ベビーカーの価格帯は、手頃なモデルなら1万円前後から、機能やブランドにこだわった高級モデルでは20万円を超えるものまで幅広く分かれています。2026年10月時点のメーカー公式価格を見ると、A型は4万〜7万円前後、B型は1万〜4万円前後が購入予算を考える際の目安です。ただし、型落ち品やセール品、海外ブランドの上位モデルまで含めると、価格には大きな幅があります。
ベビーカー選びで迷いやすいのは、3万円と5万円のモデルで何が違うのか、A型とB型のどちらが経済的なのか、そして高いモデルほど使いやすいのかという点です。コンビのスゴカル、アップリカのラクーナ、サイベックスのリベルなど、実際の販売価格と機能を比較しながら、予算内で後悔しない選び方を解説します。
【2026年最新】ベビーカーの価格帯は?A型・B型・AB型の相場を比較

ベビーカーの価格は、使用開始月齢と車体の構造によって大きく変わります。新生児期を過ぎた生後1か月頃から使用できるA型は、赤ちゃんを寝かせた状態で使えるリクライニング機構や、振動を和らげる設計などが求められるため、B型より高価格になりやすい傾向があります。
一方、腰が据わる生後6〜7か月頃から使用するB型は、軽量性や携帯性を重視した製品が多く、比較的安価なモデルを探しやすいのが特徴です。
2026年の販売価格を踏まえた、購入予算の目安は次のとおりです。
- 1万円未満〜2万円台:手頃なB型やシンプルな機能のモデルを探せる価格帯。
- 3万円台:コンパクトなB型や、機能を絞ったA型が候補になる価格帯。
- 4万〜7万円台:国内メーカーの主力A型や、機能性を重視したB型を比較しやすい価格帯。
- 8万〜10万円台:海外ブランドの上位モデルや、走行性・デザイン・収納性などにこだわった製品が選択肢に入る。
- 10万円超〜20万円台:高級ブランドの大型モデルや、走行性能、乗り心地、素材などを重視した製品が中心。
これらは購入予算を立てるための価格帯であり、全国の販売実績を集計した平均購入価格ではありません。メーカー希望小売価格、公式オンラインストアの販売価格、実店舗やECサイトの実売価格は異なるため、「ベビーカーの平均価格」を一つの数字だけで判断するのは難しいのが実情です。
また、「AB型」はA型の使用条件を満たしながら、B型に近い軽さや扱いやすさを目指した製品を指す通称として使われます。SG基準上の正式な区分はA形とB形であり、AB型という独立した区分があるわけではありません。名称だけで判断せず、対象月齢や製品の表示を確認しましょう。
【実売価格を比較】コンビ・アップリカ・サイベックスの2026年モデル
価格帯を具体的に把握するには、各メーカーの現行モデルを見るのが近道です。2026年10月時点で確認できる公式価格には、3万円前後のコンパクトモデルから7万円台のA型、20万円を超える高級モデルまで、明確な違いがあります。
以下は、メーカー公式オンラインストアや製品情報に掲載された価格を中心に整理した比較です。価格は税込みで、販売店限定モデルやキャンペーン、カラー、在庫状況によって実際の購入金額が変わる場合があります。
| メーカー・モデル | 価格(税込) | 主な特徴・対象月齢 | 価格帯の位置づけ |
|---|---|---|---|
| サイベックス リベル(2026) | 29,975円 | 生後6か月頃〜4歳頃、超コンパクトな折りたたみ設計 | 3万円前後のコンパクトモデル |
| コンビ スゴカル air エッグショック MO | 41,800円 | 生後1か月〜36か月頃、重量3.9kgの軽量設計 | 手頃なA型 |
| コンビ スゴカル エッグショック LB | 52,800円 | 生後1か月〜36か月頃、軽さと扱いやすさを重視 | 標準的なA型 |
| コンビ スゴカルR エッグショック ZA | 69,300円 | 生後1か月〜36か月頃、シングルタイヤや日差し対策機能を搭載 | 高機能A型 |
| アップリカ ラクーナ クッション AI | 67,100円 | 生後1か月〜36か月、両対面式の軽量A型 | 高機能A型 |
| サイベックス メリオ カーボン(2026) | 74,690円 | 生後1か月〜3歳頃、軽さと走行性、片手での開閉を重視 | 上位A型 |
| バガブー フォックス 5 リニュー | 208,450円 | 大型ホイールやサスペンションを備えた全地形対応のA型 | 高級モデル |
