「ギリギリFランじゃない大学はどこ?」「偏差値35〜40ならFラン大学に入るの?」「立正大学や関東学院大学は実際どう評価されている?」――大学受験を控えた高校生や保護者にとって、大学の難易度とネット上の評判の違いは気になる問題です。
2026年10月時点で確認できる河合塾Kei-Netや旺文社パスナビの入試難易度データを見ると、偏差値35.0〜40.0前後の学部を持つ大学は複数あります。ただし、Fラン大学には全国共通の公式認定基準がなく、偏差値が低いこととボーダーフリー(BF)であることも同じ意味ではありません。2026年の最新状況を踏まえ、関東・関西の候補、立正大学の学部別偏差値、ネット上の大学ランキングの実態まで整理します。
【結論】ギリギリFランじゃない大学の目安は偏差値35〜40なのか

一般的なネット上の会話では、偏差値35〜40前後の大学が「ギリギリFランじゃない大学」の候補として挙げられることがあります。Yahoo!知恵袋でも、Fランを偏差値BFの大学と捉え、その一歩上を偏差値35〜40程度と考えて大学名を尋ねる質問が見られます。
ただし、この35〜40という数字は、全国の大学を正式に区分する基準ではありません。大学入試の難易度を示す偏差値と、ネット上で使われる大学ランクの呼び方が混同されているためです。
そもそもFラン大学の定義とは?
まず押さえたいのは、河合塾が使用する「BF(ボーダーフリー)」という言葉です。河合塾Kei-Netの説明によると、BFとは、入試結果において不合格者が少なく、合格可能性が50%となる偏差値帯を設定できない募集区分を指します。
つまり、BFは単に偏差値が低いという意味ではなく、合否の境界線を設定できない状態を表す入試上の指標です。偏差値35.0や37.5などの数値が表示されている学部と、BFと表示されている学部は、区別して考える必要があります。
ネット上ではFランの意味が広がっている
一方、ネット掲示板や大学ランキングサイトでは、BFに限らず、偏差値の低い大学、知名度が高くない大学、特定の大学群より下位と見なされた大学までFランと呼ぶ場合があります。
Fラン.comの大学群ランキングや大学ランク一覧も、大学の位置づけを考える際の参考資料にはなります。しかし、サイトごとに分類方法が異なるため、そこでのランクを公的な評価として扱うことはできません。
判断の出発点は、次の3つを分けることです。
- BF:合格可能性50%のボーダーラインを設定できない募集区分。
- 偏差値35〜40:入試難易度の目安となる数値。BFと同義ではない。
- ネット上のFラン認定:個人やサイトが独自の基準で分類した評価。
「ギリギリFランじゃない大学」を探すなら、最初にどの意味でFランを避けたいのかを明確にすると、大学選びが進めやすくなります。
【120校の集計を検証】4格付けで非該当100校、3格付けで20校の意味
「Fランではない私立大学一覧」と題した個人ブログ「数字作ってみた」の記事は、2023年5月11日に公開されました。同記事では、大学の格付けに関する4つの資料を照合し、4つすべてでFランとされなかった私立大学を100校、4つのうち3つでFランとされなかった私立大学を20校、合計120校と集計しています。
ここで重要なのは、これは2026年の大学を公式に認定した最新ランキングではなく、複数の格付けを個人が照合した集計だという点です。120校という数字は、選んだ格付けと分類条件によって導かれた結果です。
集計に使われた4つの格付け
- 『日本の学歴』大学ランキング(2023年4月更新)
- 『学歴序列 大学ランキング』(2022年12月更新)
- 『公立高校1000校』の大学ランク格付け(2023年4月更新)
- 島野清志氏の『全日本大学レーティング2023』
同記事では、医・歯・薬・獣医・看護・栄養・保健・芸術・体育などの専門単科大学や、それに類する大学、専門職大学、大学院大学、通信制課程などを対象外としています。すべての大学を同じ条件で比較した一覧ではありません。
また、120校には早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学、同志社大学といった難関私立大学から、立正大学、関東学院大学、帝京大学、神戸学院大学などまで、難易度の異なる大学が含まれています。
