ベイカレントの平均年齢は、2026年2月期の有価証券報告書によると31.3歳です。平均年収は1,331万円、平均勤続年数は3.8年。高い報酬水準と若い年齢構成が目を引く一方、「若手が多いのはなぜか」「激務で離職率が高いのではないか」と気になる人も少なくありません。
ただし、この数字を正しく読むには注意が必要です。ベイカレントは2024年9月に持株会社体制へ移行しており、直近の平均年齢や年収は、グループ全体ではなく提出会社単体のデータです。過去の推移、従業員数の変化、同業他社との違いを踏まえ、2026年最新の実態を整理します。
【2026年最新】ベイカレントの平均年齢は31.3歳!年収・勤続年数の実態

株式会社ベイカレント(証券コード6532)の2026年2月期の有価証券報告書では、提出会社の平均年齢は31.3歳と開示されています。平均年収は1,331万922円、平均勤続年数は3.8年です。
出典は、金融庁のEDINETに提出された第12期有価証券報告書です。平均年間給与には賞与および基準外賃金が含まれています。
まずは、2026年2月28日時点の主要データを確認しましょう。
- 平均年齢:31.3歳
- 平均年収:1,331万922円
- 平均勤続年数:3.8年
- 提出会社の従業員数:866人
- 連結従業員数:6,788人
ここで重要なのが、単体866人と連結6,788人の違いです。平均年齢・平均年収・平均勤続年数は、原則として提出会社である株式会社ベイカレントの従業員を対象とした数値です。一方、連結従業員数にはグループ会社の従業員も含まれます。
したがって、「ベイカレントで働く約6,800人全員の平均年齢が31.3歳」と解釈するのは正確ではありません。就職・転職先として検討する場合は、グループ全体の規模と、開示された平均値の対象範囲を分けて考える必要があります。
【年度別推移】ベイカレントの平均年齢・平均年収・平均勤続年数を比較
ベイカレントの平均年齢は、長期的には緩やかな低下傾向にあります。ただし、毎年一方向に下がっているわけではありません。2017年2月期から2026年2月期までの推移を見ると、2021年2月期に32.9歳を記録した後、30代前半の水準で推移しています。
以下は、EDINETの有価証券報告書をもとに整理した年度別データです。金額は比較しやすいよう万円単位に丸めています。
| 決算期 | 平均年齢 | 平均年収 | 平均勤続年数 |
|---|---|---|---|
| 2017年2月期 | 32.2歳 | 875万円 | 4.1年 |
| 2018年2月期 | 32.2歳 | 898万円 | 4.1年 |
| 2019年2月期 | 32.0歳 | 933万円 | 4.0年 |
| 2020年2月期 | 32.6歳 | 1,031万円 | 3.9年 |
| 2021年2月期 | 32.9歳 | 1,102万円 | 3.9年 |
| 2022年2月期 | 32.6歳 | 1,107万円 | 3.8年 |
| 2023年2月期 | 32.1歳 | 1,118万円 | 3.5年 |
| 2024年2月期 | 31.4歳 | 1,074万円 | 3.2年 |
| 2025年2月期 | 31.2歳 | 1,350万円 | 4.0年 |
| 2026年2月期 | 31.3歳 | 1,331万円 | 3.8年 |
出典:金融庁EDINETの有価証券報告書、開示情報データベースなど。各年度の提出会社単体の開示値を万円単位に丸めて掲載。
この推移から読み取れる要点は3つあります。
1つ目は、平均年齢が長期的に若返っていることです。2017年2月期の32.2歳から2026年2月期の31.3歳へ、9年間で0.9歳低下しました。大幅な変化ではありませんが、組織の平均年齢が30代前半にとどまっていることが分かります。
2つ目は、平均年収が長期的に上昇していることです。2017年2月期の875万円から2026年2月期の1,331万円へ、約52%増加しました。ただし、年収の変化には従業員の構成や集計対象の変更も影響します。個々の社員が同じ割合で昇給したという意味ではありません。
