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ベロの側面が痛い原因は?口内炎・噛み傷・舌がんの見分け方と受診目安を徹底解説

藤崎 智也 藤崎 智也 • 更新: • 公開: • 読了約 18 分
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ベロ(舌)の側面が痛い、横がヒリヒリする、白いできものができた、舌のふちがでこぼこしている――。こうした症状には、アフタ性口内炎や噛み傷、とがった歯による刺激、ドライマウス、舌炎など、さまざまな原因が考えられます。

多くは口の中の傷や炎症が関係していますが、痛みが長引く場合や、硬いしこり・治らない潰瘍がある場合には、舌がんなどの病気も考慮しなければなりません。国立がん研究センターも、口の中の粘膜の変色やただれ、しこりなどに注意を促しています。大切なのは、痛みの強さだけで判断せず、見た目の変化や症状が続く期間も確認することです。

【原因を解説】ベロの側面が痛い・ヒリヒリするのはなぜ?

ベロ痛い側面

舌の側面は、会話や食事の際に歯と接触しやすい場所です。そのため、粘膜にできた小さな傷でも、食べ物が触れたり舌を動かしたりするたびに痛みを感じることがあります。

Medical DOCやMedicalookの舌の痛みに関する解説でも、口内炎、歯による刺激、ドライマウス、舌炎などが主な原因として取り上げられています。症状が似ていても対処法は異なるため、まずは原因ごとの特徴を把握しましょう。

1.アフタ性口内炎:白っぽい潰瘍がしみる

アフタ性口内炎は、舌や頬の内側、唇の裏側などに、白色から灰白色の小さな潰瘍ができるタイプの口内炎です。周囲が赤くなり、食事や会話で触れると強くしみることがあります。

歯で舌を噛んだり、食事中に粘膜を傷つけたりすることがきっかけになる場合があり、疲労やストレス、栄養状態なども関係すると考えられています。ただし、白い潰瘍があれば必ずアフタ性口内炎というわけではありません。

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会によると、一般的なアフタ性口内炎は1〜2週間程度で自然に改善することが多いとされています。症状が長引く場合は、単なる口内炎と決めつけず、診察を受けることが大切です。

2.噛み傷・とがった歯・合わない被せ物による刺激

舌の同じ場所ばかり痛む場合は、歯や歯科治療で装着した被せ物などが舌に当たっていないか確認してみましょう。

  • 食事中に舌の側面を噛んだ
  • 虫歯や歯の欠けによって鋭い部分ができている
  • 被せ物や詰め物の縁がとがっている
  • 入れ歯が合わず、舌が擦れている
  • 歯ぎしりや食いしばりで、舌を繰り返し傷つけている

公益社団法人日本口腔外科学会も、虫歯で穴が開いた歯や、すり減ってとがった歯、破損した被せ物、合わない義歯などが舌の痛みにつながると説明しています。

この場合、痛み止めや口内炎の薬だけでは、根本的な原因が残ってしまいます。歯科医院で刺激の原因を確認し、必要に応じて歯や被せ物を調整してもらいましょう。自分で歯を削るのは避けてください。

3.ドライマウス:舌が乾いてヒリヒリする

口の中が乾燥すると、唾液による粘膜の保護や洗浄が十分に働かなくなり、舌がヒリヒリしたり、ひび割れたりすることがあります。乾いた食品が飲み込みにくい、口の中がねばつく、味を感じにくいといった症状を伴うこともあります。

日本歯科医師会は、唾液の減少に関係する要因として、加齢、病気、ストレス、喫煙、睡眠薬や降圧薬などの薬の副作用を挙げています。口呼吸や、シェーグレン症候群などの病気が関係する場合もあります。

水分をこまめに補給し、口の中の乾燥を防ぐことはセルフケアの基本です。ただし、薬が原因と考えられる場合でも、自己判断で服用を中止せず、医師や歯科医師に相談してください。

4.舌炎:舌のふちが腫れる・でこぼこする

舌炎は、舌に炎症が起きている状態です。赤み、腫れ、ヒリヒリ感、ただれなどが現れることがあります。熱い食べ物によるやけど、外傷、感染症、栄養不足など、原因は一つではありません。

舌のふちがでこぼこしている場合、歯の跡がついている可能性もあります。舌が歯列に押し付けられていたり、舌が腫れていたりすると、側面に歯形のような凹凸が目立つことがあります。

