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家賃が安い東京はどこ?2026年最新の23区ランキングと初期費用を徹底比較

栗原 瑞穂 栗原 瑞穂 • 更新: • 公開: • 読了約 17 分
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東京で一人暮らしを始めるなら、できるだけ家賃を抑えたい。しかし、都心へのアクセス、部屋の広さ、駅からの距離、初期費用まで考えると、安い物件を見つけるだけでは十分ではない。2026年は賃貸住宅の募集賃料が上昇しており、住みたい街と実際に借りられる部屋の予算が合わないケースも課題になっている。

SUUMOジャーナルが2026年3月12日に公表した東京23区の家賃ランキングでは、最も安い駅は江戸川駅で、シングル向け物件の家賃相場は6万9,000円だった。足立区や葛飾区、江戸川区には比較的手頃な駅が集まる一方、同じ区内でも駅や間取りによって相場は異なる。最新の市場動向と公開された家賃データをもとに、安い駅、区ごとの違い、通勤時間、契約時の費用、物件選びの注意点を整理する。

【2026年の東京家賃相場】募集賃料の上昇で「安い部屋」の探し方が変わった

家賃安い東京

2026年の東京の家賃相場を考えるうえで、まず押さえたいのが募集賃料の上昇だ。LIFULL HOME'Sが公表した2026年8月のマーケットレポートによると、東京23区のシングル向け賃貸物件の掲載賃料は月額13万5,764円で、前年同月比15.0%上昇した。一方、ユーザーが問い合わせた物件の賃料を示す「反響賃料」は10万2,543円で、前年同月比5.2%の上昇にとどまった。

ここで注意したいのは、シングル向けという分類にはワンルームや1Kだけでなく、1DK、1LDK、2Kなども含まれる点だ。この平均値を、そのまま一人暮らし向けワンルームの相場と考えることはできない。また、掲載賃料は募集段階の価格であり、実際の成約賃料とも異なる。

それでも、募集する側の価格上昇に対して、借りる側の予算が同じペースでは増えていない状況は読み取れる。LIFULL HOME'Sの2026年7〜9月版レポートでも、東京23区の賃貸物件への反響シェアは前年同期より低下し、埼玉県や神奈川県では上昇した。都心の人気エリアにこだわらず、周辺エリアや築年数の古い物件に選択肢を広げる動きがうかがえる。

一人暮らしの家賃を抑えるなら、東京23区の中心部だけで探すのではなく、東部・北部の住宅地や、同じ沿線の隣駅まで候補を広げるのが現実的だ。ただし、相場を比較するときは、ワンルームと1Kの違い、駅徒歩分数、築年数、管理費の扱いをそろえる必要がある。

【東京23区の安い駅ランキング】2026年は江戸川駅が6万円台で首位

東京23区で家賃の安い駅を具体的に探すなら、SUUMOジャーナルが2026年3月12日に公表したランキングが参考になる。同調査では、駅徒歩15分以内、築35年以内、専有面積10平方メートル以上40平方メートル未満のワンルーム・1K・1DKを対象に、2025年7〜12月に掲載された物件の管理費込み月額賃料の中央値を集計している。

調査結果では、江戸川駅が6万9,000円で1位。2位の上井草駅は7万円、3位の堀切菖蒲園駅は7万1,500円だった。4位には梅島、京成小岩、篠崎、竹ノ塚、高野、江北の6駅が並び、いずれも7万2,000円となっている。

順位 駅名 所在地 主な路線 家賃相場
1位 江戸川 江戸川区 京成本線 6.90万円
2位 上井草 杉並区 西武新宿線 7.00万円
3位 堀切菖蒲園 葛飾区 京成本線 7.15万円
4位 梅島 足立区 東武伊勢崎線 7.20万円
4位 京成小岩 江戸川区 京成本線 7.20万円
4位 篠崎 江戸川区 都営新宿線 7.20万円
4位 竹ノ塚 足立区 東武伊勢崎線 7.20万円
4位 高野 足立区 日暮里・舎人ライナー 7.20万円
4位 江北 足立区 日暮里・舎人ライナー 7.20万円
10位 一之江 江戸川区 都営新宿線 7.23万円