3つ目は、平均勤続年数が3〜4年台で推移していることです。2026年2月期は3.8年で、前年の4.0年から0.2年短くなりました。若い年齢構成と短めの勤続年数が併存している点は特徴ですが、それだけで退職者が多いと結論づけることはできません。
なお、2025年2月期の平均年収が前年の約1,074万円から約1,350万円へ大きく上昇している点には注意が必要です。ベイカレントは2024年9月に持株会社体制へ移行し、コンサルティング事業を子会社へ移管しました。このため、2024年2月期以前と2025年2月期以降では、提出会社の従業員構成が異なります。年収の急増を、そのまま社員全員の大幅な昇給と受け取るのは適切ではありません。
【若すぎる理由】ベイカレントの年齢構成と役職別の実態
平均年齢31.3歳という数字を見ると、「経験豊富なベテランよりも若手が中心なのではないか」と考える人もいるでしょう。平均年齢が若い背景としては、事業拡大に伴う採用や従業員構成の変化が考えられます。
事業拡大と採用が平均年齢に与える影響
ベイカレントは、コンサルティング事業を中心に事業規模を拡大してきました。有価証券報告書の過去の記載にも、業容拡大に伴う中途採用・新卒採用の増加が従業員数の増加要因として示されています。
一般に、若手社員を継続的に採用する企業では、ベテラン社員の年齢が上がっても平均年齢が大きく上昇しない場合があります。とくに事業拡大期には、新たに入社した社員の割合が増えるため、平均年齢が押し下げられる可能性があります。
ただし、ベイカレントの平均年齢が若い理由を、新卒採用だけに求めることはできません。中途採用、退職・入社の構成、組織再編なども平均値に影響するためです。
役職別の年齢層は公表されているのか
転職希望者が気になるのは、平均年齢そのものよりも「30代前半でマネージャーになれるのか」「40代の社員はどの程度いるのか」といった具体的なキャリア構成でしょう。
しかし、2026年2月期の有価証券報告書には、役職別の平均年齢や年齢分布を一覧できるデータは掲載されていません。したがって、特定の役職に就いている社員の平均年齢や、マネージャー昇進の標準年齢を公式データから断定することはできません。
役職別の年収レンジを紹介する転職支援会社の情報は参考になりますが、それも役職別の年齢を直接証明するものではありません。選考時には、想定職位、昇進要件、評価基準、入社後の役割を個別に確認が必要です。
平均年齢が若いことは、必ずしも若手中心の職場を意味しない
平均年齢31.3歳という数字は、従業員全員が20代後半から30代前半に集中していることを意味しません。20代の社員が多くても、40代や50代の社員が一定数在籍している可能性はあります。
平均年齢は組織全体の傾向を知るための指標です。若手の裁量、上司の年齢、管理職の構成、教育体制まで把握したい場合は、採用説明会や面接で具体的なチーム構成を質問する必要があります。
【同業他社と比較】ベイカレントの平均年齢は本当に若いのか
ベイカレントの31.3歳という平均年齢は、コンサルティング関連企業と比べても若い水準です。ただし、同業他社でも事業モデルや従業員構成が異なるため、企業の平均年齢をそのまま比較して、働きやすさや成長機会まで評価することはできません。
公表されている有価証券報告書の数値を使うと、次のような違いがあります。
- ベイカレント:31.3歳(2026年2月期、提出会社単体)
- INTLOOP:35.5歳(2025年7月期、提出会社単体)
- 野村総合研究所(NRI):39.7歳(2026年3月期、提出会社単体)
ベイカレントは、INTLOOPより4.2歳、NRIより8.4歳若い計算になります。ただし、決算期が異なるうえ、NRIはコンサルティングだけでなく金融ITソリューションや産業ITソリューションなども手掛けています。各社の平均値は、純粋にコンサルタントだけを比較した数字ではありません。