ただし、歯形があるだけで病気と判断することも、歯形だから問題ないと決めつけることもできません。急に腫れた、痛みが増している、発熱があるといった場合は、医療機関で原因を確認しましょう。

5.見た目に異常がないのに痛む:舌痛症など

舌に明らかな傷や潰瘍が見当たらないのに、ヒリヒリ、ピリピリ、焼けるような痛みが続く場合は、舌痛症なども考えられます。日本歯科医師会によると、舌痛症では舌の見た目に明らかな異常がないにもかかわらず、痛みや灼熱感を自覚することがあります。

口腔乾燥、薬の影響、鉄分やビタミンB12の不足、糖尿病など、似た症状を引き起こす要因もあります。目に見える異常がないからといって、痛みを我慢する必要はありません。歯科や口腔外科でほかの原因を確認したうえで、適切な対応を検討しましょう。

【症状別に比較】白い潰瘍・できもの・歯形は何が違う?

舌の側面に白いものができたり、ぷちっとしたできものが現れたりすると、口内炎なのか、歯の刺激による傷なのか、別の病気なのか気になるものです。見た目や痛み方は手掛かりになりますが、症状だけで確定診断はできません。

次の表は、受診時に確認したい代表的な特徴を整理したものです。

症状・見た目 考えられる原因 確認したいポイント・対応
白っぽい小さな潰瘍と強いしみる痛み アフタ性口内炎 1〜2週間で改善するか、同じ場所に繰り返していないか確認する
舌の側面に線状の傷やただれがある 噛み傷、歯や被せ物の刺激 歯に当たる位置が一致しているか確認し、歯科医院で相談する
舌が乾き、全体的にヒリヒリする ドライマウス、口腔乾燥 口の渇き、服用薬、飲み込みにくさなども確認する
赤み、腫れ、ただれがある 舌炎、感染症、外傷など 発熱、水疱、症状の広がりがないか確認し、必要に応じて受診する
歯形のような凹凸が舌のふちにある 歯列による圧迫、舌の腫れなど 腫れの有無や急な変化を確認する
硬いしこり、治らない潰瘍、赤白い変色 口腔粘膜の病変、舌がんなど 自己判断せず、歯科口腔外科や耳鼻咽喉科などで早めに診察を受ける

特に注意したいのは、白い部分がある場合の判断です。口内炎の潰瘍に白っぽい膜が付着することもあれば、こすっても取れない白い病変が見られることもあります。後者では白板症などが考えられるため、見た目だけで良性と判断するのは危険です。

また、舌の側面にできた小さなできものが、必ずしも口内炎とは限りません。サイズが小さいことや、痛みが軽いことだけを理由に放置しないようにしましょう。

【見逃さないために】舌がんと口内炎の見分け方・受診サイン

舌の側面の痛みで気になる病気の一つが、舌がんです。舌がんは舌に発生する口腔がんの一種で、舌の側縁に病変ができることがあります。ただし、舌の側面が痛いからといって、直ちに舌がんを意味するわけではありません。

国立がん研究センターによると、口腔がんでは粘膜が赤くなったり白く変色したりするほか、ただれ、硬いしこり、腫れなどが現れる場合があります。初期には痛みや出血が目立たないこともあり、口内炎だと思って放置してしまうケースにも注意が必要です。

口内炎と舌がんを考える際の違い

一般的なアフタ性口内炎は、白っぽい小さな潰瘍の周囲が赤くなり、食べ物や飲み物が触れると痛む傾向があります。多くは1〜2週間程度で改善します。

一方、舌がんなどを疑って確認したいのは、硬いしこり、治らない潰瘍、粘膜の赤色や白色への変化、出血、しびれなどです。進行すると、口が開けにくい、食べ物を飲み込みにくい、話しにくいといった症状が現れることもあります。

ただし、痛みが強いか弱いか、白いか赤いかといった単独の特徴だけで両者を見分けることはできません。医師や歯科医師による診察が必要です。

2週間治らない場合は放置しない

国立がん研究センターは、口内炎のような症状が2週間たっても治らない場合に注意を促しています。次のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。

  • 同じ場所の潰瘍やただれが2週間以上続いている
  • 舌に硬いしこりや、盛り上がった部分がある
  • 舌の一部が赤く、または白く変色して治らない
  • 原因が思い当たらない出血がある
  • 舌の痛みやしびれが徐々に強くなっている
  • あごの下や首にしこりがある

これらの症状があれば必ずがんということではありませんが、受診を先延ばしにしないことが大切です。しこりや出血などがある場合は、2週間が経過するのを待つ必要もありません。

なお、舌や口の中が急激に腫れ、息苦しさや唾液も飲み込めないほどの症状がある場合は、通常の受診目安を待たず、救急医療を利用してください。

【市販薬の注意点】口内炎パッチ大正Aとケナログは使える?

