「ボクシング秋山」と検索すると、OPBF東洋太平洋ミドル級王者に輝いた秋山泰幸、全日本選手権で優勝した秋山佑汰、そして総合格闘家の秋山成勲という、競技歴の異なる人物が候補に挙がります。名前が似ているため、戦績や階級、現在の活動状況を混同しやすいのが実情です。
2026年10月時点の公開情報を整理すると、秋山泰幸はプロボクシングで地域タイトルを2本獲得した元王者、秋山佑汰は自衛隊体育学校に所属して全日本選手権で実績を残してきたアマチュアボクサー、秋山成勲は柔道をバックグラウンドに持つ総合格闘家です。それぞれの経歴と最新動向を追うと、「ボクシング秋山」という検索ワードの背景が見えてきます。
【「ボクシング秋山」は誰?】検索される3人の人物と真相

検索の混同を解く最初の要点は、名前だけで人物を特定せず、競技種目と獲得タイトルを照合することです。3人は同じ「秋山」という姓を持ちますが、競技歴も実績の種類も異なります。
秋山泰幸(あきやま・やすゆき)は、1979年10月6日生まれ、神奈川県小田原市出身の元プロボクサーです。ワタナベボクシングジムに所属し、ミドル級でOPBF東洋太平洋王座とWBOアジア太平洋王座を獲得しました。プロボクシングの戦績やタイトル獲得の経緯を知りたい場合は、この人物が中心になります。
秋山佑汰(あきやま・ゆうた)は、1994年9月23日生まれのボクサーです。日本オリンピック委員会(JOC)の選手プロフィールでは、最終学歴が東洋大学、所属先が自衛隊体育学校と記載されています。杭州アジア大会への出場記録もあり、全日本選手権で優勝を重ねてきた競技者です。
秋山成勲(あきやま・よしひろ)は、1975年7月29日生まれの総合格闘家です。韓国名は秋成勲(チュ・ソンフン)。柔道で実績を残した後にプロ格闘家へ転向し、HERO'Sなどで活躍しました。ONE Championshipの公式選手プロフィールでも、総合格闘家としてのキャリアが紹介されています。
つまり、秋山泰幸の地域王座獲得、秋山佑汰のアマチュア大会での優勝、秋山成勲の総合格闘技での実績は、それぞれ別の記録です。「秋山がチャンピオンになった」という情報だけでは、どの人物のどの競技の話なのか判断できません。
【秋山泰幸の戦績・経歴】OPBFとWBOアジア太平洋の2冠を獲得
秋山泰幸のプロキャリアで大きな節目となったのは、2017年12月のミドル級タイトルマッチです。ボクシング専門メディア「Boxing News」の試合報道と公開戦績によると、秋山は当時のOPBF東洋太平洋ミドル級王者・太尊康輝に5回TKO勝ちし、OPBF王座とWBOアジア太平洋王座を同時に獲得しました。
この勝利は、秋山にとってタイトル獲得までの歩みを象徴する試合でした。2015年8月には柴田明雄との日本・OPBF東洋太平洋ミドル級タイトルマッチに臨んだものの、8回TKO負け。2017年の戴冠は、過去のタイトル挑戦を経てつかんだ成果でした。
プロ戦績と主な試合経緯
ボクシング選手名鑑に掲載された公開記録では、秋山のプロ戦績は21戦12勝(9KO)8敗1分です。2006年にプロデビューし、2017年に2冠を獲得。翌2018年には初防衛戦に臨みました。
2018年9月26日、後楽園ホールで行われたOPBF・WBOアジア太平洋ミドル級タイトルマッチでは、細川チャーリー忍と再戦しました。細川は前年3月の対戦では秋山に判定負けしていましたが、再戦では中盤から攻勢を強め、11回TKO勝ち。秋山は2本のベルトを失いました。
この試合について、Boxing Newsは細川が11回に連打を浴びせて勝利した経緯を報道しています。秋山にとっては、2冠獲得から約10か月で迎えた初防衛戦が、王座陥落という結果に終わったことになります。
ワタナベボクシングジムとの関係
秋山はヨネクラジムからプロデビューしました。その後、ジムの閉鎖に伴い、2017年12月の太尊康輝戦からワタナベボクシングジム所属となっています。2冠を獲得した試合も、ワタナベ所属として臨んだ一戦でした。
リングネームについても特徴があります。公開選手名鑑によると、プロデビュー時は本名の秋山泰幸を使用し、一時期は「旭昇」というリングネームで試合に出場。その後、再び本名に戻しています。過去の試合記録を調べる際には、名前の表記が異なる点にも注意が必要です。
秋山泰幸の現在は?
