女の子のイラストとして知られる |
| 2代目・1988〜2016年 | ベイちゃん | わんぱくな男の子。味や地域、季節に合わせた衣装など、多彩なパッケージ展開で親しまれた |
| 2代目の仲間・2000〜2016年 | ビーちゃん | ベイちゃんの妹という設定の女の子。兄妹でブランドを盛り上げた |
| 3代目・2017年〜 | ホシオくん | 星柄の服を着た元気な男の子。歌やダンスを得意とし、「キブンちょい上げ」を合言葉に活動 |
株式会社おやつカンパニーの公式キャラクター紹介や2016年の新キャラクター発表資料では、初代の女の子のイラストからベイちゃん、ビーちゃん、ホシオくんへと続く流れが紹介されています。
初代はオレンジ色のパッケージに描かれた女の子
1959年に発売された商品は「ベビースターラーメン」ではなく、「ベビーラーメン」という名称でした。当初のパッケージには、オレンジ色の背景と元気な女の子のイラストが使われていました。
現在のように、キャラクターの名前やプロフィールを前面に出すブランド展開とは異なり、商品そのものを印象づけるデザインだった点が特徴です。
なお、初代のイラストは後年の紹介記事などで「ベビーちゃん」と呼ばれることがありますが、当時からベイちゃんのような固有名が広く定着していたわけではありません。
1988年にベイちゃんが登場、2000年にはビーちゃんも仲間入り
1988年、ベビースターラーメンはパッケージを大幅に刷新しました。このタイミングで登場したのが、2代目のベイちゃんです。
ベイちゃんは、白い顔と親しみやすい表情が印象的な男の子。商品や味のイメージに合わせて衣装を変え、チキン味では中国風の服、カレー味ではターバン姿など、さまざまな姿でパッケージに登場しました。
2000年には妹のビーちゃんも加わり、兄妹のキャラクターとして展開されます。単独のマスコットから、複数のキャラクターでブランドの世界観を伝える形へと広がったのです。
2017年、ホシオくんへバトンタッチ
2016年12月、おやつカンパニーはベイちゃんとビーちゃんの引退と、新キャラクターへの交代を発表しました。
新キャラクターの名前は一般公募で募集され、2017年1月31日の「ベビースターキャラクター引継ぎ式」で「ホシオくん」に決定。ITmediaの当時の報道によると、応募は約4万7500通に上りました。
ベイちゃんの登場から約30年という節目での交代は、長年続いてきたブランドの顔を刷新する大きな転換点となりました。
【ベイちゃんとホシオくんを比較】キャラクター交代の理由とは?
ベイちゃんとホシオくんの違いを理解するには、見た目だけでなく、会社がそれぞれのキャラクターに担わせた役割に注目する必要があります。
ベイちゃんは商品のおいしさを伝える存在
ベイちゃんとビーちゃんは、味や商品の特徴を視覚的に伝える役割を担ってきました。
例えば、味に合わせた衣装や地域限定商品のデザインは、パッケージを見ただけで商品のイメージをつかみやすくする工夫です。兄妹の設定や多彩なコスチュームも、長年にわたってブランドに親しみを感じてもらう仕掛けとして機能していました。
ホシオくんは「楽しさ」も伝えるキャラクター
ホシオくんは、星柄の服を好む男の子で、歌とダンスが得意という設定です。公式プロフィールでは、元気で活発、少し目立ちたがりな性格と紹介されています。
2016年の新キャラクター発表資料では、ベビースターの「おいしさ」だけでなく「たのしさ」も伝えるという方向性が示されました。商品を食べることに加え、音楽やダンス、映像などを通してブランドを楽しんでもらう考え方です。
この違いを整理すると、次のようになります。
- ベイちゃん・ビーちゃん: 商品の味や特徴を衣装や表情で伝える、パッケージ中心のマスコット。
- ホシオくん: 商品のおいしさに加えて、歌やダンス、イベントなどを通じて楽しさを伝えるマスコット。
なぜ約30年で交代したのか
ベビースターのキャラクター交代には、世代交代という側面があります。ただし、「30年経過したから交代した」という年数だけの説明では十分ではありません。
公表資料から読み取れるのは、ブランドの顔を新しくすると同時に、商品の魅力を伝える方法も広げようとしたことです。2017年の交代は、パッケージ上の変更にとどまらず、歌やダンス、映像などを活用したコミュニケーションへの展開とも結びついていました。
なお、会社が公表した資料からは、交代の理由を一つに限定することはできません。長年のキャラクターを刷新した背景には、ブランドを次の世代へつなぐことと、伝え方を広げることの両面があったと考えられます。