舌の側面が痛いとき、市販の口内炎治療薬で症状を和らげたいと考える人もいるでしょう。ただし、薬を選ぶ前に、痛みの原因が一般的な口内炎なのか、歯の刺激なのか、感染症など別の病気なのかを考える必要があります。

口内炎パッチ大正Aの使用方法

大正製薬の「口内炎パッチ大正A」は、口内炎や舌炎に使用する第3類医薬品の貼付剤です。患部を覆い、食べ物などが触れる刺激を軽減することを目的としています。

添付文書に記載された用法・用量は、患部1か所につき1回1枚、1日1〜4回です。5歳未満の乳幼児には使用できません。

基本的な使い方は次のとおりです。

  • うがいなどで患部を清潔にする。
  • 患部の水分や唾液を軽く拭き取る。
  • 説明書に従ってパッチの向きを確認し、薬剤面が患部に接するように貼る。
  • 無理にはがさず、使用回数や注意事項を守る。

パッチは口の中で溶ける製品ではなく、時間がたつと自然にはがれます。無理にはがしたり、はがれたものを飲み込んだりしないよう注意してください。

また、同製品の説明書では、5〜6日間使用しても症状が改善しない場合は使用を中止し、医師・歯科医師・薬剤師などに相談するよう案内されています。患部が広範囲にある場合や、症状が慢性的な場合も、使用前に相談が必要です。

ケナログ口腔用軟膏0.1%と舌の痛み

ケナログは、口内炎や舌炎の治療薬として知られる名称です。製品名が似ている医療用製剤と一般用医薬品を混同しないようにしましょう。

ブリストル・マイヤーズ スクイブの患者向け情報で紹介されている「ケナログA口腔用軟膏」は、トリアムシノロンアセトニドを有効成分とするステロイド性の口腔用軟膏です。炎症を抑える作用がありますが、どのような舌の痛みにも使用できるわけではありません。

特に重要なのが感染症への注意です。同社の使用上の注意では、口腔カンジダ症などの感染性口内炎が疑われる場合や、口腔内に感染を伴う場合は使用しないよう案内されています。白い付着物が広範囲にある、黄色い膿がある、水疱が多発している、発熱を伴うといった症状がある場合は、自己判断でステロイド薬を使用しないでください。

また、1〜2日間の使用で症状が悪化した場合や、5日間使用しても改善しない場合は、使用を中止して医師・歯科医師・薬剤師などに相談することとされています。

市販薬を使う前に確認したいこと

市販薬は、適応する口内炎や舌炎の症状を和らげるためのものです。とがった歯が舌に当たっている場合、歯の刺激を取り除かなければ傷が繰り返される可能性があります。また、治らない潰瘍や硬いしこりに薬を塗り続けても、原因の診断が遅れるおそれがあります。

初めてできた病変で原因が分からない場合、同じ場所に繰り返しできる場合、舌がんなどが心配な場合は、先に歯科口腔外科や耳鼻咽喉科などで診察を受けるのが適切です。薬の選択に迷ったときは、添付文書を確認し、薬剤師にも相談しましょう。

【何科を受診する?】舌の側面が痛いときの診療科と受診目安

舌の痛みを相談する診療科は、疑われる原因や症状によって異なります。歯が当たる感覚があるのか、潰瘍やしこりがあるのか、舌全体が乾いてヒリヒリするのかを整理すると、受診先を選びやすくなります。

歯科・歯科口腔外科が向いているケース

歯のとがった部分、被せ物、入れ歯などが舌に当たっている場合や、噛み傷・口内炎・舌のしこりがある場合は、歯科医院や歯科口腔外科が相談先になります。口腔内の病変を詳しく調べたい場合は、口腔粘膜疾患を扱う歯科口腔外科を選ぶとよいでしょう。

耳鼻咽喉科が向いているケース

舌の痛みが続いている、舌炎や感染症が疑われる、口の奥やのどにも症状がある場合は、耳鼻咽喉科も選択肢です。舌がんなどの口腔・頭頸部の病気を診療する医療機関であれば、必要に応じて詳しい検査につなげてもらえます。