出典:SUUMOジャーナル「2026年 東京23区『家賃が安い駅』ランキング」。調査対象は駅徒歩15分以内、築35年以内などの条件を満たす掲載物件。家賃は管理費込みの月額賃料の中央値。

ランキングの特徴は、足立区と江戸川区の駅が上位に多いことだ。上位20位までの21駅のうち、足立区は9駅、江戸川区は6駅を占めた。葛飾区からも堀切菖蒲園と新柴又がランクインしている。

江戸川駅の魅力は、23区内で家賃を抑えやすいことに加え、都心方面への鉄道アクセスを確保できる点にある。SUUMOジャーナルの紹介では、青砥駅で乗り換えるルートを使うと日暮里駅まで約23分。日暮里からはJR山手線などに接続できる。ただし、目的地や時間帯によって乗り換えや所要時間は変わる。

また、ランキングの数字は「その駅に住めば誰でも同じ家賃で借りられる」という意味ではない。対象物件の条件を限定した中央値であり、築浅物件や駅近物件、設備の充実した部屋は相場より高くなることがある。ランキングは候補駅を絞るために使い、実際の募集情報で条件を確認したい。

【江戸川区・足立区・葛飾区を比較】区名よりも駅と間取りで選ぶ

家賃が安い区を探す場合、2026年10月初旬に確認されたLIFULL HOME'Sの1K相場は、江戸川区が8.33万円、足立区と葛飾区がそれぞれ8.93万円だった。この比較では江戸川区が最も低く、足立区と葛飾区が続く。ただし、これは駅徒歩10分以内の物件を対象とし、管理費などを含めない区別の相場である。先ほどのSUUMOの駅別中央値とは集計条件が異なるため、数値を直接比較してはいけない。

江戸川区:江戸川、京成小岩、篠崎、一之江、瑞江など、家賃を抑えやすい駅の選択肢が広い。京成本線沿線と都営新宿線沿線では通勤先へのアクセスが異なるため、勤務先や学校に合わせて駅を選びやすい。葛西など東京メトロ東西線沿線も候補になるが、区内のすべての駅が同じ価格帯ではない。

足立区:梅島、竹ノ塚、高野、江北、扇大橋、青井などが候補。東武伊勢崎線や日暮里・舎人ライナー、つくばエクスプレスなど複数の路線があり、駅によって都心へのアクセス方法が変わる。駅名だけで判断せず、勤務先までの乗り換え回数と、駅から物件までの実際の徒歩時間を確認したい。

葛飾区:堀切菖蒲園、新柴又、金町、亀有、京成高砂などが比較対象になる。京成本線、京成金町線、JR常磐線などを利用でき、商店街や日常の買い物環境を重視する人にも候補となる。都心までの距離だけでなく、最寄り駅の商業施設や帰宅時間帯の交通手段も確認しておきたい。

なお、江戸川区の1K相場が最も低いからといって、1LDKや2LDKまで必ず最安とは限らない。家族向けの広い間取りでは、駅周辺の住宅供給や物件の広さによって順位が変わる。単身者向けか、二人暮らし向けかを先に決め、必要な間取りで比較することが重要だ。

この3区以外にも、杉並区の上井草や練馬区の上石神井など、23区西側で家賃を抑えられる駅はある。東側だけに限定せず、通勤路線に沿って複数の候補を比較すると、希望に合う物件を見つけやすくなる。

【家賃が安い理由と通勤時間】安さだけでは見えない生活コスト

家賃が安いエリアには、いくつかの共通する傾向がある。都心の主要駅から距離がある、各駅停車が中心、乗り換えが必要、駅から住宅地まで歩く、築年数の古い物件が多いといった条件だ。ただし、これらはすべての物件に当てはまるわけではなく、駅ごと、建物ごとに事情が異なる。

重要なのは、家賃と通勤時間のバランスだ。SUUMOジャーナルの2026年調査では、上位20位に入った駅のうち、東京駅まで30分以内で到着できる駅として、堀切菖蒲園、梅島、一之江、小岩、五反野、西新井、堀切、青井、瑞江が挙げられている。小岩駅は、乗り換えを含めて東京駅まで約18分と紹介された。

一方、安い駅でも、勤務先によっては乗り換えが増えたり、朝の混雑を避けにくかったりする。毎日の通勤時間が片道10分延びれば、往復では1日20分の差になる。月々の家賃が数千円安くても、長い通勤時間や追加の交通費でメリットが薄れる可能性がある。