価格出典は、コンビ公式ブランドストア、アップリカ公式製品情報、サイベックス公式オンラインストア、バガブー公式オンラインストアです。各価格は2026年10月時点に確認できる掲載価格で、将来の価格改定や在庫変動を反映した固定価格ではありません。
この比較で注目したいのは、同じA型でも4万円台から7万円台まで価格が分かれている点です。例えば、コンビのスゴカル airは3.9kgの軽量設計を特徴とする一方、スゴカルRはシングルタイヤや日差し対策機能などを備えています。アップリカのラクーナ クッション AIも、振動吸収や赤ちゃんの姿勢を支える機能を重視した製品です。
ただし、価格が高いからといって、すべての家庭にとって使いやすいとは限りません。階段の上り下りが多い家庭では本体重量が大切ですし、旅行や電車移動が中心なら折りたたみ後のサイズが購入満足度を左右します。
また、サイベックスのリベルは、コンパクトさを重視する家庭にとって魅力的な価格帯ですが、生後1か月から使用できるA型とは用途が異なります。新生児期から1台で使いたい場合は、購入金額だけでなく、使用開始時期も比較する必要があります。
【なぜ価格が違う?】ベビーカーの価格差を生む5つの理由
ベビーカーの価格差は、ブランド名やデザインだけで生まれるものではありません。車体構造、操作機構、衝撃吸収設計、収納性、素材など、複数の要素が組み合わさって販売価格に反映されます。
1.A型とB型では必要な構造が異なる
A型は、生後1か月頃から使用できる製品が中心です。赤ちゃんの身体を支えるためのリクライニング機構やシート構造、振動を和らげる設計などが大切です。これらの機能を備えることで、B型より車体が複雑になり、価格が上がりやすくなります。
製品安全協会のSG基準では、A形は生後1か月から、B形はおすわりができる生後6〜7か月頃から使用できるものとして区分されています。実際の使用開始時期は、個々の製品に記載された対象月齢や使用条件に従う必要があります。
2.軽さと走行性を両立させる設計にはコストがかかる
本体重量を抑えながら、走行時の安定感や押しやすさを確保するには、フレームやタイヤ、車輪の配置などを工夫する必要があります。軽量化を重視した製品と、路面の凹凸を乗り越えやすい設計を重視した製品では、設計上の優先順位が異なります。
軽量モデルは、公共交通機関の利用や階段での持ち運びに向いています。一方、舗装状態の悪い道や長距離の散歩が多い場合は、タイヤ径やサスペンション、ハンドルの操作性も確認したいポイントです。
3.片手での開閉やコンパクト収納などの機能が加わる
片手で折りたためる機構、自立する折りたたみ構造、大容量バスケット、ハンドルの高さ調節、シートの対面切り替えなどは、日々の使いやすさに影響する機能です。
こうした機能が増えるほど、機構や部品の構成が複雑になる場合があります。ただし、搭載機能が多くても、実際の生活で使わなければ費用対効果は下がります。必要な機能を事前に絞り込むことが、無駄な出費を防ぐポイントです。
4.シートや幌、クッションなどの仕様が異なる
赤ちゃんを日差しから守る大型幌、衝撃を和らげるクッション、通気性を考慮したシート素材なども価格差の要因になります。上位モデルでは、素材の質感やお手入れのしやすさ、シート周辺の使い勝手などに力を入れた製品もあります。
ただし、紫外線対策や通気性、クッションの性能は、製品ごとに仕様が異なります。価格だけで推測せず、メーカーが公表している機能や数値を確認しましょう。
5.ブランド、デザイン、販売形態によっても価格が変わる
国内ブランドと海外ブランドでは、製品の設計思想やラインアップ、素材、デザイン、販売形態などが異なります。高級モデルには、全地形対応の車輪や大型フレーム、独自のデザインなどを特徴とする製品もあります。
加えて、同じシリーズでも、発売直後のモデルと型落ちモデル、通常販売品と店舗限定品では価格が異なる場合があります。メーカー希望小売価格と実売価格を分けて確認することで、同じ予算でも選択肢を広げられます。
【予算3万円・5万円で何が買える?】価格帯別のおすすめの考え方
ベビーカーの購入予算を決める際は、まず本体に使える金額を設定し、その範囲内で必要な機能を比較するのが現実的です。特に、3万円と5万円では選びやすい製品のタイプが変わってきます。
予算1万〜2万円台:価格を抑えたいならB型が有力
生後6〜7か月頃以降に使う予定で、軽さやコンパクトさを重視するなら、B型を中心に探すと予算を抑えやすくなります。シンプルなモデルやセール品を選べば、1万円台で購入できる場合もあります。