内科などへの相談が必要なケース

口の乾燥が強い、舌の痛みが繰り返す、味覚の変化や全身症状がある場合は、内科などで全身の病気や栄養状態、服用薬の影響を確認することもあります。ただし、舌に治らない潰瘍やしこりがある場合は、内科だけで様子を見るのではなく、口腔内を直接診察できる歯科口腔外科や耳鼻咽喉科への受診も検討してください。

受診先に迷ったときは、まず歯科または耳鼻咽喉科に相談し、必要に応じて専門診療科を紹介してもらう方法があります。

受診を急ぐべき症状の目安

  • 早めに受診:2週間以上続く潰瘍、硬いしこり、出血、赤白い変色、徐々に悪化する痛み。
  • 当日中の相談を検討:急な腫れ、強い痛み、発熱、水疱の多発、食事や水分摂取が難しい状態。
  • 救急受診:呼吸困難、急速に進む舌やのどの腫れ、唾液も飲み込めない状態。

この目安は症状から考える一般的な行動基準です。症状が強い場合や急激に悪化する場合は、期間にかかわらず受診してください。

【プロの結論】舌の側面の痛みは「場所・見た目・期間」で判断する

舌の側面が痛いとき、最も役立つのは、痛みの場所、見た目、続いている期間を整理することです。痛みがあるという事実だけでは、口内炎なのか、歯の刺激なのか、舌炎なのかを判断できません。

自宅で確認する際は、鏡で舌の左右を見比べ、白い潰瘍、赤み、腫れ、しこり、歯形のような凹凸がないかを確認します。いつから痛いのか、食事や会話で悪化するのか、歯に当たる感じがあるのかも把握しておきましょう。受診時に症状を説明しやすくなります。

軽い傷や一般的な口内炎であれば、刺激の強い食べ物を避け、口の中を清潔に保つことで改善することがあります。一方、同じ場所に刺激が繰り返される場合は歯科医院で原因を取り除く必要があります。口の乾燥が続く場合は、こまめな水分補給に加え、服用薬や全身疾患の影響も確認しましょう。

そして、治らない潰瘍や硬いしこりを市販薬だけで対処し続けないことが大切です。舌がんなどの病気は、痛みの強さだけでは判断できません。見た目の変化や症状の持続期間に注意し、疑わしい症状があれば早めに専門家へ相談してください。

【ベロ痛い側面】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:ベロの横が痛いのですが、口内炎なら自然に治りますか?
A1:一般的なアフタ性口内炎は、1〜2週間程度で自然に改善することが多いです。ただし、歯の刺激が続いている場合や、感染症など別の原因がある場合は、自然に治らないこともあります。2週間以上続く場合や、しこり・出血がある場合は受診してください。

Q2:舌の側面が白くなっています。舌がんの可能性はありますか?
A2:白い部分は口内炎の潰瘍や白板症など、さまざまな原因で生じます。白いというだけで舌がんとは判断できませんが、こすっても取れない白い病変や、治らない潰瘍、硬いしこりがある場合は、早めに歯科口腔外科や耳鼻咽喉科を受診しましょう。

Q3:舌の側面が痛いとき、口内炎パッチ大正Aやケナログを使ってもよいですか?
A3:一般的な口内炎や舌炎に適応する製品もありますが、原因によっては適さない場合があります。特に感染症が疑われる場合は、ステロイド配合薬を自己判断で使用しないでください。症状が長引く場合や、しこり・出血がある場合は、市販薬で様子を見続けず受診することが大切です。

まとめ:舌の側面が痛いときは早めの見極めと適切な受診を

ベロの側面が痛い原因には、アフタ性口内炎、噛み傷、とがった歯や被せ物による刺激、ドライマウス、舌炎、舌痛症などがあります。白い潰瘍や舌のふちのでこぼこは原因を考える手掛かりになりますが、見た目だけで病気を特定することはできません。

軽い症状であっても、2週間以上治らない潰瘍、硬いしこり、出血、粘膜の赤白い変色がある場合は、早めに歯科口腔外科や耳鼻咽喉科などで診察を受けましょう。舌がんを含む病気は、早い段階で適切な診断につなげることが大切です。

痛みを和らげることだけを優先せず、原因を取り除くこと、必要な診察を受けること、薬を適切に使うこと。この3点を意識し、舌の異変を長期間放置しないようにしてください。

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藤崎 智也

アニメ・漫画の情報を担当。制作会社と出版社の公式告知、雑誌の最新号情報を確認して、放送日と単行本の発売日を整理します。

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