日本代表MF久保建英の弟として知られる久保瑛史(くぼ・えいじ)選手。2025年夏にセレッソ大阪でプロとしてのキャリアをスタートさせ、2026年7月にはドルトムントとの親善試合でトップチームデビューを果たしました。加えて、同年8月にはレイラック滋賀FCへ育成型期限付き移籍し、10月25日のJ3リーグ戦では待望の初ゴールを記録しています。
一方で、久保瑛史のプロフィールや年齢、ポジション、スペインでの育成歴、FCパーシモンや横浜F・マリノスでの経歴については、断片的な情報しか知らない人も少なくありません。兄の建英と同じ道を歩む選手なのか、それとも異なる特徴を持つMFなのか。2026年10月26日時点の所属状況と公式発表、本人のインタビュー、試合記録をもとに、そのキャリアと実力を整理します。
【久保建英の弟・久保瑛史はどんな選手?】現在の所属とポジション

久保瑛史は、スペインの育成組織で経験を積んだ後、日本でプロ契約を結んだミッドフィルダーです。2026年10月現在、実際にプレーしているクラブはセレッソ大阪ではなく、育成型期限付き移籍先のレイラック滋賀FCです。
セレッソ大阪は2026年8月27日、久保のレイラック滋賀FCへの育成型期限付き移籍を発表しました。移籍期間は2027年6月30日まで。Jリーグ公式サイトでも、レイラック滋賀FCのMFとして登録されています。
ここで注意したいのは、「セレッソ大阪に所属している」という過去の情報と、2026年10月時点でのプレー先を混同しないことです。久保は2025年にC大阪へ加入しましたが、2026年8月以降は滋賀で実戦経験を積んでいます。
ポジションはMFで、得意とする役割はボランチです。ボランチとは、ディフェンスラインの前方に位置し、守備のバランスを保ちながら、ボールを奪った後の攻撃を組み立てる中盤のポジションを指します。
セレッソ大阪の公式プロフィールでは、プレーの特徴として「ゲームメイク、チャンスメイク」を挙げています。単純に前線で得点を狙うタイプというより、パスの選択や味方との連係を通じて、チーム全体の攻撃に関わる選手です。
2026年の動向を理解するうえで重要なのは、久保がトップチームでのデビューを経験しただけでなく、J3で継続的に試合へ出場し、得点という結果も残し始めている点です。現在は、将来性への期待を実戦での成果につなげる段階にあります。
【プロフィール】久保瑛史の年齢・身長・ポジションを整理
久保瑛史は2007年9月2日生まれで、2026年10月26日時点では19歳です。神奈川県出身で、身長180cm、体重73kg。右足を利き足とするMFとして登録されています。生年月日については、セレッソ大阪の移籍発表とJリーグ公式プロフィールに掲載された情報を基準にしています。
兄の久保建英は2001年生まれの日本代表選手です。兄弟の年齢差は約6年で、瑛史が幼少期からサッカーに親しむようになったきっかけも兄の存在でした。ただし、兄弟であることと、プレースタイルが同じであることは別の話です。
瑛史は180cmの体格を生かしながら中盤でプレーし、パスによる組み立てやチャンスの創出を得意としています。右利きで、ボランチを主戦場とする点も特徴です。
プロフィールを確認する際は、身長や年齢といった基本情報だけでなく、現在の所属クラブと出場カテゴリーをセットで見ることが大切です。2025年にC大阪へ加入した当初と、2026年10月現在では、実戦経験を積む環境が変わっています。
【経歴・年表】FCパーシモンから横浜F・マリノス、スペイン育成歴へ
久保瑛史の経歴は、兄の海外挑戦に伴う幼少期のスペイン生活、日本のクラブでの育成、そしてレアル・ソシエダの下部組織への加入という流れで整理できます。
セレッソ大阪の公式サイトに掲載された本人のインタビューによると、サッカーを始めたのは3歳ごろ。兄の影響でボールを蹴るようになり、2011年、兄の建英がバルセロナの育成組織に入った時期に家族とスペインへ渡りました。
スペインではバルセロナのCEエウロパでプレーした経験があります。本人によると、当時は前方のポジションを務め、キッカーを任されることもありました。また、練習中にコーチから状況判断について質問され、自分で考えてプレーする習慣を身につけていったと振り返っています。
2015年に家族で日本へ戻ると、小学2年生の時期に川崎市のFCパーシモンで約1年間プレー。その後、小学3年生から横浜F・マリノスのプライマリーに加入しました。小学5年生ごろからはボランチやインサイドハーフを担当し、中盤の選手としての基礎を築いています。
中学年代では横浜F・マリノスのジュニアユースへ進み、2022年にはレアル・ソシエダの育成組織に移りました。その後はユースやフベニールBでプレーし、スペインで経験を重ねています。
主要な経歴を時系列で整理すると、次のようになります。
| 時期 | 所属・出来事 | 主なポイント |
|---|---|---|
| 2011年ごろ | スペインで生活 | 兄の建英のバルセロナ育成組織入りに伴い渡航。CEエウロパでもプレー。 |
