速水もこみちさんと聞いて、料理の腕前とともにオリーブオイルを高い位置から豪快に注ぐ姿を思い浮かべる人は多いのと考えられます。日本テレビ系の朝の情報番組『ZIP!』で放送された「MOCO’Sキッチン」は、2011年に始まり、2019年3月まで約8年間にわたって親しまれました。料理の仕上げにオリーブオイルを追加する「追いオリーブ」という言葉も定着し、2017年には使いすぎを懸念する意見がBPOの公開資料に掲載されています。
では、速水もこみちさんはなぜオリーブオイルを多用していたのでしょうか。高い位置から注ぐ理由は本人が明かしており、スペインでのオリジナルオイル作りやプロデュース商品の販売にも実際の記録があります。2026年には京都で自身が代表を務めるレストランを開業するなど、料理への取り組みも新たな段階に進んでいます。過去の報道と本人の発言、公式情報を照らし合わせながら、話題の真相と現在の活動を整理します。
【伝説の始まり】速水もこみちとオリーブオイルの関係はなぜ話題になったのか

速水もこみちさんは1984年8月10日生まれ、東京都出身の俳優です。2002年にドラマ『逮捕しちゃうぞ』で俳優として活動を始め、2005年の『ごくせん』第2シリーズなどへの出演で広く知られるようになりました。その後、俳優としての活動に加え、料理の腕前を生かしたテレビ出演でも人気を集めます。
転機となったのが、2011年4月に始まった『MOCO’Sキッチン』です。視聴者から寄せられたリクエストをもとに、速水さんが独自のレシピを考案し、調理するスタイルが特徴でした。彩り豊かな食材、家庭料理の枠に収まらない大胆なアレンジ、そして仕上げにオリーブオイルを注ぐ印象的な動作が、コーナーの個性を形作りました。
2025年1月に放送されたFMヨコハマのラジオ番組「FUTURESCAPE」で、速水さんはコーナーを約8年間担当し、作った料理は約1800品に上ると振り返っています。レシピについても「基本的に僕が書いてましたね」と説明しており、単に用意された料理を調理するだけではなく、企画の中心でメニューを考えていたことが分かります。
オリーブオイルが注目された背景には、料理そのものとテレビ演出の相乗効果がありました。料理に詳しくない視聴者にも分かりやすい動作があり、毎回の料理に変化がある一方、オイルを豪快に注ぐ場面には共通性があったのです。こうした繰り返しが、速水さんとオリーブオイルの結び付きを強めました。
つまり、話題の中心にあったのはオリーブオイルの使用量だけではありません。料理の技術、見た目の楽しさ、本人のキャラクター、テレビならではの見せ方が組み合わさり、料理コーナーそのものが一つのエンターテインメントとして認知されたのです。
【本人が明かした真相】追いオリーブの意味と高い位置から注ぐ理由
「追いオリーブ」とは、料理を調理している最中だけでなく、完成した料理の仕上げにもオリーブオイルを追加することを指す、番組由来の通称です。「追い」の部分は、すでに使ったものをさらに加えるという意味で、料理に仕上げの香りや風味を足す行為を表しています。速水さんが調理の最後にオイルをかける姿が繰り返し放送されたことで、この表現が広まりました。
ただし、「追いオリーブ」は速水さんが公式に定義した料理用語というより、番組を通して定着した愛称的な表現です。料理の最後に油を加えること自体は珍しい技法ではなく、オリーブオイルを仕上げに使えば、香りや風味を感じやすくなります。番組ではその動作が視覚的にも印象に残ったため、独特の呼び名とともに知られるようになりました。
では、なぜオリーブオイルをあれほど高い位置から注いでいたのでしょうか。この疑問について、速水さん本人が2023年のTOKYO FMの番組「SUBARU Wonderful Journey 土曜日のエウレカ」や、2025年のFMヨコハマ「FUTURESCAPE」で説明しています。
本人が挙げた理由の一つは、身長186cmと、日本の一般的なキッチンの天板の高さが約80〜90cmという組み合わせです。背の高い速水さんが一般的な高さのキッチンに立つと、腕を動かす位置や注ぐ高さが相対的に大きく見えます。本人は、最初から特別なパフォーマンスとして狙っていたわけではないと振り返っています。
もう一つは、撮影上の工夫です。速水さんによれば、コーナーが話題になるにつれて、カメラマンやスタッフも下からあおるようなアングルで撮影するようになりました。カメラの位置が低くなるほど、オイルを注ぐ手の高さが強調されます。本人は、あまり下を向くと顔が見えなくなってしまうことも説明しており、自然な調理動作と画面上の見せ方が重なった結果だったと分かります。