ただし、安いモデルでは、リクライニングの角度、幌の大きさ、収納バスケット、折りたたみやすさなどに違いがあります。購入前に、普段利用する駅の改札やエレベーター、車のトランクなどで扱いやすいかを考えておきましょう。
予算3万円:必要な機能を見極めれば十分に選べる
3万円前後は、コンパクトなB型や、機能を絞ったA型、型落ちモデルなどを比較しやすい価格帯です。新生児期から使う必要がなければ、サイベックスのリベル(2026)のように、約3万円でコンパクト性を重視した製品も候補になります。
一方、生後1か月頃から使用できるA型を希望する場合、現行の高機能モデルを3万円以内に収めるのは難しいことがあります。セールや旧モデルを探すほか、レンタルを利用して必要な期間だけA型を使い、その後にB型へ切り替える方法も検討できます。
予算5万円:A型の選択肢が広がる価格帯
5万円を用意できると、軽量性や振動吸収、収納性などのバランスを考慮しながら、A型の候補を比較しやすくなります。コンビのスゴカル air エッグショック MOは41,800円、スゴカル エッグショック LBは52,800円で、価格と機能を見比べる際の具体的な参考になります。
ただし、5万円の予算を本体だけに使い切るのは避けたいところです。レインカバーや専用アクセサリーが必要になる場合もあるため、購入時に付属品を確認し、追加費用を見込んでおきましょう。
予算7万〜10万円台:使い勝手や走行性へのこだわりを反映しやすい
7万円以上の予算があれば、国内メーカーの上位モデルや海外ブランドの製品も比較しやすくなります。片手での開閉、走行性、デザイン、素材、収納性など、日々の使い勝手を重視する人に向いた価格帯です。
ただし、高価格帯だからこそ、実際に押したときの操作性や折りたたみ時のサイズを確認することが欠かせない。玄関が狭い家庭や階段を頻繁に使う家庭では、大型で重いモデルがかえって負担になる場合があります。
10万円以上の高級モデルはどんな人に向いている?
高級モデルは、走行性、サスペンション、車体の安定感、デザインなどに強いこだわりがある人に向いています。例えば、バガブーのフォックス 5 リニューは、2026年10月時点の公式掲載価格が208,450円です。一般的な国内メーカーのA型と比較すると、価格差は非常に大きくなります。
ただし、購入価格の高さと、家庭にとっての満足度は別の問題です。近所の舗装路を短時間移動する使い方なら、10万円以上の性能を十分に活用できない可能性もあります。高級モデルを選ぶ場合は、実際に使う道路環境や移動距離、収納スペースまで含めて判断しましょう。
【新品と中古を比較】安いベビーカーで失敗しないための確認ポイント
ベビーカーの購入費用を抑える方法として、新品の型落ち品やセール品、中古品を選ぶ方法があります。同じシリーズでも、発売時期や販売店によって価格差が生じるため、現行モデルの価格だけを見て購入を決める必要はありません。
一方、中古品は本体価格が安くても、部品の消耗や劣化、付属品の欠品などが隠れている場合があります。見た目がきれいだからといって、安全に使用できるとは限りません。
- 新品の現行モデル:最新の仕様やメーカーのサポートを重視する人向け。予算は高くなりやすい。
- 新品の型落ちモデル:旧モデルの在庫があれば、予算を抑えながら新品を購入できる可能性がある。
- 中古品:購入費用を抑えやすい一方、使用履歴や保管状態、部品の劣化を確認する必要がある。
- レンタル:使用期間が限られている場合や、購入前に使い勝手を試したい場合に検討しやすい。
中古ベビーカーを購入する際は、車輪の動き、ブレーキ、フレームのゆがみ、折りたたみ機構、シートベルト、バックルなどを確認しましょう。説明書や警告表示が残っているか、付属品がそろっているかも大切です。
製品安全協会は、2025年8月4日付の注意喚起で、中古品やお下がり品について、部品の欠落やがたつき、使用していなくても進む素材の劣化、リコール対象かどうかの確認を呼びかけています。購入金額を優先しすぎず、安全に使える状態かどうかを確認することが大切です。
リコール情報は、経済産業省や消費者庁の情報を確認できます。型落ち品や中古品を購入する場合も、製品名と型番を調べ、対象製品になっていないかを確認しましょう。
【購入前に確認】ベビーカーのコスパを高める選び方と安全基準