2026年時点で確認できる公開戦績に記録された最後の試合は、2018年9月26日の細川戦です。これ以降のプロ公式戦績や、現役引退を正式に発表したことを示す情報は、今回確認できた資料からは特定できません。
一方、一力ボクシングジムのスタッフ紹介には、秋山泰幸がトレーナーとして掲載されており、元OPBF東洋太平洋ミドル級王者、元WBOアジア太平洋ミドル級王者という経歴が紹介されています。また、2024年のファイトフィット目黒白金の時間割資料にも、秋山が店舗代表・ボクシング指導者として掲載されていました。
こうした情報からは、選手としての実績に加えて指導者としての活動も確認できます。ただし、2024年の時間割は過去の資料であり、2026年10月現在の勤務先や担当クラスまで確定するものではありません。
【秋山佑汰の階級と2026年最新動向】JOC公式情報から検証
秋山佑汰は、秋山泰幸とは異なり、アマチュアボクシングの大会や日本代表選考に関する記録が主な情報源となる選手です。JOCの公式プロフィールでは、1994年9月23日生まれ、東洋大学卒業、自衛隊体育学校所属とされています。
杭州アジア大会では63.5kg級に出場
JOCの杭州アジア大会の選手ページによると、秋山佑汰は2023年の同大会で男子63.5kg級に出場し、1回戦で敗退しました。ここで確認できるのは大会当時の出場階級であり、2026年の階級をそのまま示すものではありません。
2024年はウェルター級、2025年はライトミドル級で優勝
自衛隊体育学校の公式ニュースによると、秋山は2024年の全日本ボクシング選手権大会で男子ウェルター級に出場し、優勝しました。同校の発表では、前年のライトウェルター級から1階級上げての挑戦だったと説明されています。
加えて、2025年11月25日から30日に開催された全日本ボクシング選手権大会では、男子ライトミドル級で優勝しました。日本ボクシング連盟の入賞者一覧と自衛隊体育学校の大会報告で、優勝の事実を確認できます。2年連続で全日本選手権の頂点に立ったことは、秋山佑汰の競技歴を理解するうえで重要な実績です。
2026年3月の日本代表選考会では岡澤セオンと対戦
2026年の動向として注目されるのが、3月1日に行われた日本ボクシング連盟の日本代表選手選考会「BOX OFF」です。TBS NEWS DIGの報道によると、男子70kg級で秋山佑汰は岡澤セオンと対戦し、ポイント0対5で敗れました。岡澤が勝利し、2026年9月開催の愛知・名古屋アジア大会の代表に内定したと報じられています。
この結果から、秋山佑汰は2025年の全日本選手権王者でありながら、2026年の男子70kg級の代表選考では岡澤に敗れたことが分かります。全日本選手権の優勝実績と、日本代表への選出は別の評価軸です。国内大会での実績が、そのまま国際大会の代表入りを保証するわけではありません。
なお、アマチュアボクシングの階級区分は大会や適用される競技規則によって変わる場合があります。秋山の階級を調べる際は、杭州アジア大会の63.5kg級、2024年全日本選手権のウェルター級、2025年のライトミドル級、2026年選考会の70kg級を、それぞれの大会時点の記録として見る必要があります。
【秋山泰幸・秋山佑汰・秋山成勲を比較】見分け方と競技歴の違い
3人を区別するには、名前だけでなく、代表的な大会や肩書を確認するのが確実です。特に「王者」という言葉は、プロボクシングの地域タイトル、アマチュア大会の優勝、総合格闘技の大会タイトルで意味が異なります。
| 比較項目 | 秋山泰幸 | 秋山佑汰 | 秋山成勲 |
|---|---|---|---|