【名称変更は1973年が公式基準】1971年説との違いを整理
ベビースターの歴史を調べる際、キャラクターの交代と混同しやすいのが商品名の変更時期です。
株式会社おやつカンパニーの公式沿革と公式トリビアでは、1959年に「ベビーラーメン」として発売された商品が、1973年に「ベビースターラーメン」へ名称変更されたと説明されています。
変更の理由は、子どもたちのおやつの中で一番星になってほしいという願いを込めて、「スター」を加えたことです。
1971年説はどこから来たのか
一方、1971年を名称変更の年とする記載もあります。駄菓子の年表や過去の紹介記事など、二次資料に1971年説が見られるためです。
つまり、1971年説はネット上で突然生まれた話ではなく、実際に流通している歴史情報の一つです。ただし、資料によって記載が異なるため、どの資料を基準にするかが重要になります。
| 確認項目 | 1973年説 | 1971年説 |
|---|---|---|
| 主な根拠 | おやつカンパニーの公式沿革・公式トリビア | 一部の二次資料、駄菓子年表、過去の紹介記事 |
| 商品名の変更 | 1973年 | 1971年 |
| 公式資料での扱い | 会社の現行公式資料に記載 | 公式沿革の記載とは異なる |
| 記事での整理 | 公式記録を基準に採用 | 資料間の相違として併記 |
現時点で基準にするなら、公式沿革と公式トリビアが一致する1973年が妥当です。ただし、1971年説が存在する事実も押さえておくと、資料を読み比べる際に混乱しません。
商品名の変更とキャラクターの交代は別の出来事
ここが、ベビースターの歴史を理解するうえで最も要点です。
- 1973年: 公式資料における「ベビーラーメン」から「ベビースターラーメン」への名称変更。
- 1988年: パッケージの大幅刷新とベイちゃんの登場。
- 2000年: ビーちゃんが加わる。
- 2016年: ベイちゃんとビーちゃんの引退が発表される。
- 2017年: ホシオくんが3代目キャラクターとして登場する。
商品名が変わった年とキャラクターが交代した年は一致しません。この2つの時間軸を分けて覚えると、歴史の整理が格段に簡単になります。
【キャラクター以外のブランド史】愛川欽也のCMと高橋名人のタイアップ
ベビースターの歴史は、パッケージのキャラクターだけで語り尽くせません。商品ラインアップやテレビCM、当時の流行を取り入れた企画にも、ブランドの変化が表れています。
ベビースターカップラーメンと愛川欽也のCM
おやつカンパニーの沿革には、1978年に「ミニカップラーメン」を発売した記録があります。ベビースターは、袋入りの麺スナックだけでなく、カップに入った商品にも展開していました。
過去の広告記録では、愛川欽也が「ベビースターカップラーメン」のCMに出演したことも知られています。商品名を聞いて、当時のテレビCMや懐かしい映像を思い出す人にとっては、キャラクターの歴史とは別の記憶の入り口になるでしょう。
ここで注意したいのは、CM出演者の歴史と、パッケージに描かれる公式キャラクターの歴史は別だということです。愛川欽也は広告出演者であり、ベビースターの歴代マスコットに数えられる人物ではありません。
1987年ごろの「ビックリカップラーメン」と高橋名人
1980年代後半には、当時のシールブームやファミコンブームを取り入れた商品企画も登場しました。
1987年ごろには、お化けのシールを付けた「ビックリカップラーメン」が発売されたとする商品史資料があります。東洋のしょうゆ味と西洋のカレー味の2種類が展開され、シールを集める楽しさも取り入れられました。
翌1988年には、当時の子どもたちから人気を集めた高橋名人とのタイアップ版も登場しています。高橋名人はファミコンブームを象徴する存在であり、こうした企画は、菓子やカップ麺を単に食べるだけでなく、集める・遊ぶという楽しみへと広げるものでした。
この流れを見ると、ベビースターのブランド展開では、2017年のホシオくん登場以前から、時代の流行を取り入れて商品の楽しみ方を広げる試みが行われていたことが分かります。
【2026年現在の公式キャラクター】ホシオくんとベビースターランド
2026年現在、おやつカンパニーの公式キャラクター紹介に掲載されているベビースターのマスコットは、ホシオくんです。
公式プロフィールでは、男の子で、年齢は秘密。特技は歌とダンス、好物はベビースターで、いつかビッグスターになることを夢見ています。合言葉は「キブンちょい上げ」です。