したがって、「120校すべてが偏差値35〜40の大学」でも、「120校すべてがギリギリFランの大学」でもありません。 この集計が示しているのは、異なる格付けの間で大学の分類が一致しないこと、そして「Fランではない」という評価が、採用する基準によって変わり得ることです。
受験生が候補校を絞り込む際には、このような大学群ランキングを出発点にしつつ、最終的には各大学の学部別偏差値や入試方式を確認する必要があります。
【2026年10月最新】偏差値35〜40前後の大学を関東・関西から比較
具体的な候補を探すときに参考になるのが、旺文社パスナビに掲載された河合塾提供の入試難易度データです。2026年10月13日更新の情報では、2027年度入試に向けた偏差値の予想が掲載されています。以下は、その最新掲載データから、偏差値35〜40前後の学部がある大学を抜粋したものです。
なお、ここでいう最新データは2026年10月時点の2027年度入試予想です。2026年度入試の実績値そのものとは区別して読んでください。また、偏差値は入試方式や学部によって異なります。
| 地域 | 大学名 | 偏差値の目安 | 確認したいポイント |
|---|---|---|---|
| 関東 | 立正大学 | 大学全体35.0〜50.0 | 心理学部と社会福祉学部などで難易度に差がある |
| 関東 | 関東学院大学 | 大学全体35.0〜42.5 | 法学部、理工学部、情報学部など学部別に確認する |
| 関東 | 白鷗大学 | 大学全体37.5〜40.0 | 教育・経営・法学部などで比較しやすい |
| 関東 | 帝京大学 | 経済学部37.5〜42.5、理工学部35.0〜40.0 | 医学部を含む大学全体の数値だけで判断しない |
| 関西 | 桃山学院大学 | 大学全体37.5〜42.5 | 工学部37.5、国際教養学部40.0など |
| 関西 | 神戸学院大学 | 大学全体35.0〜47.5 | 法学部や経営学部、総合リハビリテーション学部などに差がある |
| 関西 | 大阪商業大学 | 大学全体35.0〜45.0 | 総合経営学部と公共・経済学部を分けて確認する |
参照資料:旺文社パスナビ「偏差値・共通テスト得点率(ボーダーライン)」の各大学掲載情報。数値は2026年10月時点の2027年度入試予想に基づきます。
関東のFランじゃない大学を探すなら
関東で候補を探す場合、立正大学、関東学院大学、白鷗大学などは、学部によって偏差値35〜40前後の募集区分が見られます。帝京大学も、経済学部や理工学部などの一部がこの水準に近い候補です。
ただし、ここで挙げた大学を一律に「Fランではない」と断定することはできません。ネット上の格付けでは異なる評価が見られることがあり、入試難易度だけでなく、BFの有無や大学の教育内容も確認する必要があります。
たとえば、同じ大学でも、資格取得を目指す学部と一般的な文系学部では、入試科目や学習内容、卒業後の進路が異なります。大学名だけで判断せず、希望する学部を基準に比較するのが現実的です。
関西のFランじゃない大学を探すなら
関西では、桃山学院大学、神戸学院大学、大阪商業大学などが比較候補になります。桃山学院大学は2027年度入試予想で全体が37.5〜42.5、神戸学院大学は35.0〜47.5、大阪商業大学は35.0〜45.0と、大学ごとに幅があります。
これらの数値は大学全体や複数の学部をまとめた範囲です。35.0〜45.0という表示があっても、すべての学部が偏差値35〜40という意味ではありません。志望学部の数値、受験方式、必要科目、共通テスト利用の条件を確認してから比較しましょう。
なお、河合塾Kei-Netでは偏差値37.4以下の区分を便宜上35.0と表示しています。したがって、偏差値35.0という表記を、実測値としてちょうど35.0だったと解釈するのも正確ではありません。
【立正大学はFランなのか】学部別偏差値から実態を確認