| 2015年 | 日本へ帰国、FCパーシモン | 川崎市の少年サッカーチームで約1年間プレー。 |
| 小学3年生以降 | 横浜F・マリノス プライマリー | セレクションを経て加入。中盤のポジションを経験。 |
| 中学年代 | 横浜F・マリノス ジュニアユース | 11人制のサッカーや中学年代の育成環境を経験。 |
| 2022年以降 | レアル・ソシエダの育成組織 | ユース、フベニールBなどでスペインの育成を経験。 |
| 2025年8月 | セレッソ大阪に加入 | 背番号26でプロキャリアをスタート。 |
| 2026年7月29日 | ドルトムントとの親善試合 | セレッソ大阪のトップチームで対外試合デビュー。 |
| 2026年8月27日 | レイラック滋賀FCへ期限付き移籍 | 移籍期間は2027年6月30日まで。 |
| 2026年10月25日 | J3・ツエーゲン金沢戦 | 後半12分に得点し、Jリーグ初ゴールを記録。 |
この経歴から分かるのは、瑛史の育成歴がレアル・ソシエダだけで完結しているわけではないということです。幼少期のスペインでの経験、日本の育成組織での技術習得、再びスペインへ渡ってからの年代別育成という複数の段階があります。
また、FCパーシモンから横浜F・マリノスへ進んだ経歴は、久保建英の弟という肩書きだけでは見えにくい部分です。日本の地域クラブとJリーグクラブの育成組織を経験してから、欧州のアカデミーで成長を続けた選手として捉える必要があります。
【2026年の転機】セレッソ大阪でのデビュー、J3初出場と初ゴール
久保瑛史にとって2026年は、育成年代で積み重ねてきた経験を、観客の前でのプレーや公式戦の記録へとつなげた年です。特に重要なのは、セレッソ大阪でのトップチームデビューと、レイラック滋賀FCでのJリーグ公式戦デビューを区別して理解することです。
2026年7月29日、セレッソ大阪は国際親善試合でドルトムントと対戦し、1-0で勝利しました。久保は後半40分から途中出場し、本来のボランチではなくシャドーの位置でプレー。ゴール前で相手からファウルを受け、フリーキックを獲得する場面もありました。
試合後、久保はゴール前の場面について「シュートを打つことしか頭になかった」と振り返っています。短い出場時間のなかでも、得点を狙う意識を前面に出したことがうかがえるコメントです。セレッソ大阪の公式サイトに掲載された試合後のインタビューでも、本人は観客の前でチームの力になれた喜びと、ここからが本当の勝負だという思いを語っています。
ただし、このドルトムント戦は親善試合です。セレッソ大阪のトップチームで対外試合に出場したことと、J1リーグ公式戦でデビューしたことは同じではありません。
その後、8月27日にレイラック滋賀FCへの育成型期限付き移籍が発表され、8月30日のJ3リーグ・ガイナーレ鳥取戦でJリーグ公式戦初出場を記録しました。ここからは、実際のリーグ戦で出場時間を積み重ねる段階に入っています。
そして、2026年10月25日のツエーゲン金沢戦では、久保が後半12分にゴールを記録しました。Jリーグ公式記録に残る初ゴールです。試合はレイラック滋賀FCが1-5で敗れましたが、チームが苦しい展開に置かれるなかで得点を挙げたことは、個人のキャリアにおける一つの前進です。
2026年の動向を評価する際は、「トップチームデビュー」という見出しだけに注目するのではなく、親善試合への出場、J3公式戦への出場、そして初ゴールという段階を分けて追うことが大切です。久保は今、育成年代の実績をプロの公式戦で示していく過程にいます。
【兄弟比較】久保建英と久保瑛史はプレースタイルが違う
久保瑛史が注目される大きな理由は、日本代表として活躍する久保建英の弟であることです。しかし、兄弟を比較する際に重要なのは、同じサッカー選手であることよりも、それぞれが担うポジションと役割の違いです。
兄の建英は2001年6月4日生まれで、スペインを主な舞台に活躍してきた日本代表選手です。攻撃的MFやフォワードとして、ドリブル、細かなボールタッチ、相手の守備を崩すプレーなどが特徴として知られています。
一方、2007年生まれの瑛史は、180cmの体格を持つ右利きのMFです。主戦場はボランチで、ゲームメイクやチャンスメイクを自らのプレーの特徴として挙げています。攻撃の最終局面だけでなく、中盤でボールを受け、味方へつなぎ、チーム全体の攻守を支える役割が中心です。
兄弟の違いを整理すると、次のようになります。
- 年齢:建英は2001年生まれ、瑛史は2007年生まれで、約6年の差がある。
- 利き足:建英は左利きのアタッカーとして知られ、瑛史は右利き。
- 主な役割:建英は攻撃的MFやフォワード、瑛史はボランチを主戦場とするMF。
- キャリアの段階:建英は日本代表として国際舞台で実績を重ね、瑛史はJリーグで出場機会と実績を積み上げている段階。
兄が世界的な注目を集めているからといって、弟も同じプレースタイルや成長曲線をたどるとは限りません。むしろ、瑛史の特徴は、兄と異なるポジションで自分の強みを伸ばしている点にあります。