ホシオくんは単にパッケージに描かれるだけではなく、ブランドのキャンペーンやイベントなどにも登場しています。2026年の企画でもホシオくんを起用した商品やイベントが展開されており、現在のブランド活動につながっています。
ベビースターランドで楽しむベビースターの世界
横浜中華街の横浜博覧館2階にある「おやつファクトリー」には、ベビースターランドがあります。施設の公式案内では、できたてのベビースターを味わえるほか、製造の様子を見学でき、限定商品なども楽しめる店舗として紹介されています。
歴代キャラクターを調べて興味を持った人にとっては、キャラクターのイラストを見るだけでなく、ブランドそのものの魅力を体験できる場所です。
ただし、ベビースターランドはキャラクターの歴史を専門に展示する博物館ではありません。訪問の目的は、できたての商品や店舗限定の楽しみを味わうことに置くとよいでしょう。営業時間や販売商品は変更される場合があるため、訪問前には施設の最新案内を確認するのがおすすめです。
【プロの結論】歴代キャラの変遷から分かるブランドの進化
ベビースターの歴史を振り返ると、キャラクターは時代ごとのブランド戦略を映す存在だったことが分かります。
初代の女の子のイラストは、商品の顔として長く親しまれました。ベイちゃんとビーちゃんは、味や地域に合わせた衣装などを通じて、商品の特徴を視覚的に伝える役割を広げました。そしてホシオくんは、歌やダンス、イベントなどを通じて、食べることに加えて楽しむこともブランドの魅力として発信しています。
この変化を理解するための判断基準は、次の3点です。
1. キャラクターの世代を確認する。 初代の女の子、ベイちゃんとビーちゃん、ホシオくんを区別すると、パッケージの年代が分かりやすくなります。
2. 商品史とキャラクター史を分ける。 1973年の名称変更、1988年のベイちゃん登場、2017年のホシオくん登場は、それぞれ異なる出来事です。
3. 資料の出所を確認する。 商品名の変更時期については、公式沿革と二次資料で記載が異なるため、公式資料を基準にしながら、異説の存在も把握しておくことが大切です。
ベビースターのキャラクター交代は、懐かしいデザインが消えて新しいデザインに置き換わったというだけの話ではありません。長く愛されてきた商品の魅力を、時代に合わせてどのように伝えていくか。その変化を読み解く手がかりになっています。
【ベビースター歴代キャラ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ベビースターの歴代キャラクターは何代ありますか?
A1:大きく分けて3代です。初代はオレンジ色の背景に描かれた女の子のイラスト、2代目はベイちゃんとビーちゃん、3代目は2017年に登場したホシオくんです。ビーちゃんは2000年に加わった2代目の仲間で、独立した世代交代ではありません。
Q2:ベイちゃんはいつ引退しましたか?
A2:おやつカンパニーは2016年12月にベイちゃんとビーちゃんの引退を発表しました。その後、2017年にホシオくんへの引き継ぎが行われています。
Q3:ベビースターラーメンへの名称変更は1971年と1973年のどちらですか?
A3:おやつカンパニーの公式沿革と公式トリビアでは1973年とされています。一方、1971年とする二次資料も存在します。公式資料を基準にする場合は1973年と整理し、1971年説は資料間の相違として理解するのが適切です。
まとめ:ベビースターの歴史はキャラクターと商品史の両方で読む
ベビースターの歴代キャラクターは、初代の女の子のイラスト、ベイちゃんとビーちゃん、ホシオくんという3つの世代に整理できます。2026年現在の公式キャラクターはホシオくんで、ブランドの楽しさを歌やダンス、さまざまな企画を通じて発信しています。
また、商品名の変更については、公式資料が示す1973年と、一部の二次資料に見られる1971年説を区別することが大切です。キャラクターが変わった年と商品名が変わった年を混同しなければ、ベビースターの長い歴史を正確に理解できます。
ベイちゃんに懐かしさを感じる人も、ホシオくんからベビースターを知った人も、パッケージの変遷をたどることで、世代を超えて親しまれてきたブランドの歩みを楽しめます。
主な参照資料:株式会社おやつカンパニー公式サイト「沿革」「キャラクター紹介」「ベビースターラーメントリビア」、同社の2016年新キャラクター発表資料、ITmediaの2017年報道、横浜博覧館の施設案内、過去の広告・商品史資料。