2026年10月27日時点、ボストン・レッドソックスの吉田正尚選手は、8月に負った左太もも裏(ハムストリング)の負傷によってシーズン終盤を離脱し、ポストシーズンにも出場できないまま今季を終えました。負傷のきっかけは、8月15日(日本時間16日)のパイレーツ戦で二塁打を放った際の走塁中のアクシデントです。球団は翌16日(米国時間)に10日間の負傷者リスト(IL)入りを発表し、レッドソックスのチャド・トレーシー監督代行も、ハムストリングに大きな損傷があると説明しました。
当初は6〜8週間程度の離脱が目安として報じられ、ポストシーズンでの復帰にも期待が寄せられました。しかし、その後も回復状況は不透明で、レッドソックスは9月末のワイルドカードシリーズで敗退。吉田選手は出場機会を得られませんでした。過去にもオリックス時代の左太もも裏の負傷や、MLB移籍後の左手親指の故障、右肩の手術を経験しており、今後のコンディション管理と2027年シーズンへの準備が焦点となります。
【2026年最新】吉田正尚の怪我は現在どうなっている?

吉田正尚選手の2026年の負傷について、最も重要なのは、単なる太ももの張りとして片づけられる状態ではなかったことです。MLB公式サイトは8月18日、MRI検査の結果を踏まえ、左ハムストリングに大きな損傷があり、復帰まで長期間を要する可能性を報じました。
トレーシー監督代行は、吉田選手の負傷について、回復には時間がかかり、レギュラーシーズン終盤まで離脱する可能性があると説明しています。具体的な復帰日は示されず、追加の医師の見解も確認する段階でした。
負傷からシーズン終了までの経緯
発端となったのは、8月15日のパイレーツ戦です。吉田選手は「1番・指名打者」で先発出場し、3回に右翼線への二塁打を放ちました。しかし、二塁へ向かう途中で左太もも裏を痛め、倒れ込むようにしてベースに到達。その後、自ら交代を申し出てベンチへ退きました。
翌16日、レッドソックスは吉田選手を10日間の負傷者リスト(IL)に登録したと発表しました。MRI検査後には損傷の大きさが明らかになり、当初期待されていた早期復帰は難しい状況となりました。
9月初旬には、米国の地元メディアNESNなどが、ポストシーズン中の復帰も不透明だと報じています。実際、レッドソックスは9月29日、30日(日本時間)のヤンキースとのワイルドカードシリーズで2連敗。吉田選手はポストシーズンの出場登録に入らず、試合に出場しないまま2026年シーズンを終えました。
なお、MLB公式選手ページの取引履歴には10月1日付でアクティベートの記録があります。ただし、登録上の動きと、試合に出場できる状態まで回復したことは同じではありません。ポストシーズンでの出場実績はなく、2027年の復帰日についても具体的な公式発表は確認できません。
【時系列で整理】吉田正尚の負傷者リスト入りと復帰見通し
今回の怪我を正確に理解するには、負傷した日、IL入りが発表された日、復帰時期に関する報道を分けて見る必要があります。特に、6〜8週間という数字は球団が設定した復帰期限ではありません。
| 時期 | 出来事 | 確認できる内容 |
|---|---|---|
| 2026年8月15日(日本時間16日) | パイレーツ戦で負傷 | 二塁打を放って走塁中に左太もも裏を痛め、途中交代。 |
| 8月16日(日本時間17日) | 10日間のIL入り | レッドソックスが左ハムストリングの負傷を理由に登録を発表。 |
| 8月18日(日本時間19日) | 重度の損傷が報じられる | 監督代行が大きなハムストリング損傷を説明。レギュラーシーズン終盤までの離脱が懸念された。 |
| 8月中旬 | 6〜8週間の離脱見通し | 米メディアが一般的な回復期間の目安を紹介。球団による確約ではない。 |
| 9月初旬 | ポストシーズン復帰に不透明感 | 回復に大きな進展が見られず、10月中の復帰も確実ではないと報じられた。 |
| 9月29〜30日(日本時間) | レッドソックスがPS敗退 | ヤンキースとのワイルドカードシリーズで0勝2敗。吉田選手は出場しなかった。 |
| 2026年10月27日時点 | シーズン終了 | 2027年の具体的な復帰日程や医学的な回復状況について、球団から確定的な発表は確認できない。 |
「離脱期間6〜8週間」は確定情報なのか
6〜8週間という数字は、重度のハムストリング損傷について米メディアが示した一般的な回復期間の目安です。8月15日の負傷を起点に単純計算すれば、9月下旬から10月上旬に相当します。そのため、当初はレギュラーシーズン終盤やポストシーズンでの復帰が期待されていました。
しかし、肉離れの回復期間は損傷の程度、痛みの推移、筋力の回復、走力の再獲得などによって変わります。医療機関による詳しい損傷グレードや復帰判定の基準が公表されていない以上、6〜8週間という目安だけで復帰日を断定することはできません。