比較するときは、家賃だけでなく「家賃+管理費+通勤交通費」を月額コストとして計算したい。加えて、駅徒歩5分の部屋と徒歩15分の部屋では、雨の日や夜間の移動負担も違う。自転車やバスを使う場合は、その費用と運行時間も確認しておこう。

また、江戸川区、足立区、葛飾区などの東部エリアで物件を探す場合、住所ごとの水害リスクも見逃せない。江戸川区は2025年7月公表の水害ハザードマップなどを公開している。浸水想定は区全体で一律ではないため、候補物件の住所に対応する地図で確認することが大切だ。浸水リスクだけで居住地を決めるのではなく、建物の階数、避難経路、周辺の地形なども併せて検討したい。

家賃が安い理由を正しく理解すれば、築年数や駅距離など、許容できる条件と譲れない条件を分けられる。反対に、設備の故障、騒音、日当たり、防犯上の不安など、暮らしに直結する問題を家賃の安さだけで受け入れるのは避けたい。

【敷金礼金なし・初期費用が安い東京の賃貸】契約時の総額を見極める

家賃が安い物件を見つけても、入居時に必要なお金が多ければ、引っ越し全体の予算を圧迫する。賃貸契約では、敷金、礼金、仲介手数料、前家賃、保証会社の利用料、火災保険料、鍵交換費用などが発生する場合がある。国民生活センターも、賃貸住宅の入居時には家賃のほかに敷金や礼金、仲介手数料など、家賃数か月分の費用が必要になることが多いと案内している。

初期費用を抑えたいなら、「敷金礼金なし」「仲介手数料が低い」「フリーレント付き」などの条件で検索する方法がある。ただし、敷金礼金なしの物件が、必ずしも契約総額で最も安いとは限らない。

たとえば、敷金や礼金がゼロでも、退去時のクリーニング費用、保証会社の初回利用料、月額保証料、24時間サポート費用などが設定されている場合がある。フリーレントも、短期解約時に違約金が発生する契約なら、短期間で引っ越す際にかえって負担が大きくなることがある。

物件を比較する際は、不動産会社に初期費用の見積もりを依頼し、費目ごとに金額を確認したい。特に、次の項目は契約前にチェックしておこう。

  • 敷金・礼金の金額と、退去時に差し引かれる費用
  • 仲介手数料の金額と税込総額
  • 保証会社の初回利用料と更新料、月額費用
  • 火災保険、鍵交換、クリーニング、サポート費用
  • フリーレントの対象期間と短期解約違約金
  • 更新料、退去予告期間、原状回復の条件

初期費用だけでなく、2年間住んだ場合の総支出で比較するのも有効だ。入居時の支払いが少なくても、月額費用や更新時の負担が高ければ、長期的には割高になる可能性がある。契約条件を理解したうえで、入居時と退去時の両方を見通して判断したい。

【家賃が安い物件の見分け方】内見で確認したい7つのポイント

家賃が相場より安い物件には、築年数や駅距離など、価格を説明できる理由がある場合もあれば、現地で確認しなければわからない問題がある場合もある。募集情報だけで判断せず、内見では生活に直結する条件を確かめたい。

1.管理費込みの月額負担を確認する。募集広告の家賃が低くても、管理費や共益費を加えると、近隣の物件と差がなくなることがある。月々の支払い総額で比較する。

2.駅まで実際に歩いてみる。広告に記載された徒歩分数だけでは、坂道、信号、踏切、夜間の道の明るさまではわからない。可能なら通勤時間帯や帰宅時間帯にも経路を確認する。

3.水回りと設備の状態を見る。水漏れ、カビ、換気扇の動作、給湯設備、窓の開閉、コンセントの位置などを確認する。修繕が必要な場合は、入居前に対応してもらえるか相談したい。

4.騒音と日当たりを確かめる。幹線道路や線路、飲食店、隣室との壁の位置などによって住み心地は変わる。窓を閉めた状態でも騒音が気にならないか、周囲の建物で日差しが遮られないか確認する。

5.防犯面を確認する。共用玄関の施錠、郵便受け、建物周辺の照明、窓や玄関の鍵、帰宅経路などを見る。地域全体の評判だけで決めず、物件とその周辺を具体的に確認することが大切だ。