また、NRIの2026年3月期の平均年収は約1,332万円です。ベイカレントの約1,331万円とほぼ同じですが、NRIの提出会社の従業員数は7,982人、ベイカレントは866人です。企業全体の事業構成や人員の内訳が異なるため、平均年収が近いことだけで給与制度や待遇が同じとは判断できません。
アクセンチュアなどの非上場企業についても、日本法人単体の有価証券報告書がない場合、口コミサイトの平均年齢や年収を上場企業の法定開示値と同列に扱うことは避けるべきです。比較する際は、数値の出典、対象人数、集計方法をそろえることが大切です。
【平均年収1,331万円】高年収の背景と数字を読む際の注意点
ベイカレントの平均年収は、2026年2月期に1,331万円となりました。30代前半という平均年齢を踏まえると、高い報酬水準にあることは確かです。一方、平均年収は社員一人ひとりの給与を示すものではありません。
平均年収は個人の年収や初年度の提示額とは異なる
有価証券報告書の平均年間給与には、賞与および基準外賃金が含まれています。職位、経験、評価、担当する業務などによって実際の給与は異なります。平均年収が1,331万円だからといって、入社した社員全員が同額を受け取るわけではありません。
また、平均値は高い給与を受け取る社員の存在によって引き上げられる場合があります。個人の待遇を判断する際には、平均年収だけでなく、入社時の基本給、賞与の算定方法、昇給条件、評価制度を確認する必要があります。
年収の長期的な上昇と直近の減少をどう見るか
平均年収は、2017年2月期の875万円から2026年2月期の1,331万円へ上昇しました。一方、直近では2025年2月期の約1,350万円から約19万円減少しています。
この1.4%の減少だけを見て、給与水準が大きく悪化したと判断するのは早計です。平均年収は、従業員の入れ替わりや構成、賞与、基準外賃金などによって変動します。とくに持株会社体制への移行を挟んだ年度比較では、集計対象の違いを考慮する必要があります。
転職活動では、企業全体の平均年収を参考にしつつ、選考で提示される自分自身の年収条件を基準に判断しましょう。現在の給与と比べてどの程度増えるのか、成果に応じた賞与の変動幅はどれくらいか、昇進によってどのように給与が変わるのかを確認することが、入社後のミスマッチを減らす近道です。
【激務・離職率の評判】平均勤続年数3.8年から分かること
ベイカレントについて調べると、「激務」「辞める人が多い」といった評判が気になることがあります。コンサルティング業務では、顧客の要求水準、プロジェクトの納期、担当する役割などによって業務負荷が変わるため、こうした評判を検討する際には具体的な数字と職場環境を分けて考える必要があります。
平均勤続年数3.8年は離職率の高さを証明するのか
2026年2月期の平均勤続年数は3.8年です。これは提出会社の従業員について開示された平均値であり、全社員が3.8年で退職するという意味ではありません。
平均勤続年数が短い理由には、事業拡大に伴う採用の増加、比較的新しい組織の構成、転職を通じたキャリア形成など、複数の可能性があります。反対に、勤続年数が短いという事実だけで、離職率が高いと断定することもできません。
離職率を評価するには、一定期間の退職者数と従業員数の関係、新卒・中途別の定着状況、職種別の退職傾向などが必要です。少なくとも有価証券報告書の「従業員の状況」に掲載された平均勤続年数だけでは、離職率の実態を確定できません。
激務かどうかはプロジェクトや担当業務によって変わる
転職支援会社ムービンなど、採用・転職関連の情報では、ベイカレントの働き方や残業時間について解説されています。ただし、紹介されている残業時間がある場合も、それが有価証券報告書に記載された全社員共通の公式数値とは限りません。
コンサルティング業務の忙しさは、顧客企業の業界、プロジェクトの進捗、繁忙期、チームの人員配置などによって左右されます。そのため、「常に激務」「必ず定時で帰れる」といった一律の評価は実態を捉えきれません。