また、野球選手の場合、日常生活で歩けることと、試合で全力疾走できることは別問題です。打席での動作だけでなく、一塁から二塁への加速、ベースランニング、急停止、方向転換などにも耐えられる必要があります。吉田選手のように長打を打った後の走塁が求められる打者では、段階的な競技復帰が欠かせない。
【怪我歴一覧】オリックス時代からMLB移籍後までの主な故障
吉田正尚選手の怪我を考えるうえでは、2026年の左ハムストリング損傷だけでなく、過去にどの部位を負傷してきたのかを整理することも大切です。ただし、すべての負傷が同じ原因で起きたわけではなく、複数の部位にわたる故障歴を一括して「慢性的な怪我」と扱うのは適切ではありません。
オリックス時代:2021年に続いた負傷
オリックス時代の大きな離脱として知られるのが、2021年9月の左ハムストリングスの筋損傷です。9月3日のソフトバンク戦で走塁中に左太もも裏を痛め、5日に出場選手登録を抹消されました。この影響で、2017年10月から続いていた連続試合出場は512試合でストップしています。
さらに同年10月には、死球によって左尺骨を骨折しました。負傷を抱えながらも、吉田選手は日本シリーズ進出を目指すチームにとって重要な存在であり続けました。オフには両足首の手術も受けています。
この時期の経緯から分かるのは、吉田選手が痛みを抱えても試合に出ようとする姿勢を示してきた一方、コンディションを維持することがシーズンを通じた課題でもあったということです。2021年の左太もも裏の負傷は、2026年の故障を振り返る際にも注目される過去の事例です。
MLB移籍後:左手親指の負傷と右肩手術
2024年には左手親指の張りで負傷者リスト入りしました。レッドソックスは4月29日(日本時間30日)にさかのぼる形で10日間のIL登録を適用し、吉田選手は6月に戦列へ復帰しています。2024年シーズンは108試合に出場し、打率.280、10本塁打、56打点を記録しました。
また、右肩の関節唇の問題も大きな転機となりました。2024年10月に右肩の修復手術を受け、2025年は開幕から負傷者リスト入り。リハビリのため60日間のILに移行した後、マイナーでの調整を経て7月9日にメジャーへ復帰しました。
この右肩の故障は、単に一時的な欠場にとどまりません。外野手に必要な送球能力の回復が課題となり、2025年の開幕から復帰まで時間を要しました。2026年の左ハムストリング損傷とは部位が異なりますが、複数シーズンにわたって出場可能な状態を維持する難しさが表れています。
一方で、過去の故障歴をすべて同じ深刻度で評価するのも誤りです。左手親指の張り、右肩の手術、左太もも裏の筋損傷では、競技への影響も回復過程も異なります。復帰を評価する際には、故障の名称だけでなく、その後の実戦出場やパフォーマンスまで確認する必要があります。
【なぜ怪我が多いといわれる?】吉田正尚の負傷をめぐる3つの論点
1.走塁中のハムストリング損傷は打者にも起こる
ハムストリングは太ももの裏側にある筋肉群で、走るときの加速や脚の振り出しなどに関わります。全力疾走や急激な加速では大きな負荷がかかるため、野球選手にとって走塁中の損傷は競技上のリスクの一つです。
吉田選手は2021年にも左太もも裏を痛めており、今回と同じ領域の故障が再び起きた点は気になるところです。ただし、過去の損傷が今回の直接原因になったと断定できる医学的な説明は公表されていません。以前の負傷歴があることと、今回の怪我が必然的に再発したことは分けて考える必要があります。
2.「怪我が多い」という印象と、故障の実態は同じではない
吉田選手はオリックス時代から、打撃の中心選手として長期間にわたり出場してきました。2021年には512試合連続出場を記録しています。その一方で、同年の太もも裏の損傷や骨折、MLB移籍後の親指の負傷、右肩手術、2026年のハムストリング損傷など、重要な時期の離脱が複数回ありました。
こうした経緯は「怪我が多い」という印象につながりますが、出場可能な試合数、故障による欠場期間、負傷の重症度、再発の有無を区別しなければ、選手の耐久性を客観的に評価することはできません。特に、手術を必要とした右肩の問題と、走塁中の筋損傷を一つの原因で説明することは困難です。
3.指名打者中心の起用でも走塁の負荷は避けられない
吉田選手はレッドソックスで指名打者として起用される機会が多く、守備による負担を抑えやすい役割にあります。しかし、指名打者は走塁を免除されるわけではありません。打球を放った後の全力疾走や、次の塁を狙う動きは通常の野手と同様に求められます。
また、守備負担を減らせばすべての怪我を防げるというものでもありません。負傷リスクを考える際には、出場ポジションだけでなく、試合での動作、リハビリの進み方、疲労管理、コンディションの変化などを総合的に見る必要があります。
【レッドソックスでの今後】2027年の起用法と契約への影響
吉田選手の今後を考えるうえで、2026年の成績とチーム内での役割は大切です。MLB公式サイトによると、2026年のレギュラーシーズン成績は87試合で打率.274、5本塁打、28打点、OPS.746でした。8月の負傷前には打撃状態を上げており、好調な時期の離脱となりました。