6.契約条件を読む。退去時のクリーニング費用、原状回復、短期解約違約金、更新料などは、月々の家賃とは別に負担が生じる要素だ。重要事項説明や契約書で不明な点があれば、契約前に確認する。

7.周辺施設と災害リスクを調べる。スーパー、病院、薬局、ゴミ集積所などの利便性に加え、自治体のハザードマップで浸水や地震に関する情報を確認する。家賃の安さだけでなく、日常生活と安全性の両面から判断したい。

物件選びでは、妥協できる条件とできない条件を先に決めておくとよい。築年数や駅徒歩分数は予算に応じて調整できる一方、通勤経路、騒音、設備の状態、契約条件は入居後の満足度に大きく影響する。内見で気になる点があれば、口頭の説明だけで済ませず、修繕内容や費用負担を書面で確認しておこう。

【家賃安い東京】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2026年に東京23区で家賃が一番安い駅はどこですか?
A1:SUUMOジャーナルが2026年3月12日に公表した調査では、京成本線の江戸川駅が1位で、家賃相場は6万9,000円でした。対象は駅徒歩15分以内、築35年以内などの条件を満たすワンルーム・1K・1DKの掲載物件で、2025年7〜12月のデータから中央値を算出しています。

Q2:東京23区で家賃が安い区はどこですか?
A2:2026年10月初旬に確認されたLIFULL HOME'Sの区別1K相場では、江戸川区が8.33万円、足立区と葛飾区がそれぞれ8.93万円でした。ただし、相場は集計条件や更新時期によって変わります。同じ区内でも駅や物件によって差があるため、候補駅ごとに比較してください。

Q3:一人暮らしの家賃を抑えるなら、ワンルームと1Kのどちらがおすすめですか?
A3:家賃を優先するならワンルームも候補ですが、玄関から居室までの仕切りがある1Kは、料理のにおいが居室に広がりにくいなどの利点があります。間取りの名称だけでなく、専有面積、収納、キッチンの位置、管理費込みの月額を比べ、自分の生活に合う部屋を選ぶのがおすすめです。

Q4:敷金礼金なしの賃貸なら初期費用は安くなりますか?
A4:初期費用を抑えられる可能性はありますが、必ず安くなるとは限りません。保証会社の利用料、鍵交換費用、クリーニング費用、サポート費用などが別途かかることがあります。見積もりを取り、入居時に必要な総額と退去時の費用負担まで確認しましょう。

Q5:家賃が安いエリアは通勤に不便ですか?
A5:必ずしも不便とは限りません。江戸川駅や小岩駅など、都心方面へ鉄道で移動しやすい駅もあります。一方で、目的地によっては乗り換えや徒歩時間が増える場合があります。勤務先までの所要時間、朝の混雑、定期代を確認し、家賃との差額に見合うか判断してください。

まとめ:【プロの結論】家賃の安さと暮らしやすさは総額で判断する

2026年に東京で家賃を抑えて暮らすなら、江戸川区、足立区、葛飾区を中心に、江戸川、堀切菖蒲園、梅島、篠崎などの駅を比較する価値がある。SUUMOの2026年調査では江戸川駅が6万9,000円で最安となり、東部・北部の住宅地に手頃な選択肢が集まる傾向も確認できた。

ただし、家賃相場は調査対象、集計期間、間取り、管理費の扱いによって変わる。駅別ランキングの中央値と、別サービスの区別平均を同じ基準の数字として扱わないことが、物件選びの第一歩になる。

【プロの結論】最も安い駅を探すこと自体を目的にするのではなく、希望する間取りと通勤条件を決めたうえで、管理費込みの月額、初期費用、通勤交通費、更新料まで含めた総支出を比較したい。築年数や駅距離を調整することで予算を抑えられる場合はあるが、設備の状態、契約条件、防災情報、周辺環境の確認は省かないことが大切だ。

家賃が安いことと、長く快適に暮らせることは同じではない。候補駅を複数選び、同じ条件で物件を比較し、現地を確認してから決める。その手順が、東京での一人暮らしを無理のない予算で始めるための近道となる。

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トレンドリサーチャー 栗原 瑞穂
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