立正大学は、「Fラン大学なのか、それともギリギリFランではない大学なのか」という議論で名前が挙がりやすい大学の一つです。個人集計「数字作ってみた」の120校には立正大学が含まれる一方、Fラン.comには同大学を厳しく評価する記事もあります。評価が割れる背景には、大学全体の難易度と学部別の難易度を混同しやすい事情があります。
旺文社パスナビの2027年度入試情報では、立正大学全体の偏差値は35.0〜50.0です。学部別に見ると、心理学部は47.5〜50.0、文学部は42.5〜47.5、経営学部は42.5、経済学部と法学部は45.0、地球環境科学部は35.0〜37.5、社会福祉学部は35.0〜37.5となっています。
学部ごとの難易度には大きな差がある
この数値から分かるのは、立正大学を大学全体の偏差値だけで一括評価するのは適切ではないということです。心理学部や文学部などは、大学内でも比較的高い偏差値帯に位置する一方、地球環境科学部や社会福祉学部には35.0〜37.5の募集区分があります。
大学全体の最低値だけを取り上げれば、ネット上でFランと呼ぶ人が出てくることは考えられます。しかし、最低値が存在することと、大学の全学部がBFであることは別の話です。学部ごとの入試難易度を見ずに、大学全体を一つのラベルで評価すると、実態を見誤ります。
立正大学を志望するなら何を確認するべきか
立正大学を検討している受験生は、少なくとも次の点を確認しておきたいところです。
- 希望学部・学科の偏差値とBF表記の有無
- 一般選抜、共通テスト利用、推薦・総合型選抜などの入試方式
- 学びたい分野に合った授業や実習、研究環境があるか
- 取得を目指せる資格や卒業後の進路が希望と合っているか
- 学費、通学時間、奨学金、学生支援の条件
「立正大学はFランか」という問いに対する実用的な答えは、大学全体に一つの判定を付けることではありません。自分が受験する学部・学科の難易度と、卒業後に得たい経験や資格を照らし合わせることです。
【Fラン大学の見分け方】偏差値だけで判断すると失敗する理由
Fラン大学の実態を見極めるには、偏差値と大学の教育・運営状況を分けて考える必要があります。偏差値は入試難易度を比較するための指標であり、教育の質、学生の成長、卒業後の進路を直接示す数値ではありません。河合塾Kei-Netも、ボーダーラインは入試難易度を表すもので、大学の教育内容や社会的位置づけを示すものではないと説明しています。
大学を比較するときの5つのチェック項目
1.偏差値とBFを区別する。 偏差値が35.0〜40.0の学部と、BFと表示された募集区分を同じものとして扱わないことが基本です。大学全体の数値ではなく、希望学部のデータを確認しましょう。
2.入試方式と倍率を確認する。 一般選抜、共通テスト利用、推薦・総合型選抜では、選考方法や必要な学力が異なります。倍率だけで合格の難しさを判断せず、募集人員、受験者数、合格者数、合格最低点などを合わせて見ることが大切です。
3.就職実績を具体的に見る。 就職率の数字だけでなく、就職希望者を分母にしているのか、卒業者全体を分母にしているのかを確認します。主な就職先、業種、進学者数なども見れば、卒業後のイメージをつかみやすくなります。
4.資格・教育内容・学生支援を調べる。 教員免許や医療・福祉系資格などを目指す場合は、必要な課程や実習、資格試験の合格実績を確認します。資格取得を目的としない場合も、ゼミ、インターンシップ、キャリア支援、学習相談などを比較材料にできます。
5.学費と通学環境を含めて判断する。 授業料だけでなく、施設費、実習費、教材費、交通費も含めた総額を計算しましょう。4年間無理なく通えるかどうかは、偏差値やネット上の評判と同じくらい大切な判断材料です。
偏差値35〜40の大学は避けるべきなのか
必ずしもそうではありません。入試難易度が比較的低い学部でも、学びたい分野が明確で、授業や実習に積極的に取り組める学生にとっては、進学先として有力な選択肢になり得ます。
反対に、大学名だけで就職が有利になることを期待している人や、入学後に何を学ぶか決めていない人は、偏差値だけで進学先を決めるとミスマッチが起こりやすくなります。大学の評判よりも、自分が何を身につけ、卒業時に何を得たいかを具体的に考えることが大切です。
【Fランと呼ばれる理由】ネットのランキングや口コミはどこまで信用できる?