2026年はシーズン序盤から出場機会が安定していたわけではありませんが、中盤以降は指名打者としての起用が増え、打線の上位を任される場面もありました。負傷前の直近17試合では打率.333を記録しており、復調の兆しが見えていた時期だったことも、離脱の影響を大きくしています。
契約最終年を迎える2027年
吉田選手は2022年オフにレッドソックスと5年総額9000万ドルの契約を結びました。2027年はその契約の最終年に当たります。来季の起用法や去就に関心が集まる背景には、契約上の節目に加えて、2025年の右肩手術による長期離脱と、2026年の左ハムストリング損傷があるのです。
一部報道ではトレードなどの可能性も取り沙汰されていますが、移籍が決まったわけではありません。現段階で、怪我を理由にレッドソックスが吉田選手を放出すると断定することはできません。球団の補強方針、外野手や指名打者の陣容、春季キャンプでの状態、本人の打撃成績など、複数の要素が起用判断に関わります。
復帰後に注目したい評価ポイント
来季の評価で最も大切なのは、単に開幕戦に間に合うかどうかではありません。全力疾走やベースランニングに問題がないか、試合出場を継続できるか、打撃の状態を維持できるか、外野守備をどこまで担えるかという点が重要になります。
とりわけ、右肩の手術後には送球面の回復が課題になりました。そこへ左ハムストリングの損傷が加わったため、打撃と守備、走塁の各要素を切り分けて評価する必要があります。復帰直後の数試合だけで完全復活と判断するより、一定期間にわたって安定した出場が続くかを見る方が、実態を把握しやすいでしょう。
【吉田正尚怪我】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:吉田正尚の怪我は現在どうなっていますか?
A1:2026年8月に負った左ハムストリングの損傷により、シーズン終盤を離脱しました。レッドソックスはポストシーズンでヤンキースに敗れ、吉田選手は出場しないままシーズンを終えています。2027年の具体的な復帰日程は、球団から確定的に発表されていません。
Q2:吉田正尚の肉離れは重度だったのでしょうか?
A2:MLB公式サイトは、トレーシー監督代行が左ハムストリングに大きな損傷があると説明したことを報じています。日本語報道では「重度の肉離れ」と表現されました。ただし、医学的な損傷グレードの詳細は公表されておらず、6〜8週間という離脱期間も確定した復帰予定日ではありません。
Q3:吉田正尚はポストシーズンに復帰できましたか?
A3:復帰できませんでした。レッドソックスは2026年9月29日、30日(日本時間)のワイルドカードシリーズでヤンキースに2連敗し、敗退しました。吉田選手はポストシーズンに出場していません。
Q4:オリックス時代にも太もも裏を怪我していますか?
A4:はい。2021年9月に左ハムストリングスの筋損傷で出場選手登録を抹消され、連続試合出場記録は512試合で途切れました。同年10月には左尺骨骨折も経験しています。ただし、2026年の損傷と過去の負傷が医学的に直接つながっているかどうかは、公表情報だけでは判断できません。
Q5:2027年もレッドソックスでプレーするのでしょうか?
A5:2027年はレッドソックスとの5年契約の最終年に当たります。現時点で退団やトレードが確定した事実はありません。来季の起用法や去就は、負傷からの回復、春季キャンプでの状態、チームの編成方針などによって左右されると考えられます。
まとめ:【プロの結論】吉田正尚の怪我と今後を見極めるポイント
吉田正尚選手の2026年の怪我は、左太もも裏のハムストリング損傷による長期離脱でした。8月15日のパイレーツ戦で負傷し、翌16日にIL入り。監督代行が大きな損傷を説明した後も回復の見通しは不透明で、ポストシーズン出場は実現しませんでした。6〜8週間という数字は一般的な目安であり、実際の復帰を保証するものではなかったことが、今回の経緯から分かります。
過去を振り返ると、2021年のオリックス時代には左太もも裏の筋損傷と左尺骨骨折、2024年には左手親指の故障、2024年オフには右肩の手術を経験しています。故障部位は一様ではありませんが、複数シーズンにわたってコンディション維持が課題になっている点は、今後の評価でも注目されるでしょう。
2027年に向けて確認すべきなのは、復帰日を予想する見出しよりも、球団によるリハビリ状況の説明、実戦復帰の発表、走塁や守備を含めた出場実績です。加えて、レッドソックスとの契約最終年を迎えることから、打撃成績だけでなく、継続して試合に出られるかどうかも重要な判断材料になります。
吉田選手の復活を評価するうえで、最初の一試合の結果だけを見て結論を急ぐ必要はありません。故障から段階的に復帰し、打撃と走塁、守備を安定してこなせる状態を取り戻せるか。2027年シーズンは、その点がレッドソックスでの役割と今後のキャリアを見極める大きなポイントとなりそうです。