| 主な競技 | プロボクシング | アマチュアボクシング | 総合格闘技(MMA) |
| 生年月日 | 1979年10月6日 | 1994年9月23日 | 1975年7月29日 |
| 主な所属・経歴 | ワタナベボクシングジムなど | 自衛隊体育学校、東洋大学卒 | 柔道を経てプロ格闘家へ転向 |
| 代表的な実績 | OPBF東洋太平洋・WBOアジア太平洋ミドル級王座 | 2024年・2025年の全日本選手権優勝 | HERO'S 2006ライトヘビー級世界王者 |
| 2026年の注目情報 | 公開戦績上の最後の試合は2018年 | 3月の男子70kg級代表選考会に出場 | 11月のMMA引退試合が予定されている |
この比較で特に重要なのは、秋山泰幸と秋山佑汰の競技区分です。秋山泰幸の戦績はプロの公式戦に相当する記録で、KOやTKO、判定による勝敗が通算成績に反映されています。一方、秋山佑汰の主要な実績は全日本選手権や国際大会など、アマチュア競技の記録です。両者の数字を同じ基準で単純比較することはできません。
また、秋山成勲は柔道を基盤として総合格闘技へ進んだ選手です。MMAでは打撃に加えて組み技や寝技も使用できるため、パンチを中心に試合を行うプロボクシングとは競技ルールが異なります。秋山成勲がボクシングやキックボクシングを学んだ経験があっても、プロボクシングの世界王座を獲得したことを意味するわけではありません。
なお、2026年10月の報道では、秋山成勲は11月21日に韓国・ソウルで開催予定の「BLACK COMBAT 17」で、元UFCファイターのクリス・リーベンと引退試合を行うと伝えられています。これは総合格闘技の試合であり、秋山泰幸や秋山佑汰のボクシング記録とは別の話題です。
【WBA・WBC・IBF・WBOの世界王座とは】地域タイトルとの違い
秋山泰幸の経歴を理解するうえで押さえておきたいのが、OPBF東洋太平洋王座、WBOアジア太平洋王座、世界王座の違いです。いずれもボクシングのタイトルですが、認定する組織と競技上の位置づけが同じではありません。
プロボクシングでは、WBA(世界ボクシング協会)、WBC(世界ボクシング評議会)、IBF(国際ボクシング連盟)、WBO(世界ボクシング機構)が主要4団体とされています。各団体は階級ごとに世界王座を認定するため、同じ階級に複数の世界王者が存在する場合があります。複数団体のベルトを保持する選手は統一王者、主要4団体すべての王座を保持する選手は4団体統一王者と呼ばれます。
一方、OPBFは東洋太平洋地域の王座を認定する団体です。WBOアジア太平洋王座も、WBOの世界王座とは別の地域タイトルに当たります。地域タイトルは、ランキング上の評価や上位戦線への足掛かりとなる重要な実績ですが、それ自体をWBA・WBC・IBF・WBOの世界王座と同一視することはできません。
秋山泰幸が獲得した2本のベルトは、OPBF東洋太平洋ミドル級王座とWBOアジア太平洋ミドル級王座です。2017年12月の太尊康輝戦で同時に獲得したことは大きな成果ですが、これは主要4団体の世界王座を獲得したという意味ではありません。タイトル名に「WBO」と含まれている場合も、「アジア太平洋」と「世界」を区別して読むことが大切です。
また、世界王座には正規王座のほか、団体の規定に応じて暫定王座や休養王座などの区分が設けられることがあります。王者の一覧を調べる際には、団体名だけでなく、王座の区分や認定時点も確認すると、情報の取り違えを防ぎやすくなります。
【ボクシング秋山】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ボクシング秋山と検索したとき、最初に確認すべき人物は誰ですか?