兄弟比較でありがちな誤解は、同じ名字や家族関係だけで実力を判断することです。サッカー選手として評価するなら、ポジションごとの役割、試合への出場時間、チームへの貢献、そして継続的な成長を見なければなりません。
【評判と実力】久保瑛史に期待される強みと、これから見るべき点
久保瑛史の実力を考えるうえで、まず注目したいのは本人が自覚している課題です。2025年にセレッソ大阪へ加入した際、本人はスペインの育成組織でプレーを続ける選択肢もあった一方、自分に足りないものとしてサッカーの強度を意識していたと、クラブ公式インタビューで説明しています。
ここでいう強度は、単に身体が大きいかどうかという話ではありません。相手のプレッシャーを受けながらボールを扱う能力、球際で競り合う力、攻守の切り替え、判断を実行に移すスピードなど、公式戦で継続的に求められる要素を含みます。
欧州の育成組織で技術や判断力を磨いてきた選手にとって、日本のプロサッカーで試合経験を積むことは、自分の強みを実戦で発揮するための重要な機会になります。久保自身も、日本でプレーする選択肢を家族と相談し、早くプロになれる機会をつかむことを決めたと語っています。
また、セレッソ大阪への加入に際しては、兄の建英から「自分で決めろ」という趣旨の助言を受けたことも、本人のインタビューで明かされています。兄と同じクラブや同じ進路を選ぶことより、自分に必要な環境を考えて決断した点が、プロ入りの経緯として注目されます。
プレー面では、本人が挙げるゲームメイクとチャンスメイクが評価の軸になります。ボランチとしてボールを受ける位置、前方へのパスを選択する判断、味方の動きに合わせた配球、守備時のポジショニングなどを見れば、どのような形でチームに貢献しているかが分かります。
2026年7月のドルトムント戦では、シャドーの位置でゴールを狙う姿勢を見せました。10月25日の金沢戦ではJリーグ初ゴールを記録しています。これらは前向きな材料ですが、1試合の得点だけで選手全体の実力を判断することはできません。
今後の評価では、次のポイントを継続して確認すると、久保の成長をより具体的に追えます。
- 出場機会:途中出場だけでなく、先発出場やプレー時間を増やせるか。
- ボランチとしての貢献:守備のカバー、ボール奪取、前進するパス、攻撃の組み立てを安定して実行できるか。
- 得点・アシストへの関与:初ゴールをきっかけに、チャンスメイクや得点関与を継続できるか。
- 試合ごとの安定感:好プレーを一度で終わらせず、相手や試合展開が変わっても力を発揮できるか。
久保瑛史の評判を確認するときも、兄の知名度や将来への期待と、公式戦で実際に示した成果を分けて考える必要があります。2026年10月25日の初ゴールは明確な実績ですが、今後は出場機会の拡大や中盤での安定した貢献を積み重ねられるかが、評価を左右するポイントです。
【久保建英弟】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:久保建英の弟・久保瑛史は現在どこのクラブに所属していますか?
A1:2026年10月現在、レイラック滋賀FCでプレーしています。セレッソ大阪からの育成型期限付き移籍で、移籍期間は2027年6月30日までです。
Q2:久保瑛史の年齢とポジションは?
A2:2007年9月2日生まれの19歳です。身長180cm、体重73kgの右利きMFで、主にボランチを務めます。
Q3:久保瑛史は2026年にトップチームデビューしましたか?
A3:はい。2026年7月29日のセレッソ大阪対ドルトムントの国際親善試合で、後半40分から途中出場しました。ただし、これは親善試合でのトップチームデビューです。Jリーグ公式戦の初出場は8月30日のJ3リーグ戦で、10月25日にはJリーグ初ゴールも記録しています。
【プロの結論】久保瑛史の現在と今後の注目ポイント
久保建英の弟・久保瑛史は、スペインと日本の育成環境を経験し、2025年にセレッソ大阪でプロとしてのキャリアをスタートさせたMFです。2026年にはドルトムントとの親善試合でトップチームデビューを果たし、8月からはレイラック滋賀FCで公式戦の出場機会を得ています。
2026年10月25日のツエーゲン金沢戦では、1-5という敗戦のなかで自身のJリーグ初ゴールを記録しました。これは、兄の名前に注目が集まる段階から、瑛史自身のプレーや実績を追う段階へ移りつつあることを示す出来事です。
FCパーシモン、横浜F・マリノス、レアル・ソシエダの育成組織という経歴は、技術や判断力を磨いてきた背景を物語っています。一方、今後プロ選手として評価を高めるには、出場時間の確保、ボランチとしての守備力、ゲームメイクの安定性、そして継続的な得点・アシストへの関与が欠かせない。
今後の動向を追うなら、セレッソ大阪への復帰時期だけに注目するのではなく、期限付き移籍先での出場状況やプレー内容、公式戦での成果を確認することが大切です。兄と同じ選手になるかどうかではなく、久保瑛史が自分の強みをどこまでプロの舞台で発揮できるか。それが、2026年以降の成長を見極める最も重要な視点です。