ベビーカーのコストパフォーマンスは、本体価格の安さだけでは決まりません。使用期間、外出頻度、移動手段、必要な機能を踏まえて、無理なく使い続けられるかを判断する必要があります。
使用開始月齢と買い替えの可能性を確認する
生後1か月頃から使いたい場合は、A型を中心に検討しましょう。腰が据わる時期以降に使用する予定であれば、B型から始める選択肢もあります。
A型を購入した後にB型を買い足す場合と、最初から長く使えるA型を選ぶ場合では、最終的な支出が変わります。最初の本体価格だけでなく、買い替えや買い足しを含めた総額を比較が必要です。
自宅と移動経路に合う重量・サイズかを確認する
電車やバスを頻繁に使うなら、持ち上げやすい重量と折りたたみやすさが大切です。車移動が中心なら、トランクに収まるか、乗せ降ろしがしやすいかを確認しましょう。
店頭で試す際は、実際に折りたたみ、持ち上げ、再び開くところまで試すのがおすすめです。赤ちゃんを乗せていない状態でも、片手で操作できるか、収納時に自立するか、押したときに曲がりやすいかなどを確認できます。
安全性は価格ではなく、製品の表示と状態で判断する
価格の安いベビーカーでも、使用条件を守り、必要な安全基準を満たした製品を選ぶことが大切です。SGマークは、製品安全協会が定める基準への適合を示す目印の一つですが、マークの有無だけでなく、対象月齢、使用体重、正しい使い方も確認してください。
また、2026年7月8日から、経済産業省が案内するベビーカーの子供PSCマークに関する新たな規制が始まっています。経過措置として、マークのないベビーカーも2028年7月7日までは販売できるとされています。購入時には、販売時期や製品の表示を確認し、制度の最新情報も把握しておきましょう。
追加費用を含めて総額を計算する
本体価格以外に、レインカバー、専用カップホルダー、シートライナー、トラベルバッグなどを購入する場合があります。必要なアクセサリーが標準付属品なのか、別売りなのかを確認しておくと、購入後の予算超過を防げます。
特に、雨の日の外出が多い家庭や、旅行・帰省で頻繁に持ち運ぶ家庭では、アクセサリーの必要性が変わります。購入前に「必ず必要なもの」と「あれば便利なもの」を分けておくと、費用対効果を判断しやすくなります。
【ベビーカー価格帯】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ベビーカーの平均価格はいくらですか?
A1:全国の購入実績を集計した単一の平均価格ではなく、予算の目安として考えるのが適切です。2026年の現行モデルでは、手頃なB型が1万〜3万円台、国内メーカーの主力A型が4万〜7万円前後、高級モデルが10万円以上という幅があります。
Q2:ベビーカーは3万円と5万円でどのくらい違いますか?
A2:3万円前後では、コンパクトなB型や機能を絞ったモデルが有力です。5万円前後になると、軽量性や収納性、振動吸収などのバランスを考慮したA型を比較しやすくなります。ただし、価格だけで機能が決まるわけではないため、対象月齢や実際の使い勝手を確認しましょう。
Q3:ベビーカーは安いモデルでも大丈夫ですか?
A3:対象月齢や使用条件が合い、安全に使える状態であれば、安価なモデルも選択肢になります。SGマークなどの安全に関する表示、ブレーキやシートベルトの状態、メーカーの使用上の注意を確認してください。中古品の場合は、フレームや部品の劣化、リコール対象かどうかも確認が必要です。
まとめ:2026年のベビーカー選びは価格よりも使い方との相性が重要
2026年のベビーカー価格帯は、手頃なB型の1万円前後から、国内メーカーの主力A型の4万〜7万円前後、さらに20万円を超える高級モデルまで幅広く分かれています。価格差には、対象月齢、車体の軽さ、走行性、振動吸収、折りたたみ機構、素材やデザインなど、さまざまな要素が関係しています。
予算3万円なら、必要な機能を絞ったモデルやコンパクトなB型を中心に検討し、予算5万円なら、A型を含めて機能のバランスを比較するのが現実的です。新生児期から使いたいのか、公共交通機関で頻繁に持ち運ぶのかによって、適した製品は変わります。
【プロの結論】ベビーカー選びで優先すべきなのは、最も安い製品でも、最も高い製品でもありません。使用開始月齢、安全性、重量、収納性、走行性という基本条件を満たしたうえで、毎日の移動を楽にしてくれる機能に予算を配分することです。購入前に実機を試し、追加費用や使用期間まで含めて比較すれば、価格に振り回されず、家庭の生活スタイルに合った一台を選びやすくなります。