「Fラン」と呼ばれる理由は一つではありません。BFという入試上の用語が広く知られるようになったことに加え、偏差値、大学の知名度、入試難易度、大学群の序列など、異なる尺度がネット上で一緒に扱われることが背景にあります。
Fラン.comの大学群ランキングや大学一覧は、大学の序列を調べたい人にとって一つの参考資料です。しかし、大学群の名称や分類は、公式に定められた全国共通の制度ではありません。サイト独自の基準で分類されることもあり、別のランキングでは同じ大学の位置づけが変わる場合があります。
Yahoo!知恵袋の「ギリギリFランじゃない大学」を尋ねる質問も、受験生や閲覧者が大学の境界線をどう捉えているかを知る材料にはなります。ただし、回答者の主観に基づく大学名の列挙は、偏差値データや入試実績を裏付けるものではありません。
ネット上の評判を参考にするなら、次のように情報の役割を分けると混乱を防げます。
- 旺文社パスナビ・河合塾Kei-Net:学部別の偏差値、入試方式、ボーダーラインなどを確認する。
- 大学公式サイト・募集要項:入試科目、定員、学費、資格課程、カリキュラムなどを確認する。
- 大学の就職・資格実績:卒業後の進路や資格取得の状況を確認する。
- Fラン.com・Yahoo!知恵袋など:ネット上でどのような評価や疑問が生まれているかを把握する。
特に注意したいのは、定員割れ、BF、低い偏差値、就職率の低さを同じ意味として扱わないことです。それぞれ異なる指標であり、一つの情報だけで大学全体の価値を決めることはできません。
【ギリギリFランじゃない大学】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ギリギリFランじゃない大学の偏差値は、何以上なら安心ですか?
A1:全国共通の公式な基準はありません。偏差値35〜40前後はネット上で境界線として話題になりやすい水準ですが、BFと数値が表示される募集区分は区別してください。志望学部の難易度と入試方式を確認することが先決です。
Q2:立正大学はFラン大学ですか?
A2:大学全体を一律にFランと断定するのは適切ではありません。旺文社パスナビの2027年度入試予想では、大学全体の偏差値は35.0〜50.0で、心理学部は47.5〜50.0、社会福祉学部は35.0〜37.5など、学部によって差があります。希望する学部のデータを基準に判断しましょう。
Q3:偏差値35.0とBFは同じ意味ですか?
A3:同じではありません。BFは、合格可能性50%となるボーダーラインを設定できない募集区分です。河合塾の偏差値表では37.4以下の区分が便宜上35.0と表示されるため、35.0という表記も実測値がちょうど35.0という意味とは限りません。
Q4:関東・関西で偏差値35〜40前後の大学を探すなら、どこから調べるべきですか?
A4:関東では立正大学、関東学院大学、白鷗大学、帝京大学の一部学部など、関西では桃山学院大学、神戸学院大学、大阪商業大学などが比較候補になります。ただし、これらは学部別の難易度が異なるため、大学名だけでFランではないと判定せず、最新の入試情報を確認してください。
まとめ:偏差値と評判を切り離し、自分に合う大学を選ぶ
「ギリギリFランじゃない大学」を探す際、偏差値35〜40前後は一つの目安になります。しかし、Fラン大学には全国共通の公式な認定基準がなく、BFと偏差値35.0〜40.0前後も同じ意味ではありません。
2023年公開の個人集計では、4つの格付けすべてでFラン扱いされなかった私立大学が100校、3つで非該当だった大学が20校、合計120校とされました。ただし、この数字は独自の格付けを照合した結果であり、2026年の公式な大学ランキングや、偏差値35〜40の大学一覧を意味するものではありません。
関東では立正大学、関東学院大学、白鷗大学など、関西では桃山学院大学、神戸学院大学、大阪商業大学などが比較候補になります。立正大学のように、同じ大学でも心理学部と社会福祉学部などで偏差値帯が異なるケースもあります。
【プロの結論】 大学選びで本当に重視すべきなのは、ネット上でFランと呼ばれるかどうかではなく、希望学部の入試難易度、学べる内容、資格取得、卒業後の進路、学費が自分の目標に合っているかどうかです。偏差値は受験計画を立てるための指標として使い、大学の価値を決める唯一の基準にはしない。この視点を持つことが、評判に振り回されず、納得できる進学先を選ぶための近道です。