このエピソードは、速水もこみちさんのオリーブオイルの実態を考えるうえで大切です。高い位置から注ぐ動作には身体的な条件と撮影上の理由があり、すべてが最初から計算された奇抜な演出だったわけではありません。一方、スタッフもその見せ方を楽しむようになり、動作自体が番組の象徴へと成長しました。
【時系列で検証】オリーブオイルの使いすぎ批判とBPOの苦情の経緯
速水さんのオリーブオイルをめぐる話題では、「BPOに苦情が寄せられた」という出来事がしばしば取り上げられます。発端は2017年3月、放送倫理・番組向上機構(BPO)が公開した、同年2月に寄せられた視聴者意見の概要でした。
BPOの公式資料には、朝の情報番組に出演する人気俳優の料理コーナーについて、料理一品に使うオリーブオイルの量が多すぎるのではないか、健康や家計への配慮が必要ではないか、という趣旨の意見が掲載されています。2017年2月にBPOへ寄せられた視聴者意見は合計1713件で、そのうち放送局を特定しない意見から20件が抜粋されていました。
この意見は番組名を明記していません。しかし、人気俳優が出演する朝の料理コーナーでオリーブオイルの使用量が問題視されていたことから、当時の報道では『MOCO’Sキッチン』に関連するものとして広く取り上げられました。ここで押さえておきたいのは、BPOの公開資料に掲載された視聴者意見と、BPOによる番組への正式な処分は別のものだという点です。
2016年3月8日の放送では、アヒージョを作る際にオリーブオイルを一瓶使い切る場面があり、2017年2月27日の放送でも、サラミやエビなどを使ったピラフの調理で大量のオイルが印象に残りました。こうした場面は、使用量を心配する視聴者の目に留まる一方、番組らしい大胆な料理としても話題になりました。
当時の報道では、オリーブオイルを多用するスタイルを楽しむ視聴者の反応も紹介されています。つまり、批判一色だったわけではなく、料理の豪快さを魅力と受け止める人と、健康や費用の面から疑問を持つ人がいたのです。
主な出来事を時系列で整理すると、次のようになります。
| 時期 | 出来事 | 確認できるポイント |
|---|---|---|
| 2011年4月 | 『MOCO’Sキッチン』開始 | 『ZIP!』内の料理コーナーとしてスタート。 |
| 2013年2月 | スペインでのオリジナルオイル作りを放送 | 現地のオリーブ農園を訪れ、オリジナル商品の開発につながった。 |
| 2013年2月 | プロデュース商品を発売 | 450g入り、税込5250円の限定商品が販売されたと報じられた。 |
| 2016年3月8日 | アヒージョの調理で一瓶を使用 | 大量のオイルを使う場面が後年も話題になった。 |
| 2017年3月 | BPOが視聴者意見の概要を公開 | オイルの使用量や健康・家計への配慮を懸念する意見が掲載された。番組名は明記されていない。 |
| 2019年3月 | 『MOCO’Sキッチン』終了 | 日本テレビの番組リニューアルに伴う終了として報じられた。 |
| 2025年1月 | 本人が番組の裏話を語る | 約1800品のレシピや、高い位置から注ぐ理由について説明した。 |
| 2026年8月10日 | 京都でレストラン「noden.」を開業 | 料理人としての活動を新たな形で展開している。 |
以上から、BPOの苦情を理由に『MOCO’Sキッチン』が終了したと断定することはできません。BPOの公開資料は視聴者の意見を紹介するものであり、番組を名指しして違反を認定したり、放送終了を命じたりするものではありませんでした。
【スペインで何をした?】速水もこみちプロデュースのオリーブオイルと価格の真相
速水さんのオリーブオイルへの関心は、テレビ上のパフォーマンスだけではありません。日本テレビの番組アーカイブによると、2013年2月にはスペインを訪れ、現地の農園でオリーブの収穫やオイル作りを体験する企画が放送されました。訪問先の一つとして紹介されたのが、スペイン南部アンダルシア地方のルケ農園です。
当時の番組紹介では、農園は長い歴史を持ち、広大な畑でオリーブを栽培していると説明されました。速水さんは現地で製造工程を学び、オイルのテイスティングやブレンドに挑戦しています。単にスペインを訪れたというだけでなく、原料や品種、香りの違いを知り、自分の好みを反映した商品を作ることが企画の中心でした。
オリコンの当時の報道によると、プロデュース商品の「MOCO’Sキッチン エキストラヴァージンオリーブオイル」には、アルベキーナ種とピクアル種が使われ、ブレンド比率は7対3とされました。前者のやさしい風味と、後者のスパイシーさを組み合わせることで、味と香りに個性を持たせた商品として紹介されています。