A1:プロボクシングの戦績やOPBF東洋太平洋ミドル級王座について知りたい場合は秋山泰幸、全日本選手権や日本代表選考の情報を知りたい場合は秋山佑汰を確認してください。総合格闘技の話題であれば秋山成勲の可能性があります。
Q2:秋山泰幸のプロボクシング戦績は何勝何敗ですか?
A2:公開選手名鑑に掲載された戦績は21戦12勝(9KO)8敗1分です。2017年12月に太尊康輝を5回TKOで破ってOPBF東洋太平洋ミドル級とWBOアジア太平洋ミドル級の2冠を獲得し、2018年9月の細川チャーリー忍戦で両王座を失いました。
Q3:秋山佑汰のボクシングの階級は何kgですか?
A3:大会によって異なります。JOCに記録された2023年杭州アジア大会では男子63.5kg級、2024年の全日本選手権ではウェルター級、2025年は男子ライトミドル級で優勝しました。2026年3月の日本代表選考会では男子70kg級に出場しています。
Q4:秋山泰幸と秋山佑汰は同じ人物ですか?
A4:別人です。秋山泰幸は1979年生まれの元プロボクサーで、地域タイトルを2本獲得しています。秋山佑汰は1994年生まれで、全日本選手権などのアマチュア大会で実績を残しているボクサーです。
Q5:秋山成勲はプロボクシングの世界王者ですか?
A5:秋山成勲は総合格闘家であり、柔道を経てプロ格闘家へ転向した人物です。HERO'S 2006ライトヘビー級世界王者という実績がありますが、これはプロボクシングの世界王座とは異なります。
Q6:秋山泰幸は2026年現在も現役で試合をしていますか?
A6:確認できる公開戦績では、最後の試合は2018年9月26日の細川チャーリー忍戦です。指導者としてのプロフィールは公開されていますが、2026年にプロ公式戦へ出場していることを示す記録や、正式な引退発表については、今回確認できた情報からは特定できません。
まとめ:今後の動向と失敗しないための判断基準
「ボクシング秋山」という検索ワードの背景には、プロボクシングの2冠王者・秋山泰幸、全日本選手権で2年連続優勝した秋山佑汰、そして総合格闘家・秋山成勲という、異なるキャリアを歩む3人の存在があります。
秋山泰幸については、2017年の2冠獲得と2018年の王座陥落がプロキャリアの重要な節目です。現在の動向を追う場合は、過去の試合記録と、トレーナーとして掲載されているプロフィールを分けて確認する必要があります。
秋山佑汰については、2024年のウェルター級優勝、2025年のライトミドル級優勝、2026年3月の男子70kg級代表選考会という流れが、競技歴を把握するための重要な情報です。今後の評価を知るには、全日本選手権の成績だけでなく、代表選考や国際大会の出場記録にも目を向ける必要があります。
一方、秋山成勲の2026年の話題は、総合格闘技の引退試合に関するものです。ボクシングのタイトルや戦績とは別の競技情報として捉えるのが適切です。
【プロの結論】 人物を正確に見分けるには、名前だけでなく、生年月日、所属、競技種目、タイトル名、試合日を組み合わせて照合することが大切です。特にボクシングでは、地域王座と世界王座、アマチュアの優勝実績とプロの戦績を区別することで、検索結果に混在する情報を整理できます。2026年以降の最新動向を確認する際も、JOC、日本ボクシング連盟、自衛隊体育学校、試合を報じる専門メディアなどの記録を照らし合わせることが、正確な情報にたどり着く近道です。