実際の働き方を見極めるには、次の項目を確認するとよいでしょう。
- 配属予定の部署やプロジェクトでの平均残業時間
- 繁忙期の勤務時間と休日対応の頻度
- プロジェクト終了後の休暇や次案件への移行ルール
- 評価における成果と労働時間の扱い
- 中途入社者向けの研修や上司によるフォロー体制
これらは平均年齢や平均年収だけでは分からない情報です。面接で具体的に質問し、自分が希望する働き方と合っているかを確かめることが大切です。
ベイカレントへの転職が向いている人・慎重に検討したい人
ベイカレントへの転職が向いているのは、若いうちから高い水準の報酬を目指したい人、プロジェクトを通じてさまざまな業界や課題に関わりたい人、変化のある環境で経験を積みたい人です。
一方、業務量の変動を避けたい人、毎日の勤務時間を厳密に一定に保ちたい人、長期的な勤続を前提に安定した職務範囲を希望する人は、配属先や評価制度をより慎重に確認したほうがよいでしょう。
大切なのは、会社全体の評判だけで判断しないことです。自分が担当する仕事の内容、上司との相性、評価基準、働き方の条件を具体的に確認することで、入社後のギャップを減らせます。
【ベイカレント平均年齢】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ベイカレントの平均年齢は2026年時点で何歳ですか?
A1:2026年2月期の有価証券報告書によると、平均年齢は31.3歳です。これは株式会社ベイカレントの提出会社単体の数値であり、連結グループ全体の平均年齢とは区別する必要があります。
Q2:ベイカレントの平均年収は本当に1,331万円ですか?
A2:はい。2026年2月期の有価証券報告書に記載された平均年間給与は1,331万922円です。賞与および基準外賃金を含む平均値であり、個人の年収や入社時の提示額を保証するものではありません。
Q3:平均勤続年数が3.8年ということは、離職率が高いのですか?
A3:平均勤続年数だけでは離職率を判断できません。採用数の増加や従業員構成なども影響するため、退職者数や定着率などの追加データが必要です。
Q4:ベイカレントの平均年齢は今後も下がりますか?
A4:今後の平均年齢は、採用人数、新卒・中途の構成、退職・入社の動向などによって変わります。2017年2月期から2026年2月期までの推移は長期的に低下していますが、2021年2月期には32.9歳まで上昇しており、今後も下がり続けるとは限りません。
Q5:同業他社と比べてベイカレントの平均年齢は若いですか?
A5:公表値では、ベイカレントが31.3歳、INTLOOPが35.5歳、野村総合研究所が39.7歳です。ただし、決算期や事業内容、従業員構成が異なるため、年齢だけで職場環境やキャリアの優劣を決めることはできません。
まとめ:ベイカレントの平均年齢を正しく読み、転職判断に生かす
ベイカレントの平均年齢は、2026年2月期で31.3歳です。平均年収は1,331万円、平均勤続年数は3.8年。若い年齢構成と高い報酬水準が特徴ですが、数字の意味を理解するには、集計対象や組織構成の変化を踏まえる必要があります。
とくに押さえておきたいのは、2024年9月の持株会社体制への移行です。2025年2月期以降の単体従業員数や平均年収は、それ以前と集計対象が異なります。年収の上昇や従業員数の変化を、そのまま社員個人の待遇改善や組織全体の変化と結び付けないことが大切です。
また、平均勤続年数3.8年は離職率そのものではなく、平均年齢31.3歳も役職別の年齢分布を示すものではありません。激務かどうかについても、プロジェクトや担当業務によって状況が変わります。
【プロの結論】 ベイカレントを評価する際は、平均年齢だけでなく、平均年収の推移、勤続年数、組織再編、配属先の働き方を組み合わせて判断が必要です。転職先として検討するなら、平均値を入口にしながら、最終的には自分に提示される年収、職位、昇進条件、残業や休日対応の実態を確認しましょう。数字の背景まで理解することが、納得できるキャリア選択につながります。