発売は2013年2月で、内容量450g、税込価格5250円。報道では限定15000本が完売したと伝えられました。当時の一般的な家庭用オリーブオイルと比べると高価な商品でしたが、現地での製造体験、品種選び、ブレンドへの参加、パッケージへのこだわりなど、単なる名前貸しではない商品開発のストーリーが付加されていました。
なぜ高価格でも注目されたのでしょうか。理由の一つは、テレビで形成されたブランドイメージです。毎日のように料理を作り、オイルを使う姿を見せてきた本人が、自分の好みを反映して商品化する。その過程が番組とつながっていたことで、商品は調味料であると同時に、番組の世界観を家庭で楽しむためのアイテムにもなりました。
ただし、2013年の限定商品の販売実績と、2026年現在の販売状況は分けて考える必要があります。当時の商品が話題になり、限定本数が完売したという記録はありますが、同じ商品が現在も通常販売されていることを示す公式情報は確認できません。購入を考える場合は、過去の販売情報だけで現行商品と判断しないことが大切です。
【健康への影響は?】オリーブオイルの使いすぎと評判を冷静に検証
オリーブオイルは、健康的な食生活の中で活用される植物油の一つです。しかし、「体に良いとされる油なら、いくら使ってもよい」という意味ではありません。健康への影響を考えるときは、油の種類だけでなく、使う量、食事全体のバランス、日常のエネルギー摂取量を合わせて見る必要があります。
文部科学省の「日本食品標準成分表」では、オリーブ油のエネルギーは100g当たり894kcalとされています。脂質が主成分であり、少量でもエネルギーを多く含む食品です。料理の仕上げに少量を使うことと、鍋やフライパンに大量に加えることでは、摂取量が大きく変わります。
一方、アヒージョのように食材をオイルで煮る料理では、オイルそのものが調理に必要な材料です。番組で一瓶を使った場面だけを切り取って、すべての料理に同じ量が必要だと考えるのも正確ではありません。料理の種類や人数、食材、盛り付けによって適切な使用量は異なります。
家庭で速水さんの料理を再現するなら、テレビ映えする注ぎ方をそのまま真似するより、計量スプーンを使って量を調整するのが現実的です。炒め物ならフライパンに必要な分だけ、仕上げなら香りを感じられる程度から試すと、味と使用量のバランスを取りやすくなります。
評判については、料理の彩りや手際、自由な発想、豪快な演出を楽しむ評価がある一方、オイルの量や費用、健康面への懸念も報じられてきました。両者は必ずしも矛盾しません。テレビ番組としては大胆な表現が魅力になっても、日常の家庭料理では経済性や栄養バランスを優先する場面があるからです。
番組の魅力と日常の調理を区別することが、オリーブオイルをめぐる議論を理解するポイントです。テレビの演出を楽しむことと、その使用量を家庭で再現することは別の判断です。速水さんの料理から学べるのは、食材の組み合わせや盛り付けの発想であり、油を大量に使うこと自体を健康法として受け取る必要はありません。
【2026年最新】MOCO’Sキッチン終了の理由と速水もこみちの現在
『MOCO’Sキッチン』は2019年3月に終了しました。日本テレビの説明として当時の報道が伝えたのは、番組リニューアルに伴う終了という位置付けです。2018年秋から『ZIP!』の構成を新しくしていく中で、約8年間続いたコーナーも終了することになりました。
2018年12月には番組内のミニドラマとの入れ替えをめぐり、コーナーが終わったのではないかと心配する声も報じられましたが、その時点では2019年1月の再開が案内されていました。実際の終了はその後の2019年3月です。BPOに視聴者意見が掲載されたのは2017年であり、終了時期まで約2年の隔たりがあります。公表された終了理由もリニューアルであるため、オリーブオイルへの苦情が直接の原因だったとする根拠はありません。
コーナー終了後も、速水さんは俳優業と並行して料理の発信を続けています。自身のYouTubeチャンネル「速水もこみち Mocomichi Hayami」では、さまざまな料理を紹介してきました。2025年のFMヨコハマの番組でも、料理を考案することへのこだわりや、番組での経験を振り返っています。
そして2026年には、料理活動に新たな展開が生まれました。本人の発表やレストランの公式サイトによると、京都・二条エリアに「noden.(ノーデン)」を開業したのです。開業日は2026年8月10日。築100年以上の京町家を改装した空間で、京都の食材を軸に全国の食材を組み合わせ、生産者と食べ手をつなぐことをコンセプトに掲げています。
速水さん自身も、シェフ・オペレーターとして不定期に料理を振る舞うと案内されています。これは、テレビの料理コーナーで腕前を披露する活動から、食材の選定や料理の提供、店づくりを含む取り組みへと活動の幅が広がっていることを示しています。
2026年現在の速水さんを理解するうえで、オリーブオイルは依然として象徴的な存在です。ただし、現在の活動全体がオリーブオイルだけで成り立っているわけではありません。京都でのレストラン運営や料理の発信を見ると、長年培ってきた調理技術と食への関心が、より広い形で表現され始めていることが分かります。
【プロの結論】速水もこみちのオリーブオイル伝説から分かること
速水もこみちさんとオリーブオイルの関係は、単に「油を大量に使う俳優」というイメージだけでは説明できません。約1800品に及ぶレシピの考案、スペインでのオリジナルオイル作り、限定商品の開発、そして本人が明かした高い位置から注ぐ動作の背景まで、複数の要素が積み重なってできたものです。
高い位置から注ぐ理由には、身長186cmとキッチンの高さの関係があり、カメラアングルによって印象が強まったという本人の説明があります。「追いオリーブ」も、完成した料理に油を追加するという調理動作が、テレビを通じて広く知られるようになった例です。
BPOの件については、健康や家計への配慮を求める視聴者意見が実際に公開された一方、番組名は明記されず、BPOが番組を処分したという事実も確認できません。番組終了の理由も、当時の日本テレビの説明ではリニューアルでした。こうした違いを整理すると、話題になった出来事と、後から付け加えられた解釈を区別できます。
また、オリーブオイルの評価は、テレビでの楽しさと家庭での実用性を分けて考えると整理しやすくなります。豪快な演出を楽しみたい人にとっては番組の魅力ですが、日常の調理で費用やエネルギー摂取量を管理したい人は、分量を調整して活用するのが合理的です。
2026年の京都でのレストラン開業は、速水さんの料理への関心が過去のテレビ企画にとどまらず、食材や生産者、食べ手とのつながりへ広がっていることを示しています。オリーブオイル伝説は、その活動を知る入口の一つとして、今後も記憶されていくはずです。
【速水もこみちオリーブオイル】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:速水もこみちはなぜオリーブオイルを高い位置から注いでいたのですか?
A1:本人は、身長186cmに対して日本の一般的なキッチンの天板が約80〜90cmであることを理由の一つに挙げています。加えて、スタッフが下からあおるカメラアングルを使ったことで、高さがいっそう強調されました。
Q2:オリーブオイルの使いすぎでBPOから処分を受けたのですか?
A2:BPOの2017年2月の視聴者意見には、朝の料理コーナーでのオリーブオイルの使用量を懸念する意見が掲載されました。ただし、その意見に番組名は明記されておらず、BPOが『MOCO’Sキッチン』を処分したということではありません。
Q3:速水もこみちがプロデュースしたオリーブオイルは今も買えますか?
A3:2013年には、450g入りで税込5250円の「MOCO’Sキッチン エキストラヴァージンオリーブオイル」が限定販売され、当時の報道では15000本が完売したと伝えられました。2026年現在、同じ商品が通常販売されていることを示す公式情報は確認できないため、現在の販売状況は当時の実績と分けて判断する必要があります。
まとめ:オリーブオイル伝説の先にある速水もこみちの現在
速水もこみちさんのオリーブオイルが話題になった背景には、『MOCO’Sキッチン』の独創的なレシピ、本人の調理スタイル、カメラワーク、スペインでのオリジナルオイル作りなど、複数の要素がありました。高い位置から注ぐ理由も本人が説明しており、単なる奇抜なパフォーマンスという見方だけでは実態を捉えきれません。
2017年のBPOをめぐる話題は、視聴者の懸念が公開された出来事として整理する必要があります。番組への処分や終了との直接的な因果関係を示すものではなく、終了は番組リニューアルに伴うものとして報じられました。
そして2026年、速水さんは京都の「noden.」を通じて、料理を作るだけでなく、生産者と食べ手をつなぐ活動にも取り組んでいます。オリーブオイルの豪快な使い方で知られた料理人の現在は、そのイメージの先に広がっています。過去の伝説を楽しみながら、現在の活動や料理への考え方にも目を向けることで、速水もこみちさんの魅力をより立体的に理解できるでしょう。